2009年06月22日

中国プラスワンとしてのベトナムの実情

2009年6月8日の当ブログの記事「アメリカ没落後の世界⇒日本はどうする?③~米国債は暴落するか?」の中に、今後の「日本がやるべきこと」として以下の3点が示されています。
①生産拠点を南アジアに移す。
②新エネルギーと超軍事技術の開発。
③情報戦を勝ち抜くための諜報機関の強化。
今回は、①の南アジア諸国の中で最も可能性の高そうな生産拠点として
「ベトナム」について報告します。
ベトナムは、
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1.本格化する日本企業のベトナム進出
【引用先】
月刊ベンチャー・リンク 2008年2月号より
<2008.2月号特集>本格化する日本企業の進出
中国へのリスク管理の一環でベトナムへの投資がブームに
http://vl-fcbiz.jp/article/ac071/a000356.html

ベトナムへ進出する日本企業が急増しています。これまでの主だった進出企業は、およそ800社。07年は11月末の時点で144の案件が認可された。ベトナムで日本企業が成功するキーワードは、「輸出加工業」「工業団地に進出」「日本資本100%」の3つ。
2.中国プラスワンとは?
日本企業の中国への進出が一段落したうえ、政治動向によって経済政策が急変する可能性のある中国へのリスク管理の一環として、他国にもう1つ工場を確保する動きのこと。顕著になってきており、その“プラスワン”の進出先として有力なのがベトナムです。
3.中国プラスワンのメリット・デメリット
【引用先】
2009年05月07日 チャイナ・プラス・ワンの幻想
http://blog.explore.ne.jp/kitsu/22083.php
池部氏によると、中国に進出した日系企業が生産拠点移転を検討する要因は以下の通り。
・人民元高と人件費上昇
・朝令暮改的な制度改変リスク
・感染症、台風、大雪、地震など
・巨大化する生産拠点の分散化
東南アジアで候補となる国は、人件費、発展性、社会情勢、治安で消していくと、消去法で残るのはベトナムだそうです。
ベトナムは、低廉な人件費、親日的な国民性、中国とASEANの中間にある地理的優位性が魅力として挙げられましたが、話はそう簡単ではないそうです・・。
ベトナムは1990年代前半のドイモイ政策によって市場開放が図られ、アジア最後のフロンティアという掛け声のもと、多くの日本企業による「バスに乗り遅れるな」心理からベトナム投資ブームが沸き起こりましたが、1990年代後半になるとアジア通貨危機の影響もあり、劣悪事業環境の実態が露呈してきます。
ベトナムが抱える問題点としては、外資と国際協力の資本投入に慣れ過ぎて民間セクター企業家が育っていない、ベトナムの貿易赤字108億ドルのうち対中赤字は7割強の87億ドルを占め、ベトナムが原油・野菜・水産物などの一次産品を中国へ輸出、中国からガソリン・鉄鋼・機械などの工業製品を輸入に頼る典型的な垂直貿易構造、ベトナムの電力不足により北部6省は中国の電力供給に依存、といった問題点が指摘されました。
既にベトナムへ進出している日系企業も、原材料・部品の現地調達の難しさ、従業員の賃金上昇、インフラの未整備といった問題点を指摘しています。ハノイとホーチミンの工業団地使用権料、事務所賃料、40フィートコンテナ輸送費も、深セン、広州と比して割高なので、人件費以外のコストをトータルで判断すると、生産拠点を中国からベトナムへ移転することによって、逆にコストが高くなってしまうケースが多いそうです。
従って、現実的なチャイナ・プラス・ワンは中国内であっても構わない、物流利便性で見ると広東省隣接省である広西チワン族自治区、湖南省、江西省への生産拠点の外延化が進んでいくだろう、とのことでした。
それでも敢えてベトナムへ進出する理由があるとすれば、センチメントな理由になる、つまり、ベトナム人の親日的な国民性が好き、日本人としてベトナムの経済発展とインフラ整備に貢献したい、中国に迫害されてきた歴史を持つベトナムを助けたい、などなど。ベトナムへ一度旅行すれば分かりますが、どの街でも人々が親切で穏やかで、都会に住んでいても心がスレルことなく、皆が礼儀正しく、アオザイを来た美しい女性とのどかな田園風景に心癒され、日本人が高度成長で失ってしまったものをベトナム人は持っているような気がします。私もまたベトナムを旅して、ベトナムのいまの現状をこの目で確かめたくなりました・・。
4.感想 (ベトナムの実情を調べてみて)
ベトナム旅行に行った友人に聞くところによると、ベトナム人は、親日的で温和な性格。日本人と似ている所が多いと言っていました。似たところもあれば、異なるところも多々ありそうです。文化や人脈の違いを十分理解し合って付き合っていきたいと思います
また、「日本人が高度成長で失ってしまったものをベトナム人は持っているような気がします。」という事例がありましたが、
従来の市場原理に則った経済成長第一では、中国プラスワンとして上手く行かなさそう… 他の手段・方向性がありそうな気がします。
ベトナムと日本が共存共栄するために、日本ができることって何でしょう?
継続して調べてみたいです 🙂

List    投稿者 ikeyuki | 2009-06-22 | Posted in 14.その他14 Comments » 

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コメント14件

 unimaro | 2009.10.11 20:18

お疲れ様です!
小沢氏は前回の訪欧でつめてきたのでしょうか。
 す べ て をペテンにかけるつもりで頑張ってもらいたいとも思います。しかし、売国に走ったら、非常に忍耐強い堪忍袋も限度かもw
>その中心は官僚とマスコミである
某神奈川県警や司法も忠実な手先(実行犯)になっていると思われますが(その他協力者警視庁とか多くw)、凶悪です。
その悪行を黙認し、今度は逆の勢力の手先に使うというのは、悪の存在を許すということになり、先々の障害の根っこになるでしょう。
小沢達がそのことを認識できるかどうか、、、
できなければ「そんなレベル」なので、いずれ売国に走ることもあり得るレベルとなるのではないかと思っております。
容認してよいこと、ほんの少しだろうが容認してはいけないこと、ははっきりしています。
その物差しがちゃんとしているか?
みる者達はしっかり見ていることだと思います。

 マスコミに載らない海外記事 | 2009.10.11 20:38

ノーベル戦争賞

wsws.org 2009年10月10日 バラク・オバマが、2009年平和賞の受賞者に選ばれたという、金曜日のノルウェー・ノーベル賞委員会による発表に対し、世界

 !うにまろ!日記 | 2009.10.11 21:21

鳩山内閣

独断と偏見で解説♪
首相・鳩山 由紀夫氏
まぁこれはこれとして、、、
副首相・国家戦略局担当相・菅 直人氏
みな言うとおり、官僚相手には良いのではないすか…

 よく考えよう | 2009.10.11 22:09

オバマがノーベル平和賞

オバマのノーベル平和賞受賞のニュースは日本国民にとってこれほど嬉しい話は無い。何しろ、世界一の核超大国リーダーが核廃絶をステートメントとして発した事が受賞…

 米流時評 | 2009.10.12 6:31

オバマ大統領にノーベル平和賞授与!

 ||| オバマにノーベル平和賞 |||
 今年度のノーベル平和賞受賞者は、バラク・オバマ大統領に決定!
 
2009年度ノーベル平和賞受賞者は…

 本郷猛 | 2009.10.12 18:29

unimaroさま、いつもコメントありがとうございます。
おっしゃる通りで、どこまで小沢氏が日本の国益を守り、民意に立脚するか?ですね。
これがカギを握っています。
そして、それを促すのは民意(世論)です。

 ふしぶじゑ日記 | 2009.10.12 20:11

官僚を批判するマスコミ記者こそ官僚化していないか?

記者クラブに開放断られて 亀井氏「もうひとつの記者会見」断行 2009/10/ 6 20:02 : J-CASTニュースより
「外務省方式のようにすべ…

 Fight Fire With Fire | 2009.10.13 18:50

>彼らは未だに、お上であるデビッド・ロックフェラーの世が続くと思い込んで疑わないのではないか。 
これが日本の特権階級たちが世界の覇権交代が読めない(読もうとしない)理由ではないだろうか。<
思い込んでいるとは思えない。動けない理由があると見るべきでは?
動けないほど、強固に締め付けがあるとしか思えない。しかし、痺れを切らし、いずれRFからの離脱をし出す輩が出てくれば、脅しも通用しなくなるようにも感じる。そうすれば、いよいよRF帝国の崩壊へと進んでいくように感じます。よって、誰が先頭きって離脱するのかがポイントでは?もっとも影響下の少ないところからほころび始めるのでしょうか?
いずれにせよ、各勢力の動きに注目ですね。

 ななし | 2009.10.21 2:04

コメントを入力してください
おそらく外務省は日本自身の核武装を心配してるんでしょうw
米国の核の傘が無くなれば自然とその方向に向かうと思われますんで。
更に日本が米国から自立する事を望んでいないんですね。
それは大手メディアや売国政治家も同様です。
色々理由をひねり出しては対米隷属を望んでます。
それから戦後日本には数万人単位でCIA工作員が居ますよ。
白組だとか黒組だとか言われてますね。
知らないのは日本人ばかりなりw
国際社会、国際関係は綺麗事じゃあ済みません。
あ、それから民意と仰ってますが、そんなものはマスメディアを使って洗脳すればどうとでもなりますよw
郵政選挙解散選挙の時に痛いほど思い知りましたからw
戦前・戦中もそうでしたね。
マスコミが国民をミスリードするこの国で世論や民意と言われてもね~。
メディアリテラシーを義務教育に組み込む事を真剣に考えないとね。
ここにいらっしゃる皆さんは覚醒していらっしゃるからイイとしても、マスメディアや御用学者を盲信してる人たちの方が圧倒的多数だと思います。
特に最近の日本人はそう言う傾向にあるようです。
貧すれば鈍すと言いますか、自分の判断や考えに自信をなくしてるんでしょうかね。
TV受像機の爆発的な普及に際して大宅壮一は「国民総白痴化の始まり」だと警鐘を鳴らしたそうですが、現在はそんな警鐘を鳴らす者さえいなくなりました。

 マッドマン | 2009.10.21 20:47

>欧州貴族-ロスチャイルドの後ろ盾を得たであろう小沢
これは本当だと思います。私は在倫敦なのですが、10番街で直接、英日の古巣の政治家から聞いた一次情報を
持っていますが、若い頃から小沢はヨーロッパの政治家での信用、各大使館などでの信用は厚いようです。
副島隆彦が書いてきたように、ロックフェラーの中でも
戦争屋のDの本家でなく、ジャパンハンドのジェイと
小沢はヨーロッパ系でしょう。
この20年「無冠の日本王」として、暗殺もされずなんとか
生き延びてきたのは、やはり、ヨーロッパ貴族側からの
援助があったから、とヨーロッパ側からは見ています。
これはヨーロッパのマスコミの小沢への記事とりあげからも
明らかです。
多極化世界がこれから10年の世界構造ですから、
「非戦争経済」としてのロスチャイルド新体制の
アジア取締役として、小沢一郎の役割はまだまだ
あると私は判断しています。
日本での民主党や政権交代の問題は表面的な問題であり、「覇権なき世界政治」G20体制の中で見ると、
日本国内の米国、CIAらによる小沢への嫌がらせ、
というのは、
狡猾なヨーロッパ人から見ると、やんちゃ坊主のどら息子、米国が日本をいじめていることをあえて世界に見せしめに
しているように見えます。
日本国内にいると、どうしても、日中米の枠組みの中で
考えがちになってしまいますね。 

 マッドマン | 2009.10.21 20:47

>欧州貴族-ロスチャイルドの後ろ盾を得たであろう小沢
これは本当だと思います。私は在倫敦なのですが、10番街で直接、英日の古巣の政治家から聞いた一次情報を
持っていますが、若い頃から小沢はヨーロッパの政治家での信用、各大使館などでの信用は厚いようです。
副島隆彦が書いてきたように、ロックフェラーの中でも
戦争屋のDの本家でなく、ジャパンハンドのジェイと
小沢はヨーロッパ系でしょう。
この20年「無冠の日本王」として、暗殺もされずなんとか
生き延びてきたのは、やはり、ヨーロッパ貴族側からの
援助があったから、とヨーロッパ側からは見ています。
これはヨーロッパのマスコミの小沢への記事とりあげからも
明らかです。
多極化世界がこれから10年の世界構造ですから、
「非戦争経済」としてのロスチャイルド新体制の
アジア取締役として、小沢一郎の役割はまだまだ
あると私は判断しています。
日本での民主党や政権交代の問題は表面的な問題であり、「覇権なき世界政治」G20体制の中で見ると、
日本国内の米国、CIAらによる小沢への嫌がらせ、
というのは、
狡猾なヨーロッパ人から見ると、やんちゃ坊主のどら息子、米国が日本をいじめていることをあえて世界に見せしめに
しているように見えます。
日本国内にいると、どうしても、日中米の枠組みの中で
考えがちになってしまいますね。 

 マッドマン | 2009.10.21 20:48

>欧州貴族-ロスチャイルドの後ろ盾を得たであろう小沢
これは本当だと思います。私は在倫敦なのですが、10番街で直接、英日の古巣の政治家から聞いた一次情報を
持っていますが、若い頃から小沢はヨーロッパの政治家での信用、各大使館などでの信用は厚いようです。
副島隆彦が書いてきたように、ロックフェラーの中でも
戦争屋のDの本家でなく、ジャパンハンドのジェイと
小沢はヨーロッパ系でしょう。
この20年「無冠の日本王」として、暗殺もされずなんとか
生き延びてきたのは、やはり、ヨーロッパ貴族側からの
援助があったから、とヨーロッパ側からは見ています。
これはヨーロッパのマスコミの小沢への記事とりあげからも
明らかです。
多極化世界がこれから10年の世界構造ですから、
「非戦争経済」としてのロスチャイルド新体制の
アジア取締役として、小沢一郎の役割はまだまだ
あると私は判断しています。
日本での民主党や政権交代の問題は表面的な問題であり、「覇権なき世界政治」G20体制の中で見ると、
日本国内の米国、CIAらによる小沢への嫌がらせ、
というのは、
狡猾なヨーロッパ人から見ると、やんちゃ坊主のどら息子、米国が日本をいじめていることをあえて世界に見せしめに
しているように見えます。
日本国内にいると、どうしても、日中米の枠組みの中で
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