2011年06月13日
『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ-8~実現基盤を摘出できない、現実否定の「構造認識」~
『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ 第8弾です!
シリーズ-6の問題提起を受けて、シリーズ-7では、それを突破しうる以下3つの可能性を扱いました。
可能性1.支配観念を成立させていた序列原理の崩壊→同類圧力へ
可能性2.日本人は支配観念へのなじみが薄い
可能性3.人々は「社会の対象化」に向かい始めた
今回はこの庶民を個人課題に埋没させ続けた観念支配の構造をもう少し細かく見ていき、それを突破する可能性を探っていきます!!
以下、観念パラダイムの逆転4 実現基盤を摘出できない、現実否定の「構造認識」からの引用です。
既成観念批判の焦点は、現実(下部意識)を対象化していないという一点にある。
現実は、人々の本能機能・共認機能および観念機能によって形成されている。中でも、生存圧力(≒貧困の圧力)の強かった私権時代の現実は、その殆どが本能意識や共認意識(注:これらを下部意識と呼ぶことにする)によって形成されており、これら下部意識が現実の基底部を構成している。
にも拘らず、私権時代の思想(古代宗教と近代思想)は、その様な現実を否定or捨象してきた。それは、彼ら思想家たちの現実否定意識とそれを正当化した彼らの倒錯観念にとって、現実(その中でもとりわけ重要な基底部の下部意識)が都合の悪い否定or捨象すべきものだったからである。
これでは、現実を変革できる訳がない。そこで、さすがに現実を捨象した綺麗事の価値観念だけでは現実を変えることが出来ないと思い知った一派が、暗い悲惨な現実を対象化し始める(19C)。
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