2011年03月25日

集団を超えた社会をどう統合し直すか?(1)~闘争の場と生殖の場の分断が招いた歪~

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皆さんこんにちは 😀
 最近、暖かくなったり寒くなったりで体調を崩してしまう人が周りでたくさん出てきていますが、みなさん体調はどうですか
 最近の話題といえば専ら東北地方太平洋沖地震のことですよね。被災地では家や財産、家族を失った方々が数多く存在し、今でも不自由な思いをしながら避難生活を続けておられます。そんな中、日本のリーダーである菅直人首相は何をしてくれているのでしょうか?むしろ事態を悪化させているみたいですね
「転がるメロン」さんのブログより

読売新聞
未曽有の大惨事となった東日本巨大地震をめぐり、菅政権の無策ぶりが次々と明らかになっている。「首相が東電の技術者をことあるごとに官邸に呼びつけてどなるので、現場対応の邪魔になっている」政府関係者は嘆いた。首相は避難所視察も希望したが、「迷惑をかける。時期尚早だ」と枝野長官が止めた。
産経ニュース
首相が12日朝現地を訪れ、1時間近く視察したことは現場の作業を遅らせる一因になったとの指摘もあり、責任を問われかねない。
12日朝、首相は原発視察に先立ち、記者団に「現地で責任者ときっちりと話をして、状況を把握したい。必要な判断は場合によっては現地で行うかもしれない」と意気込みを語った。
 政府関係者によると視察は首相が突然言いだした。枝野氏も12日未明の会見で
「陣頭指揮を執らねばならないという強い思いが首相にあった」と説明した。 
 しかし、現場はすでに放射性物質の一部放出をしなければならない事態に陥っていた。そこに首相がヘリコプターから降り立ったため、現場担当者も首相の対応に追われた。

 テレビをつければ「安心してください」とだけ言い続ける学者や政治家、官僚ばかりで、なんら答えを出せないでいます:cry:。 事実を知りたいという私たちの期待とは裏腹に、お茶を濁したような発言ばかりする彼ら特権階級と大衆との間には、ますます大きな隔たりが生じているように感じます。彼らの無能さは今回の地震対応にだけ見られることではなく、すでに多くの場面で社会に悪影響を与えています。 👿
「実言論>序文>ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止」より

いま市場は行き詰まり、多くの経営者が先を読めないでいる。経営者だけではない。政治家も、官僚も、学者も、マスコミも、これまでこの社会を統合する役割を担ってきた者たちの誰一人として、明確な変革の方向を打ち出せないでいる。なぜか?それは時代が、これまで彼らのやってきた小手先の改革で済むようなレベルを遥かに超えた、根本的な変革を必要としているからである。  
   
市場の拡大は、大量の人工物質を生み出して環境を破壊してきたが、それらの人工物質は同時に人類の肉体をも破壊する。例えば、ガンの急増は、体内に摂取された人工物質による突然変異が原因である疑いが強い。更に、ホルモン様の人工物質によって引き起こされる精子絶滅の危険性に至っては、文字通り人類絶滅の危機である。

 これまで、市場拡大によって私益を肥やすことのみで、まったくみんな(=社会)のことを考えていなかったために、東北地方太平洋沖地震のような未曾有の大災害に会ったときに、何も動くことができずさらなる事態悪化を招いてしっています。
 しかしながら、今回の震災をマイナス面ばかりではありません。政治家やマスコミなどの特権階級が答えを出せない一方で、被災地では新たな可能性 を子供たちがみせてくれてるのです。
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 政治家やマスコミなどの特権階級が答えを出せない一方で、被災地では新たな可能性を子供たちがみせてくれています。過酷な環境下であるにもかかわらず、楽しそうにお手伝いをする幼児(写真1)、一生懸命毛布を運ぶ園児たち(写真2)、みんなのために料理を作る学生(写真3)。震災という過酷な環境下で、子供たちが家族や友人関係を超えた、みんなのために役割を見出し、そこに応える事が笑顔(=活力)につながる。まさに人間本来の集団のあり方を震災に直面した子供たちが、教えてくれているようです 😮
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            (写真1)
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            (写真2)
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            (写真3)
 しかし、この本来のあり方が現代社会でなされずに、幼児虐待や、引きこもり、いじめなどの問題が増加しているのはなぜなのでしょう
「実言論>序文>ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止」より

だが、肉体破壊よりももっと致命的なのは、精神破壊である。市場の拡大によって、闘争の場(職場)と生殖の場(家庭)が分断されてしまったが、これは実は、生物史上かつて無かった極めて異常な状態である。全ての生物集団は、闘争過程と生殖過程を包摂した全的な集団として存在しており、全ての生物はその中で進化してきた。もちろん人類も、原始時代からずっとそれを踏襲し、闘争と生殖を包摂した全的な集団の中で、今日の人類に進化してきたのである。原始時代だけでなく農業生産の時代もそうであって、例えば農家は、今日の家庭の様な単なる生殖と消費だけの場ではなく、それ自体が一個の生産体であり、従ってそこには、自然圧力をはじめ様々な闘争圧力が働いていた。だから子供たちは、働いている両親の背中を見ているだけで(学校など無くても)、健全に育っていったのである。だが、市場拡大によって職場と家庭が分断され、かつ家庭が絶対不可侵の聖域となった(例えば、よく「企業が悪い」「学校が悪い」と糾弾されるが、「家庭が悪い」と糾弾されることは殆どない)ことによって、家庭には何の圧力も働かなくなり、その結果、家庭は子供を教育する資質をほぼ全面的に喪ってしまった。サラリーマン家庭が孕む教育不能という問題の深刻さは、当分の間は、まだ農家育ちの祖父母や両親が居たお陰で、顕在化してこなかった。しかし、農村から都市への大移動がほぼ終わった’70年以降、その致命的な欠陥が徐々に露呈され始め、とりわけ老人と共に農家時代の諸規範が家庭から消え去った’90年以降、若者たちの間に心の欠陥児が急増し、子供の精神破壊が恐ろしいスピードで進行中である。

 人類は、闘争(仕事)の場と生殖(家庭)の場を包摂した全的な集団の中で進化してきたのです。人類史500万年の中で、仕事の場と家庭の場が分断されたのは極めて最近のことであり、集団のあり方に大きな歪が生じてしまったのが、精神破壊の根本原因なのです
 東北地方太平洋沖地震で家を失い、避難所でみんなと暮らす生活は、不便なことは多いでしょうが、まさに仕事の場と家庭の場が一体となった生活であると言えます。これまでのバラバラにされた仕事と家庭が、震災によって一体となったことが、子供たちの笑顔に繋がっているのでしょう
         <図解>
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「実言論>序文>ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止」より

これら環境破壊・肉体破壊・精神破壊は、その何れもが人類にとって致命的な問題であり、かつその何れもがもはや猶予ならない局面を迎えている。言うまでもなくこれらの問題は、小手先の対策で解決する様な問題ではない。この問題を解決する為には、まず徹底した原因分析が必要である。だが、人類滅亡の危機を真正面から捉え、真剣にその原因を分析し、突破口を提示しようとしている人はごく少数である。

 私たちはあらゆる集団がガタガタとなってしまったこの社会を立て直すために、徹底した原因追求が必要です。そのため、今後集団を超えた社会をどう統合しなおすか?追求していきたいと思います

List    投稿者 kagano | 2011-03-25 | Posted in 14.その他No Comments » 

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