4/17なんでや劇場（７）東北沖地震の特異性と今後の地震予測

●今回の東北沖地震の特異性

（画像はコチラからお借りしました）
Ｍ８クラスの地震が３連発で起きた理由は、マグマ化した熱量が非常に大きかったためである。今回壊れた３点は北～南へと直線上に並んでおり、１番目北→２番目南→３番目南へと連続して壊れている。それだけの巨大な熱量が働いていた結果である。
しかも、今回の地震では300ｋｍに亙って地盤が沈んでおり、平安時代の東北沖地震でも関東大震災でも例がない。それだけ強力な地震であったということである。それだけの長さの地盤が沈んだということは、新しいプレートができる始まりなのかも知れない。
さらに、最も特異な（説明が困難な）ポイントは、
・太平洋側にある震源地の地盤が東に24ｍ動き、しかも３ｍ隆起した。
・海岸線の地盤が東に5.3ｍ動き、１ｍ以上沈下した。しかも300ｋｍに亙って沈んでいる。
という点である。
○資料：「本震に伴う地殻変動(水平・上下)」
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（画像はコチラからお借りしました）
これは、最初の破断線から右側(東側)のプレートが、破断と同時に左側(西側)のプレートに押されて、上にめくり上げられるように曲げ上げられたと考えれば説明できる。右側(東側)のプレートが折れた地点は破断線の東に10ｋｍあたりの地点であろう。
そうすると深さ50ｋｍ近辺の点を中心に時計回りで破断線の上部分が回転することになり、計算上は0.03度回転すれば、破断線は24メートル東に移動する。そして、左側(西側)のプレートは直ちに隙間を埋めるために沈下する。
なんでや劇場に参加された方が描いてくれたスケッチ
も参照ください。
●これからの地震予測
○資料：【図43】「東北の高温帯と2000～2008年の地震過程」
『地震の癖』の著者角田氏は「岩手県内陸南部地震を起こした熱エネルギーは東北から北海道へ移動中である」と、今回の東北地震を予測した。その熱エネルギーが衰弱していないとすれば、オホーツク・北海道へと向かうはずである。また、東北地震を予知したブログ『世見』でも「今後、十勝沖・オホーツクが気になる」という記述がある（一方で、「ジャワ海溝も気になる」と書いている。ということは、スンダランド周辺の底も熱いままである可能性がある）。
今回の東北沖地震では、過去に例がない膨大な熱エネルギーが働いたわけだから、北へ向かった熱エネルギーがオホーツク・北海道で更なる地震を引き起こす可能性は高く、Ｍ５～６クラスが５～６発起きれば、８クラスの大地震が起きる可能性が高い。
それどころか、さらに熱エネルギーが高まって北海道や千島列島の火山の大噴火を引き起こす可能性すらある。そうなれば、福島原発事故の放射能噴出と合わさって、放射能入りの火山灰が日本中に降ってくるという最悪の事態さえ考えられる。
今回の地震では300ｋｍに亙って地盤が沈んでおり、それだけの長さの地盤が沈んだということであるが、幸いにして南北のプレートはつながっており、完全に新しいプレートができたわけではない。しかし、北側の北米プレートとの繋がりで辛うじて保っているのだとした場合、その北側が折れたら今回の東北沖地震をはるかに超える度合いでプレートが沈むことになる。→もっと凄まじい大津波が来ることになる
北米プレートはアリューシャン列島～アラスカ～北米大陸東岸～北大西洋を覆う巨大プレートなので、全面的に割れることはないとしたら、最悪でも今回レベルの津波で留まる可能性もある。
☆北米プレートとの境目の辺りはどうなっているのか？
たとえ今回程度の津波でおさまったとしても、それは福島原発を襲い、放射能だらけの水が海に流れることになる。
我々人類は、マグマの熱が冷めるのを祈るしかない。
4/17なんでや劇場（８）に続きます。

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List　   投稿者 hiroaki ｜ 2011-04-26 ｜ Posted in 14.その他 ｜ 3 Comments »　

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