2011年12月07日

カタカムナに学ぶ~原始人類の宇宙観(宇宙球アマは無限世界カムに対する外圧適応態)

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画像はこちらからお借りしました。
11/27なんでや劇場では、次の新認識が提起されました。
【1】原始人類は生存課題の全てを本能⇒共認⇒観念(精霊信仰)へと先端収束させる事によって観念機能→生存様式を進化させてきた。
【2】従って、原始人類の集団のみんな期待は精霊信仰であり、それは宇宙や自然の声を感じ取り、宇宙と一体化する行為である。
宇宙と一体化した原始人類の意識の在り様を解明する手がかりとして、相似象学会誌『相似象』五号(1973年3月 シーエムシー技術開発㈱発行)を元に、カタカムナの宇宙観を紹介してゆきます。

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●第十句
カムナガラ  タカマフタカセ
アメヒコミ  フトヒワケヒコ
アマイワネ  ヤタチホホデミ
ニギムホシ  カムナカネミチ
アマアマナ

<フタカセ>とは、「二つのカセ」の意。ここでは次の、アメヒコミとフトヒワケヒコの二つをさして居る。
「カセ」とは伽であり、カタチをセク(分ける、せきとめるなど・・・)の思念で、自由を制約する意ではあるが、一方からみれば「カセ」があたへられることによって秩序が保たれ、守られるのである。
今では手伽首伽のような束縛の意に専ら解されるが、もとの意味は、糸はカセにとられる事で、糸としてのマトマリを得るといふ例にも残るように、カタカムナ人にとって「カセ」は、やはりアマから与へられる、本来性を意味して居たと考へられる。
<アメ ヒコ ミ>とは、アメの微分性をうけついて居るヒコの「ミ」といふ意味である。「ヒコ」とは、アマのヒ(玄)から分れて出る子孫の意から、次々に受けつぐ意味が出る。「ミ」は実質。
<フトヒ ワケヒコ>とは、「フトヒの巨大結球化といふ性質を分けられて受けついで居るヒコ(アマの子孫)」の意、<フトヒ>とは、宇宙の諸天体を発生するフトいヒ、即ち、宇宙の核ともいふべき、アマのヒ(玄)である。カタカムナ人は、フトヒに対し、太陽のような恒星をアサヒとよんで居る。
この句の概要の意味は、
『カムナガラ、宇宙球(タカマ)には、二つの伽が印加されて居る。その一つは、アマ始元量の微分化といふ本来性をうけつぐ性質(アメヒコ ミ)であり、他の一つは、アマ始元量の巨大結球化といふ本来性をうけつぐ性質(フトヒワケヒコ)である。
宇宙に賦与された、この二つのカセ(性質)によって発現した巨大結球(フトヒ)や個々微粒子には、この微分性と結球性といふ二つの性質がうけつがれて居る。
さて、宇宙の内域の大空には、八方にむけて(ヤタチ)張り亘る結球軸根(イワネ)が存在し、その根(フトヒ)から発するチカラの線上に、フトヒから分生した諸天体(恒星)が、正反のバランスを保って展開し(ホホデミ)それぞれのアサヒが『和み合ふように、大小の星の集団をなして存在して居る。
そのような、フトヒ、アサヒ、ヒコユヅ等の配列が保たれて居るのは、(アマ-カム)の統合支配のもとに、個々のアマナの分割支配が内在して居る故である。』

この示しは、カタカムナ人が、宇宙に於る「運命的因果律」の存在をサトリ、万象に共通的に潜在する本来性の「本質」をサトった直観が基になって居る。
又、宇宙空間には、八方向に張られた、アマ始元量の結球軸が存在し、その根にあたるところには、客観できないフトヒが存在し、諸天体は、その八軸上に、フトヒから分生して、配列して居るといふサトリがあった事が判明したのである。
フトヒの存在は、現代天文学では未発見であるが、彼らは、フトヒを宇宙の核的存在、即ち、巨大なアマナとして把握して居た。

●第十一句
カムナガラ タカマオシテル
モロヒサチ カサネヒコユヅ
ウヅメシマ アマタマココロ
ミシロウケ カムナカネミチ
アマアマナ

<モロヒ サチ>とは、強力に押し照るものが、モロヒのサチであるといふ意味で、モロモロのヒ(玄)の授かりの持続(サチ)」といふ思念である。フトヒをはじめ、諸々のアサヒ(恒星)から、宇宙空間(タカマ)に押し照るモロヒサチとは、具体的に言へば、諸恒星から宇宙空間に、無限的に放出されて居る引力や電磁波のエネルギー等をさして居る。
<カサネ ヒコユヅ ウヅメシマ>とは、「アマの渦目の縞、即ちアマの渦巻流(ウツメシマ)から発生するヒコユヅに、モロヒサチが重合して(カサネ)」、といふ意味である。ヒコユヅとは、アマの元から、子、孫、ヒコと、次々に(ヒコ)涌き出る(ユ)個々物質(ツ)の意で、ウヅメクソともよばれる。現在科学では、陽子、中性子、陰陽電子等に当るものである。
<アマタマ ココロ ミシロウケ>とは、そのヒヨユヅが『アマ始元量の微分粒子(ココロ)によって、刻々に、ミシロ(形態を示す物質、身のしろ)を受けて、巨大結球化する過程を示す歌詞である。
この句の概要の意味は、
『カムナガラ、宇宙の内域には、八方に立体的に展開された諸天体の、引き合ふカの合成によって励発されるアマの渦巻流(ウツメシマ)が起って居り、その渦巻流から、ヒコユヅが発生して居る。
ヒコユヅは、宇宙空間に押し照って居るフトヒや諸恒星のチカラ(モロヒサチ)の重合によって、アマのココロをミノシロとして受け、次第に巨大な球状に発達してゆく。それらの現象は、カムナの兼ね支配するアマナによるのである。』

この示しは、カタカムナ人が、宇宙球に於ける諸天体の「相互引力の存在」をサトリ、又、その相互の引力の合成によって、宇宙球内には、「アマ始元量の渦流」が、各所に励発されて居る、と直観したサトリが基になって居る。
即ち、宇宙の諸天体のハジマリは、アマの渦巻流から発生するヒコユヅの集合であり、モロヒサチの重合によって、アマのイノチと、アマのココロ(身のシロ)を受け、巨大結球化したものであるといふ、宇宙の生気から、個々物質が、発生する契機に関する、直観の表明である。

●第十ニ句
カムナガラ タカマウヅマキ
ユリイゴキ イブキウツリミ
アマウツリ マトマリイノチ
ココロワケ カムナカネミチ
アマアマナ 

この句の概要の意味は、『カムナガラータカマ(宇宙球)の内域には、アマ始元量の渦巻きが絶えず揺り動いて居る。<カム>のチカラは、アマのイブキの<ウツリミ>となってアマウツリし、物質を構成するマトマリのイノチとなり、アマのココロが分けられる。それは、カムナの兼ね支配する、アマナによるのである。』
<マトマリ>とは、「マ」と、「マから離れたもの(マリ)」といふ思念であり、「すべての物質は、アマ姶元量のマ(アマナ)と、アマ始元量の変遷したマリ(ミノシロ)とによって、マトマル(纏る)ものである」といふ意味の造語であらう。そして、そのマトマリのイノチは、アマのウツリミのイキイブキであり、それは、(カム)のチカラから供給されて、個々物質に、刻々に分けられると共に、個々に分化した、それぞれの機能が配分される、といふ直観である。
この示しは、「宇宙のエネルギーの発生」に関するサトリ、「エネルギーと物質との変換」のサトリ、及び、個々物質の分化した機能は、アマのココロワケ(配分)である」といふサトリが基盤となって居る。そして、それらはみな、アマ―カムナのカネミチによってなされるものである、といふ直観の表明である。

カタカムナ人がみた宇宙観をまとめると、次のようになる。

宇宙球は、次のような「七」の周期性を以って循環している。
【1】先ず、宇宙のすべてのモノのハジマリは、アマ始原量が微分された<アメ>にあり、宇宙はアメの集合系である。
【2】その雲のような宇宙の気アメが次第次第に凝集して、巨大な、しかも目には見えない<ヒ・核>となる。これが宇宙の諸天体を発生する中心核の<フトヒ>=巨大なアマナである(フトヒは現代天文学では未発見)。
【3】次に、この大宇宙の中心核<フトヒ>から、巨大な岩根の張り巡らすように展開する天空の八方の軸上に、正・反の釣合いをもって多くのアサヒ(太陽のような恒星)の集団が分布している(銀河系宇宙等)。
【4】フトヒから生まれた、アマの子孫のような<アサヒ・太陽・恒星>には、それぞれその外側に多くの星(惑星)が互いに引力関係を保ちながら、ニギヤかに集まっているクラ(自由な場・座・太陽系空間)がある。
【5】これらの宇宙空間には、大きなアマの渦巻(ウヅメ)から大小のウヅマキ星雲が放出され、たくさんの星のクラが分かれて独立したマトマリを形成している。
【6】フトヒを中心核として、満点の空に張りめぐらされた六方八軸に、多くのアサヒ(恒星)が分布し、その間にはアマのウヅシマから放出された星雲があり、様々の星がそれぞれの変遷の過程をたどって生滅しつつ、しかも宇宙球(タカマクラ)全体としては常に正反対応して大きく釣り合っている。
【7】天空には、天体が飽和安定の極限を過ぎて、だんだん崩壊方向に赴き、ついに巨大化して爆発する(オホキアソフク)星がある。
そして、爆発によって飛散した大小のカケラは、結局<アメ>の状態に還元してアマ始元量に戻るが、これらのアメは次の新しい天体の材料として生成発展して行き、極限(ヤ)の安定状態を過ぎれば、再び崩壊して<アマ>に還る。
宇宙の天体には、自ずから二つのクラ(自由な場)があり、互いに正反対称して逆の回転をしていると共に、時間の経過にも正反、すなわち崩壊過程にある星と、生成過程にある星との二つの方向性があり、宇宙球では、そのような天体の新陳代謝が七百万年、七千万年のような「七」の周期性を以って永遠的に繰り返されている。

ここで、カタカムナの宇宙観を外圧適応態という観点から捉え直すと、次のようになる。
有限宇宙球アマの外側に無限のカムが拡がっている。
このカムのチカラが、アマ界に於て、イキ(生気)やイノチ(生命)やイキホヒ、エネルギーとなり、電気や磁気や力の素量(イカツミ、マクミ、カラミ)等ともなり又粒子(マリ)に変遷して、電子(イカツ)となり、電磁波、輻射波にもなり、原子を構成して、各種の元素となる。
宇宙の外側にあるカムは、無限のチカラの壁であると同時に、宇宙(アマ界)に現れる全てのモノは、人間も、地球も、太陽系も、そして宇宙全体が、マワリテメグル循環系であり、その運動のチカラを発生する場はカムにある。カムは、カタチはみえぬけれども(カムナガラ)、つねにアマと重合し、刻々に宇宙球を生み、宇宙球は刻々とカムに還元する、大きな循環系である。 
このアマ-カムの対向の相似象が生物の細胞である。
生物の細胞も生体膜によって内部空間と外部空間を隔てながら、外界から物質を取り込み、一方、外界へ物質を排出する循環系である。細胞の内がアマ、細胞の外がカムに相当する。
生物(細胞)は外圧(外部世界)に対する適応態である。
ということは、その原象である有限宇宙球アマも外圧(外部世界)カムに対する適応態である。
カムのチカラという外圧がアマ始元量の循環運動という内圧を生み出し、宇宙の万象の原動力になっているのである。
宇宙そのものが外圧適応態であり、そこでも外圧(カム)=内圧(アマ)の原理が働いているのである。
これが原始人類の宇宙観(摂理)だったのではないだろうか。
「アマは、万物を生む宇宙的な量としては始元であるが、アマだけで、万象が生れるのではない。どうしてもアマに対向するカムといふものがなければならぬ」というカタカムナ人の直観も、宇宙の内圧(アマ)だけでなく、そこに働く外圧(カム)をカタカムナ人は観じ取ったということであろう。
「適応欠乏というイノチを万象に宿す道=アラカミチ」を提起したが、万象が適応欠乏を宿すのは、アマの分身であるアマナを核的存在として万象が宿しているからである。
アマナとは、宇宙に満ちているアマ(始原量)の分身・名代であるが、このアマナがアマが微分されたアメの渦巻き運動の中心核となっている。そして渦巻きが結球化しヒコユヅ(陽子・中性子・陰陽電子)が生まれ、さらに宇宙レベルでは巨大なアマナ=フトヒを結球核として、ヒコユヅが巨大結球化して天体となる。
つまり、宇宙の森羅万象が外圧に適応する、その核となっているのが、アマの分身であるアマナであり、アマナとは(外圧)適応核と呼ぶべき存在である。かつ、そこにはカムのチカラ(カムナ)が働いている。
つまり、宇宙球アマはその外側にある無限のカムという外圧に対向する適応態であり、アマの分身たるアマナを適応核として万象が宿しているからこそ、万物万象は外圧適応態として存在しているのである。
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コメント9件

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