2012年03月31日

共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(5)~自我と遊びを終息させた’02年の収束不全~

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皆さん、こんにちわ
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト5を扱います
 
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
 

理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
 
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
 
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論ですし、2段階の能力アップが可能になります。
過去のテキストはコチラです☆
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:市場の縮小と根源回帰の大潮流

さて、第五回目の今回は、『自我と遊びを終息させた’02年の収束不全』を扱います。
概念装置を習得することによって、2段階の能力アップが可能になると述べましたが、今回扱う’02年の収束不全とどう関係しているのでしょうか?そもそもこの年に何が顕現されたのでしょうか?
まずはそこから扱っていきたいと思います。
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5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
ところで、’02年には、本能回帰の潮流上でも、節約志向(もったいない)が顕現しており、一つの大きな画期となった年であったが、いったいどういう年度だったのだろうか。
’70年の貧困の消滅と同様に、’02年も、その契機となった特別な事件は見当たらない。バブルの崩壊後、’90年代を通じて私権の衰弱と社会の閉塞感が強まっていったが、強いて言えば、その突破口として期待されていたニューヨークバブル=世界バブルが’02年に崩壊し、私権期待の最後の可能性が潰えたということだろう。
つまり、半数の人々は’90年代に私権拡大の可能性は消えたと感じていたが、残る半数が最後の期待を繋いでいた世界バブルも崩壊したのを見て、私権拡大の終息が大多数の状況認識となって共認されたということである。
しかし、私権拡大の終焉がどうして遊びを終息させ、課題収束を顕現させたのだろうか?
共認充足だけではなく本能さえ歪めて驀進してきた市場の原動力となっていたのは、私権拡大=自我充足の可能性であったが、この私権と自我のうち、私権欠乏は飢餓の圧力を下敷きにしているので豊かさが実現されると衰弱してゆくのに対して、自我肥大は(私権拡大の可能性によって生み出されたものではあるが)自我中毒に他ならないので、私権欠乏が衰弱してもなかなか中毒から抜け出せない。
それが’70年代から登場していたヒッピーや環境運動が実現し切れなかった原因であり、また’90年代になっても「自分探し」が生き残っていた理由でもある。

社会潮流として押えておきたいことは、これまでのテキストでも述べてきたように’70年の貧困の消滅であり、それに伴う私権欠乏の低下です。
しかし、注目すべきは’70年以降の私権欠乏が低下する中でも、自我は温存され、次第に肥大化されていったという視点です。自我とは他者否定と自己正当化のことであり、それを元にした身勝手な要求が社会的に繰り返されました。
しかし、’02年の世界バブル崩壊の引き金により、状況は一変し、以下の新しい潮流が生み出されました。

しかし’02年、私権拡大の可能性が閉ざされたことによって、ついに自我肥大=自我中毒も自らの誘引先を失い、出口を塞がれて終息する。
従って、’02年の私権の終焉とは、正しくは自我の終息(=自我中毒からの脱却)である。


自我は他者否定と自己正当化の塊であり、従ってまた身勝手な要求の源泉である。心底の自我が(否定意識や要求意識もろとも)終息すると、心底が収束不全に陥り、すぐさま共認収束を加速させて次の収束先=仕事課題に収束する。こうして課題収束の潮流が生起した。
従って、’02年とは、自我が終息したことによって、一気に共認収束が加速し、課題収束の潮流を顕現させた画期的な年である。(それに比べれば、この頃の小泉フィーバーなど、マスコミのカラ騒ぎに過ぎず、潮流として取り上げる価値はない。)
この共認充足や本能充足への回帰は、全て潜在思念の根源回帰であるが、同時に観念の根源回帰をも促すはずである。
実際、観念の根源回帰は、’02年以降、観念原回路に近い位相にある予知やアセンションへの収束として一部に顕現しているが、精霊信仰を原型とする観念原回路だけでは、滅亡の危機を突破することは出来ない。
そこから先は観念機能を駆使した観念内容の根本的な組み換えが必要であり、そのためには、人類の全文明史を根本から見直し、突破口=新しい共認社会の実現基盤を発掘できるまで、徹底して歴史事実の追求に向かう以外に道はない。

ここで一連の流れを図解化してみます。
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’02年世界バブルによって、’70年貧困の消滅以後も残存した自我肥大が終に終焉した。自我の終焉は心底の統合軸を失わせる(=収束不全)と同時に次代の活力源である共認収束を加速させた。そして、現在は共認収束をベースに「遊びよりも仲間と取り組む課題」=課題収束へと意識潮流が移行しています。
この課題収束の潮流は、自我充足をベースとしたこれまでとは異なり、仲間との充足が活力源となっています。つまり、現在は「自分発からみんな発への転換」が求められているのです。

さて、冒頭の2段階の能力アップに話を戻してみたいと思います。
新しい潮流における能力とはどのようなものでしょうか??
それは、周りのことをどれだけ対象化できるかにかかっています。つまり、仲間の期待を掴む「共認力」が全ての能力のベースとなります
以下、仲間の期待を掴むためにオススメの投稿です。

◆社会における有能・無能とは?
◆360度の視点とは何か?

そして、共認力をベースに、かつて無かったほどの大きな転換期を生きる私たちが、人類の全文明史を根本から見直し、新しい社会の実現基盤を発掘するための歴史事実の追求が必要となるでしょう。その中では、ゼロから新理論を構築するための「観念力」が求められます。
◆共認原理に基づく「国力の上昇」は、日本人が闘い得る国家戦略。
概念装置があれば、これらの能力を獲得でき、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。関心を持たれた方は是非ご参加下さい。

次回は、「同類探索の引力」について扱っていきたいと思います。
ご期待下さい。

List    投稿者 hiromi | 2012-03-31 | Posted in 13.認識論・科学論7 Comments » 

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コメント7件

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