2011年11月02日

10/9なんでや劇場レポート(1)~始めから金貸しの意を受けたプロだった近代思想家~

9/18から類グループで始まった、なんでや劇場 実現論序「共同体社会の実現に向けて」研修会。
 
前回は9/18開催のレポートを、3回に亘って紹介しました。
9/18なんでや劇場レポート(1)~火事場泥棒的に局地戦を仕掛けるしかないロックフェラー
9/18なんでや劇場レポート(2)~気象兵器・地震兵器はデビッドにとって自殺行為となる
9/18なんでや劇場レポート(3)~自我が全ての中心という西洋人の意識が原点となって近代市場が形成された
 
今回からは、10/9に開催されたなんでや劇場のレポートより、近代思想を生み出してきた人々(プロ)と普通の人々の違いと、これから普通の人々が作り出す、新しい観念の可能性を提示していきたいと思います。
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※近代思想家ルソーと社会契約論

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皆さんは、観念と言われると、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?何か、難しい、学者やマスコミなどの限られた人々が語るものだとお思いではないでしょうか?
 
原始(極限)時代、一番最初に人類に生まれた観念は、極限状態→トランス状態で集団の成員の誰かが発した“ア”とか“ウ”といった単語です。つまり、プロではなく、普通の人が生み出したものなのです。
その後古代思想である諸子百家や、ユダヤ教・仏教のような宗教も、人々の統合期待・救い欠乏に応える形で素人が生み出したものでした(その後、弟子や信者によるお布施や、王侯貴族からの援助でメシを食うようになり、プロ化していきました)
※参照:10/9なんでや劇場1 追求過程では普通の人だったが、弟子や信者ができてプロ化した古代思想家
 
第1回目の今日は、10/9なんでや劇場レポート(1)始めから金貸しの意を受けたプロだった近代思想家 から、普通の人々とプロの違いを明らかにしていきます。
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※ルネサンスの始まり:都市国家ヴェネツィア

●では、近代思想ではどうだったか?
ルネサンスはイタリアの都市国家で始まった。都市国家とは、武装勢力がつくった武力国家群が欧州全域を支配する中にあって、金貸しがつくった商業国家である。
ルネサンスの変遷は、1300年代はダンテの『神曲』を代表とする詩や文芸が中心で、1400年代には彫刻・絵画・建築が盛んになり、1600年代になっ てホッブズ・デカルトを始めとする社会思想やシェイクスピアが登場する。古代ではいきなり思想が登場したが、ルネサンスではまず芸術(詩や小説、彫刻・絵 画・建築)が思想に先行し、最後に思想が登場している所が注目点である。
これは芸術需要が強く存在していたからであるが、商業国家において芸術需要が異常に強くなったのは何故か?
中世期に社会が安定化するに従って、武力勢力(王侯貴族)は快美欠乏という需要を強めていったが、その需要に輪を掛けたのが商業国家の金融勢力である。
武装勢力は快美欠乏の消費者にすぎなかったが、金貸しや商業階級にとっては王侯貴族の快美欠乏が大きくなるほど儲かるという商売上の思惑がある。そこで商人階級たちは芸術家のパトロンとなって、芸術の質を高度化させていった。これがルネサンスの商業国家で芸術需要が異常に強くなった理由である。
ルネサンスの芸術家は元々は職人で、金貸しの支援を受けて芸術家に成り上がったものである。従って、始めから市場の住人である。加えて、河原乞食という言葉が象徴するように、芸術家は一般に生活に困窮しているので、金貸しが支援してくれるとその言い成りとなって、その期待通りの作品を生み出すことになる。 そうして作品の質が高度化してゆくと、大衆への伝播力も増してゆき、庶民にも広がっていった。これがルネサンス芸術の拡大構造である。

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※ルネサンスの代表的な芸術作品
 
ルネサンスは、今まで学校で教わってきたような、純粋な文芸復興ではなく、金貸しが、商売相手である王侯貴族の快美欠乏をより大きくして、金を貸し付け、儲けるために、職人を支援し意図的に作り出した市場の需要であったというわけです。
 
では、そこから近代思想家たちはどのように誕生してきたのでしょうか?
 

次に、ルネサンス芸術の300年の熟成期間を経て、デカルトを始めとする近代思想家たちが登場する。それを生み出した観念需要はどこから登場したのか?
この時代、快美欠乏、市場拡大の正当化欠乏が一番強かったのは金貸しであり、その観念需要に応えて近代思想が登場した。
思想家たちが金貸しの意に沿う思想を作り上げた拠点が大学である。
現在の米の大学は100%金貸しの支配下にあると云ってもよいが、それはルネサンス期から始まっていたのである。実際、近代思想家の出自を見ると、大学の学者でなければ特権階級の子弟(つまり暇人)しかいない。
つまり、古代の思想家は追求過程では庶民の一員だったのが弟子や信者ができてプロ化していったのに対して、ルネサンスの思想家ははじめからプロであるというのが大きな違いである。職人から芸術家へ、学者から思想家へと肩書きが変わっただけとも云える。

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※近代思想家とルネサンスを支えたローマ教皇(パトロン)たち
 
金貸しの意に沿う思想を、仕事として作り出してきた近代思想家たち。
このようなプロと普通の人々の違いは何なのでしょうか?
 

●「普通の人」とは何を指しているのか?
ルネサンスの職人は普通の人(庶民)と云えるのか?
遊牧部族=交易集団では王侯貴族は存在しないが、古代市場では武装権力が農民から収奪することで財を都市に集積し、その権力需要にぶら下がって職人や商人は生きている。従って、古代市場の住民は権力需要に寄生しているわけであって、普通の人=庶民ではない。
近代市場では資本権力が第一権力にのし上がるが、そこでは末端の労働者まで権力需要にぶら下がっているとは云えず、むしろ権力者に搾取されているだけである。
つまり、庶民か庶民でないかの区分は、搾取されているのが庶民で、権力者のおこぼれにあずかっているのが庶民ではないと考えてよいだろう。ところが、現在 では、学者やマスコミなど共認支配力を持つのが特権階級で、それを持たない大多数の大衆は普通の人=庶民であると区分した方が妥当性が高い(但し、搾取さ れているのが庶民という区分は現在も残存している。例えば、学者・マスコミを始めとする特権階級たちは単位時間当たりの所得が庶民よりもはるかに高い)。
歴史貫通的に考えれば、支配階級と認識の専門家以外は普通の人という定義も可能である。そう考えると、古代から近代~現代に至るまで、孔子もルネサンスの芸術家も現代の学者やマスコミも普通の人ではない=特権階級と言うことができる。

 
市場が発達し、私権収束の大きな潮流の中で、私権獲得を正当化するために生まれてきた近代思想。近代思想という観念は、私権収束のパラダイム上だからこそ成り立っていたものです。
 
今、時代は私権収束が終焉を迎え、共認収束の新しい潮流の中にあります。
となれば、パラダイム転換している以上、近代思想では答えが出ない時代です。
次回は、次代に求められる新しい観念はどのように出来るのか、その構造を明らかにしていきたいと思います。

List    投稿者 Hikaru | 2011-11-02 | Posted in 13.認識論・科学論8 Comments » 

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コメント8件

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