「人類・骨髄主食仮説」、物証が発見される。
政治・経済のテーマからはずれますが、人類の歴史の根幹部分にかかわるテーマとして投稿します。
木に登れなくなったサル=人類は、地上では非常に弱い存在故、他の動物が食べ残した死肉をあさり、骨髄や脳をすすって生きてきたこと、人類の進化はその過酷な生存状況によってもたらされてきたことは、るいネットや協同ブログでは、皆さんに共有された認識になっていると思います。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=311389
>足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちがそうであるように、足の指で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力に直面した。とうてい外敵に対応できない原始人類は、洞窟に隠れ棲むしかなかったが、彼らは恒常的に飢えに苛まれていた。だが、洞窟の外は外敵が一杯で、夜中に他の動物が喰い残した死骸の骨を密猟するのが精一杯だったろう。(人類は、動物の骨の髄や脳みそをすすって生きてきた。)<
人類が骨髄をすすって生きてきたことは、(私は知らなかったのですが、)最近の霊長類研究の世界では知られた仮説であり、さらに2019年には「骨髄主食仮説」の物証が発見されたとのこと。るいネットやその前身の研究会では30年以上前に仮説として確定させていた所ですが、いよいよ「実証」されたようです。
「親指はなぜ太いのか 直立2足歩行の起源に迫る(島泰三著)」への週刊誌「スパ」による書評より
著者は童謡で知られるサルのアイアイを長年研究していく中で、霊長類の口と手の形態は主食によって決定されていることを発見する。そこから、1本だけ離れて生えている太くて短い親指とガラスをも噛み砕ける硬い歯を持つ初期人類は、拇指対向性の手で石を握り骨を割り、平らな歯列と臼歯によって骨をすりつぶし、骨髄や脳を主食にしていたのではないか?という結論にたどり着きます。
この本が出版されたのは2003年。この時点では霊長類研究から見た「骨髄主食仮説」にとどまっていたことが、2019年にセケム洞窟で骨を缶詰のように保管して食べていたことが物証として発見されたことで、「骨髄主食仮説」は「仮」ではなくなった。、(以上引用)関連記事https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20210515_01753950/
改めて、るいネットおよび集う各サイトの、仮説を尽くして構築された認識の確かさを感じるとともに、これからも続々と、「実証されていく」だろうと感じています。
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