2012年11月24日

企業の浮沈を握る認識シリーズ(8)~成功事例を本気で真似すれば、勝ち筋が見えてくる~




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み~なさん、こんにちは~:D
待望の企業の浮沈を握る認識シリーズいよいよ終盤にさしかかりました。
前回は、共同体企業を志向するに当たり、実際に社内ネットを導入していくことで具体的にどのような効果があるのか、そして導入するためには具体的に何が必要なのかについて扱い、社内ネットの実現イメージが沸いたかと思います♪
今回は、その社内ネットを活用し成功体験を共有することが、企業の浮沈を握る、といったあたりを扱っていきたいと思います:D

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共認時代の(闘争)能力を考える上で、最も重要になるのが対象直視である。私権時代における闘争では、闘争課題の対象に向かっているように見えて、ほとんどの場合、自分に対する評価を対象としていたが、それでも勝つことはできた。
しかし、自分に対する評価や雰囲気などは、「空気」や「霞」のようなものでしかなく、真の対象ではない。共認時代では(とりわけ激動の時代である現在は)、対象=人々の期待は刻々と変化してゆく。従って、対象を直視し、その期待を掴まなければ、勝つことはできない。
共認時代において、最も重要なのが対象直視であって、どこまで広く(角度)、深く(射程距離)対象を掴めるかが、勝敗を決する。
そして、対象把握の広さと深さは、可能性収束力に規定されている。可能収束力が強ければ強いほど、わずかな可能性であれ収束し続け、対象をより広く捉え、より深く掘り下げようとする。
この可能性収束力は、成功体験の蓄積に規定されている。成功体験が蓄積されていれば、困難な課題に直面した際にも可能性=勝ち筋を見通すことができる。
つまり、成功体験の蓄積が可能性収束力を生み、それが対象直視とその広さと深さを生み出すことになるのだ。
★対象直視(広さと深さ)⇒可能性収束力⇒成功体験の蓄積

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「可能性収束力が強ければ強いほど、わずかな可能性であれ収束し続け、対象をより広く捉え、より深く掘り下げようとする。」という記述について考えてみましょう。
「わずかな可能性であれ収束し続け~」というところがとても重要だと思います。
いかに困難な課題に直面しようとも、或いは殆ど絶望的な状況に至ろうとも、それでもなお、わずかな可能性に導かれて追求に追求を重ね、継続し続けていく。…その先に、「実現」への扉が開けている。
へこたれず、あきらめず、答えが見つかるまで、探求し続けられる、その原動力はそれまでの人生経験の中で身体にしみこんでいる成功の記憶・体験ではないかと思います。
 そのような例として、「奇跡のリンゴ」が生まれたときの逸話を採り上げてみます。
「奇跡のリンゴ」とは、完全無農薬栽培でリンゴ本来の生命力だけで生育したリンゴ。リンゴ本来の濃い味で、切って置いても色が変わらず、腐らず、香りを保ったままドライフルーツのようになっていくと評判のリンゴです。
栽培者の木村さんは、一度は死ぬことも思ったほどの辛酸をなめる苦労の末に9年目にしてようやく栽培に成功しました。
答えに至る扉に到達し得た木村さんの体験を追体験してみましょう。
 
木村さんは、農薬散布で自身や奥さんの皮膚がやられたことをきっかけに、農薬をまったく使わないリンゴ栽培を決意して取り組みました。しかし、4年たっても、りんご畑の状況はますます悪化するばかり。ほとんど収入が無くなり、生活費を稼ぐためにキャバレーの呼び込みをしたり、出稼ぎに出て、ホームレスまでしました。
6年目の夏、800本のりんごの木が飢えて死に掛けるという事態になりました。万策尽きた木村さんは死を決意して岩木山に登っていった際に、偶然、山中の斜面に立つ美しい木を見つけました。
 農薬も肥料も何もないのに自然の中で、たくさんのドングリの木が元気に成長していました。
 農薬もかけていない山の木に害虫も病気もないことに気づき、木村さんは、脳天を稲妻に貫かれたような気がしたそうです。
決定的な違いは地面にあることに気がつきました。雑草が生え放題で、足が沈むほど、ふかふか。木村さんは無我夢中で土を掘り、柔らかい土は、素手でいくらでも掘ることができました。
この土はここに住む生きとし生けるもの、すべての合作。落ち葉と枯れ草が何年も積み重なり、それを虫や微生物が分解して土ができる。そこに落ちた木の実が、土の深い部分まで根を伸ばしていく。
 ここではすべての命が、他の命と関わり合い、支え合って生きていた。その中で生き物は、このドングリの木のように、本来の力で自分の身を守ることができるはずなのだ。そういう自然の強さを失っていたから、リンゴの木はあれほどまでに虫や病気に苦しめられたのだ。
 それまでは、農薬の代わりに虫や病気を殺してくれる物質を探していただけのこと。なすべきことは、この柔らかい土を畑に再現して、本来の自然の力を引き出してやることなのだと思いました。
 それから、木村さんは、ロープも自殺の事も忘れて、早速、自然の山の環境をりんごの畑で再現したのです。
 
そして、9年目の春、木村さんの畑に奇跡が起きたのです。
「奇跡のリンゴはこうして生まれた」より、抜粋引用

社内ネットには、様々な場面での成功事例が積み重ねられていくが、その成功事例を本気で真似すれば、自身の成功体験として蓄積することができる。どれだけ本気になって成功事例に同化し、成功体験を追体験するかどうかが、能力形成の鍵を握っている。
にも拘わらず、本気で成功事例に同化し真似しないのは、闘争課題あるいは敗北事実そのものさえ捨象しているからであり、その原因は課題を厄介視している等、自分の都合が第一になっているからである。そのような言い訳思考を止め、自分を捨てて、本気で成功事例に同化し真似をすれば、成功体験が蓄積されてゆき、勝ち筋が見えるようになる。
社内ネットは、成功事例の宝庫であり、能力形成の最高の場となる。

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ではここで、その『成功事例』の内容と、その成功事例からの学びが『能力形成』に繋がる道筋を書いてみましょう。
★『成功事例』
これは様々な事例があるが、まず現業面の典型事例としては、提案競争での勝利、クライアントからの高評価報告や、社外打ち合わせで上手くいった例などがこれにあたる。
また、トラブル・クレームなどの逆境報告から始まり、その解決過程や最終的に乗り越えた報告などもこれに含んで良いと思われる。
経営面では、社会情勢と自社の状況を精確に把握した上で、社内ネット上で経営指針をみなで考え共有し、活動指針を外圧の変化に応じて柔軟に塗り変えていく実践を通じて、経営的成功が蓄積されていく。部門毎の独立採算体制であっても、他部門の成功事例から応用できる共通構造を抽出できれば、それを自部門の経営に活かすことも可能になる。
また体制面でも同様に、人材育成の指導方法の成功、あるいは個々人の成長のプロセスなど。また体制補強時の人材配転意図や熱い期待などを社内ネットで詳しく共有する事によって、一人ひとりの組織に対する感度が高まり、成功に向かう気運が醸成されてゆく。
なお、充足存在たる女性は「成功」にとりわけ敏感で、男にとっては当たり前に成果を出した「普通」のことでも一緒に喜び、そして逃さずに社内ネットへの発信を促してくれる。
社内ネットには、この様な「小さな成功」から、社運を賭けたビッグプロジェクト等の「大きな成功」に至るまで蓄積され、『成功事例の宝庫』となるのだ。
成功事例が集まるにつれ、自ずと『勝ち筋』が見えてくる。・・・まさにこれからの企業の浮沈を握る武器が「社内ネット」と云っても過言ではない。
★『能力形成』
現在は、いかなる仕事でも共認形成力(←充足力と認識力)が勝敗の鍵を握っている。
上記の様な、多種多様な成功に至る道筋は、全てが共認(充足)形成のプロセスそのものであり、これに同化できる機会は、どのような業種でも、どの部門にとっても貴重なサンプルになるのである。
蓄積された成功事例に学び、その共認形成の流れを頭に描き、自ら深く同化してみる。その成功の構造を分析・解明し論理的な理解を深める。そして実際に真似してやってみて、実感し肉体化してゆけば、必ず「成功」を手に入れることができるだろう。・・・その過程に全力で投企することで、最も効果的に、そして最短距離で「能力」が培われるのだ。

いかがでしたか?
社内ネットの効用について、一段と興味が沸いたのではないでしょうか?
次回は、【余力を活かす場が『社内ネット』】を扱っていきます♪
実際に社内ネットを活用している企業の生の声も紹介していきますので、お楽しみに:D
to be continued…

List    投稿者 mizuguti | 2012-11-24 | Posted in 13.認識論・科学論No Comments » 

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