2011年11月17日

近代科学の成立過程6~兵器需要と貨幣需要から発達した鉱業が近代の科学と賃金労働の起点

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ウィリアム・ダグラス作 『錬金術師』
画像はこちらからお借りしました。
「戦争や市場拡大とともに発達した西洋医学」
「戦場で活躍した外科医が支配階級に取り立てられ権威化していった」では、
鉄砲・大砲という新兵器による戦傷や、貿易と市場の拡大によって登場した伝染病(ペスト・梅毒)には、中世の医学は無力であり、それに対応した外科医や理髪外科医が近代西洋医学の土台をつくったこと、そして、支配階級に取り立てられることによって権威化していったことを明らかにしました。
戦争や市場拡大のもたらしたものはそれだけではありません。
兵器需要や貨幣需要に応えるために鉱業と兵器産業が発達し、それが近代科学と賃金労働による分業という近代の生産関係の土台となります。
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  投稿者 staff | 2011-11-17 | Posted in 13.認識論・科学論12 Comments »