2012年03月15日

魔術から近代科学へ2 ギリシャ自然哲学の要素還元主義はどうして生まれたのか

今回のシリーズ『魔術から近代科学へ』は次のような問題意識から始まっています。
「近代西欧が略奪国家として世界中を侵略していったことと考え合わせると、アーリア人の守護神信仰もギリシアの自然哲学も近代の西洋科学も全て、略奪集団の自然認識なのではないだろうか。」
前回の第1回目では、近代科学発展の源流に、近接作用説(要素還元主義)と遠隔作用説(魔術的自然観)の二つの流れがあること、そして、その一方の流れである遠隔作用説(魔術的自然観)は、精霊を絶対服従させて望みをかなえさせる、という発想であり、この発想が生まれた背景に、牧畜部族が家畜の飼育を通じて自然を崇拝の対象から、支配の対象に変えていったという歴史があることを明らかにしました。そして、この発想が略奪集団に引き継がれて、ギリシャ哲学、近代科学へとつながっていきます。
今回は、もう一方の自然認識の流れである、近接作用説(要素還元主義)がどのようにして形成されたのか、それは略奪集団の自然認識と言えるのかを、要素還元主義が始めて登場したギリシャ哲学において磁力と重力の認識論が登場する過程を学びながら、考えて行きます。
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  投稿者 nodayuji | 2012-03-15 | Posted in 13.認識論・科学論8 Comments »