2008年11月17日

ネットが新しい社会のモデルとなる

6210.gif「社会実情データ図録 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/index.html 」より転載させていただきました。

新聞・マスコミは終わっているのか

 新聞記事やマスコミの発信とは、一言で言えば政府や金貸しによる共認操作である。( http://blog.trend-review.net/blog/2008/11/000923.html )けれど、かつては、そこから彼らの動向や意図を汲み、先手を打てば私権を確保できた。そういう意味で、新聞に書かれていることは私権の現実そのものであり、また、本源的な集団を失った市場の住人にとっては、それで十分であったとも言える。
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下って、2002年、市場拡大の可能性もすでに潰え、社会全体がどうしてよいのかわからない「収束不全」の状態になると、既存の観念群をいかにこねくり回しても答えが出なくなる。新聞・マスコミはあっさり見捨てられてしまった。
同じ頃、ネットが共認形成のための道具として台頭しはじめる。さらに、2003年頃からはブログを使えば誰もが簡単に発信できるようになった。

ネットはマスコミに取って代わるのか

 しかし、素人たる個人が何かを書き続けることなど不可能に近い。現在でもブログで発信し続けているのは、素人ではなく、その道のプロ(orセミプロ)か、物書きの卵がほとんどである。
そこで、当「日本を守るのに右も左もない」ブログでは、普通に仕事を持つ素人達が、個人ではなく、複数によるリレー形式で書いている。メンバーの多くは、個人的な動機のみに頼るのではなく、参加者(協働者)同士の期待と応望をテコに、すでに3年以上(前身のWeb Trend Review時代からを含む)記事を書き続けている。
これは、個人のモチベーションではなく、参加者の期待と応望こそが新たな認識を作り続けるいく原動力となるという一事例である。これは、「るいネット」( http://www.rui.jp/ )という新しい認識を生み出し続ける核サイトの存在が大きい。
こうした、マスコミに代わる共認形成の場があってこそ、認識は個々のものに留まらず、大きな社会共認たり得るものとなる。

ネットの言論は世論を作れるのか

 言うまでもないことだが、社会とは個人の集積によるものではなく、人と人との関わりによって出来上がっている。社会が閉塞感→窒息感に包まれている今、新しい認識とそれを生み出すための新しい人間関係が求められており、そうした意味でも、既存のしがらみをやすやすと突破できるネットの可能性は大きい。
今、家・学校・会社という、リアルな社会を形作ってきたモデルが壊れつつあり、人々は潜在意識で、新しい形(答え)を求めている。もし、ネットが、金貸しの支配を超えられるものだとしたら、ネットというインフラは新しい認識、および新しい人間関係をデザインできる可能性の持つ道具となる。それは、世論を形成するという段階を超えて、社会そのものの「ひな形」となり得るのである。
参考

List    投稿者 blogger0 | 2008-11-17 | Posted in 11.世論形成の場、ネットの可能性7 Comments » 

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コメント7件

 ぽん夫人 | 2009.02.26 3:06

コメントを入力してください
にわかにわいた道州制なんて議論を
薦めたい日本としては
無視できないニュースでそうが、
大手メディアでは無視ですね・・・・。

 ぶぶ | 2009.02.27 1:17

これ、なんかおかしいな。
アメリカの場合、憲法上は政府に通貨発行権があって、その政府とは連邦制とは限らず、州政府は市政府が発行する場合もある。
スティグリッツの経済教科書にアトランタ市が市政府通貨を発行して世界恐慌を乗り切った話がのっていた。
このIOUに債権者の署名がなく、他人に譲渡可能な場合、ドルとの交換券を州が発行したことになるから、スティグリッツが紹介していた地方政府による政府通貨を発行したことにあたるんじゃないでしょうか?

 ぶぶ | 2009.02.27 1:19

すみません。ブラウザの不調で何回も投稿してしまいました。

 atoms | 2009.03.03 20:22

カリフォルニアの州旗には、KALIFORNIA REPABLICと書いてあるそうですね。これ共和国と訳すんでしょうか。
州自治は、軍隊・司法・議会・行政とすべて揃い、まさしく共和国です。
確かに、夕張の1/50の破綻額ですが、ユナイテッドステイトの根幹が崩れた感があります。
国家として持ちこたえていくのか、崩壊への口火であると思います。
州入りを目指したプエルトリコも、独立への方向転換となるでしょう。

 米流時評 | 2009.03.05 8:39

オバマのマンモス再生予算・放任主義経済の終焉と景気の氷河期

  ||| オバマのマンモス再生復活予算 |||
 米国の市場アナリストが分析・予測する、放任主義経済の終焉と景気の氷河期
オバマの今日のこ…

 sodan | 2009.03.07 22:26

皆さんコメントありがとうございました。
ぶぶさんへ
コメントがUPされるにはタイムラグがあるようです。重複していたものはこちらで削除しておきました。
>アトランタ市が市政府通貨を発行
に興味をもち、ネット探索したのですが、うまくみつからなかったです。機会があれば、コメントにでも詳細を教えてください。
余談ですが、
ウキペディアでアトランタを見ていると、アトランタに連邦準備銀行があることを知りました。
連邦準備銀行って1つじゃなかったんですね。
アメリカの自治体での財政破綻は、今回が初めてではなく、いくつかの市(洲)が破綻しています。
http://blog.goo.ne.jp/megaraiders2000/e/95eb8f256711f0e0adaf1e4462a4f9f7
より
>調べてみたのですが
財政再建団体の指定申請は2001年のカリフォルニア州デザート・ホットスプリングズ市以来だそうだ。
http://gaitame001.blog23.fc2.com/blog-entry-94.html
おっと、プエルトリコも財政破綻したようです。

 poland hermes handbags | 2014.02.02 17:48

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