原発問題から見える特権階級・近代科学の問題性9 ~原発が必要なウソ~
楽しく遊ぶ福島の小学生(2010/11/29)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/feature/fukushim1290968326472_02/news/20101129-OYT8T00103.htm
●尿から微量の放射性物質 福島市の子供10人から
●東京江戸川、葛飾、台東区などのゴミを焼却している江戸川清掃工場のばいじんから、9740ベクレルの放射性セシウムを検出
●放射性物質、韓国・中国・イギリス到着
日本の原発問題は、日本全土を越えた世界全体の被爆問題になってしまいました。
こうした中、日本を始め世界中で原発デモが行われ、多くの世論の批判があっても、株主総会での反原発否決、原発再開への意思など推進派が依然としてなくなりません。
福島原発事故の収束の見通し、他の原発の安全性検証も不十分なままにも関わらず、原発推進路線から転換しないのは、日本のエネルギー事情を考慮すると、“原発は必要不可欠”だからであるといわれています。果たして、その前提は正しいのでしょうか。
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■原発のウソ
「原子力発電の推進の根拠はすべて嘘である」
原発推進派の根拠は、「オイルショック→オイルピーク説(石油枯渇)⇒原発」「CO2増大→地球温暖化⇒(CO2を排出しない)原発」という2重の嘘に加えて「原発はCO2を排出しない」という嘘、つまり3重の嘘で塗り固められているという。
原子力発電には、一つも必要性がないのである。
なぜ原発は推進されるのか(よくわかる原子力より引用)
理由1・原子力産業や建設会社などが原子力で儲け続けるために不公正な圧力を加えているから
理由2・費用をすべて電気料金に上乗せできるから
理由3・過疎で悩む地元に莫大なお金を落とすから
理由4・原発推進のためにすごいお金をかけてPRしているから
理由5・原子力技術を持っていればいつでも核兵器をつくることができるから
理由6・政策決定に市民が参加できないから
理由7・政策決定に市民が参加しようとしないから
原子力は確かにいらない 某電力会社社員の話
・「発電するのに一番経済効率がいいのは石炭なんだ。資源の埋蔵量も他に比べれば多いし、何せ安価だ。輸送コストは石油と変わらない。原子力の輸送は、量が少なくともセキュリティ面などでカネがかかる。石炭発電コストは石油のおよそ3分の1、原子力の4分の1だ」
・「原子力は輸送 から処理まで何せカネがかかる。私の立場でいうのは大問題だが、あれは利権以外の何者でもない」
原発は巨大な海暖め装置
日本にある55基の原発全体からは、1年間に1000億トンの温かい水が排出されます。日本全土に降る雨の量は1年間で6500億トンで、そのうち川に流 れるのは4000億トンです。つまり原発は、毎年日本の川を流れる水の4分の1に相当する量を7℃温めて海に戻しているのです。
■福島原発事故以後の原発のウソ
夏に向けての電力不足のウソ
①原発をやめても電力はまかなえる。
実際は原発以外の火力水力発電所は有り余っていて原発をやめても何ら困ることはないのです。
②実際は節約すれば電力はまかなえる。
原発がないと電力が不足する。→だから原発は必要。
原発が震災被害を受けたので電力が不足する。→だから原発は必要。
徹頭徹尾原発必要派にとって、【火力発電が壊れたので電力が不足する】では困るのです。火力発電所の罹災がそれほど大きく報じられない理由がここにあるではないでしょうか?
これらを見ると、「原発は必要不可欠」という前提は全くのウソであることがわかります。
このウソがまかり通るのは、電力会社がスポンサーとなり、マスコミ、御用学者を利用し、情報支配を行ってきたことに原因があります。
しかし、マスコミ以外の媒体により、事実が発信されていくと、人々はマスコミ不信⇒事実追求に大きく収束していきました。
こうした政府・マスコミ・学者不信から、国民は自分自身の身の危険は自分自身で守るしかないということに気づき始めています。
Twitter,Facebookを初めとする共通の認識を広げるツールを通じ、みんなで繋がり、事実を求め、これからどうする?思考(実現思考)へと、現在の潮流はシフトしています。
■地震前後で変わったソーシャルメディア
地震前後にみるTwitterを初めとしたソーシャルメディアの変化(Twitterは地震前後で187万人の増加)
2011.1月~6月、日本のFacebook利用者の増加率が2倍、増加率はアジアで一位。
この”原発のウソ”の露呈をキッカケに事実追及が加速すると、マスコミに対する淘汰圧力が一気に高まるのは確実でしょう。
こうした共認形成の場が広がることで、みんなで考えながら提示し、評価し、再構築していける基盤を創ることができます。
そこではより事実に基づいた構造認識が価値をもっていき、その情報にみんなが収束していくことになります。
原発を機に、ようやくですが日本を変えていける基盤ができ始めてきたように感じます。原発事故を乗り越えていく道と人々が共認形成の主体となる道とは重なっているように思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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コメント4件
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通りがけ | 2012.05.22 16:49
士農工商は一番上の士の部分を武士ではなく選良(共同生産についてよく学んだ統治者層)とすれば最も正しい共認共同生産社会となる。商人が最下位に来る。
またそこでは生産について何も寄与せず何も学ばない公僕や医者や警察は商人以下のいわゆるエタ非人階級に相当する。古代ローマで言うと奴隷階級ですな。
古代ローマでも社会階級は士農工商奴隷に分けられていた。塩野七生「ローマ人の物語」等を読むとそう読める。
この社会階級は江戸時代のように世襲の固定的なものではなくローマ時代のように個人の勉学と生産力の向上に応じて自然発生的に移動してゆくものであれば、軍人が支配していた江戸時代よりも古代ローマ時代よりも正しい姿の共認共同生産社会が形成できる。