インターネットの可能性~新たな共認形成の媒体の事例~
11月13日の記事で『インターネットの可能性を再考する』がありました。
そこでは旧来のマスメディアに代わる新たな可能性としてインターネットを取り上げていました。
旧来のマスメディアの構造として挙げられていた
①情報の流れが上意下達である点
インターネットの構造としてとして挙げられていた
①情報の流れが双方向である点
に注目してその事例を紹介します。
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情報の流れが上意下達である構造を身近に引き付ければ、企業等に勤められている皆さんなら直ぐに自分の会社のことが頭に浮かぶのではないのでしょうか 🙄
会社の経営方針は経営者からのトップダウン、個別プロジェクトは各部門の上司からのトップダウン
異議申し立ては出来なくはないが、個別に行なっても握りつぶされるか、聞く耳持たないってのが関の山ではないかと思われます。 😥
そこで、これらの情報伝達や方針、報告を全てイントラネット上で行なう。
つまり旧来の指揮系統を取っ払ってしまうという大転換方針の事例です。
トラブルの根底に指揮系統あり。全てをネットへ
問題や課題が発掘されても、私権圧力の働かない指揮系統の中では悉く隠蔽されていく構造ができあがる。上長と部下の指揮系統では、上司が問題を握りつぶし、部下は指揮系統を意識するほどに問題を発信できなくなり自ら隠蔽する。とりわけ決定的問題が発見されるほどにその問題は共認圧力にさらされず、その指揮系統の中で隠蔽されていく。現在起きている不祥事が、とりわけ旧い指揮系統を残存させている官僚機構に顕著なのもそのためである。今や指揮系統は問題隠蔽の巣窟となり、不正の温床ともなっている。
言うまでもなく、自分に都合の悪いことを隠蔽することは、組織全体の課題が捨象される(なかったことにされる)ということであり、その組織にとってトラブル・大損失をもたらす、組織破壊行為である。さらに、各成員にとっても、隠蔽によって課題を捨象する(自分の頭の中でも課題がなかったことにする)ことは、思考停止そのものである。
つまり、今や指揮系統は集団にとっても成員にとってもマイナス以外の何物でもなくなったということではないか。’70年頃から私権圧力が衰弱し始めて40年近くが経った。この間の不祥事・不正の続出は、私権統合・序列統合の産物である指揮系統が末路を迎えたことを表しているのではないだろうか。
つまり信じられないようなミスが起こるのは、私権社会から共認社会に移行しているのに体制は旧来のままなので、外圧に適応できる最先端の統合機能足りえなくなったということだ。
この課題の答えが『全てをネットに』という方針なのである。
みんなの当事者度を上げる仕組みを作ることが体制改革の真髄
つまり、指揮系統は全体課題を捨象して傍観者になるという構造を内在している。そこに自分の危機が加わると、保身に走り、その欠陥を利用して都合の悪い情報を隠蔽する。それでも、生存圧力が強かった時期は、降格やクビを恐れるため、抑止力になっていた。
それさえなくなった今、共認空間を取り戻すためには、情報隠蔽を引き起こす指揮系統を廃止し、全てを社内ネットにゆだねていくことになる。こうすることによって、ミスの隠蔽は出来なくなり、問題が発生するたびに、それをどうする?という課題がみんなに共認されていく。
その共認圧力の真っ只中に身を置くことによって初めて、今まで思考停止していた脳の再生の可能性が出てくる。つまり、指揮系統によって分断され傍観者となっていた個人を、共認空間の中で当事者として再生するという意味をもつのだと思う。
このような仕組み考えることで、みんなは大きな可能性を感じる。その実現までにはたくさんの課題があるが、活力をもって突き進むことが出来る。このように、みんなの当事者度を上げる仕組みを作ることが体制改革の真髄なのだと再認識した。
また、これは新しい社会統合機構の試金石になることにも気がついた。
これは、共同体企業 類グループが実践しているイントラネットを利用した実例なのである。
一般の企業が一足飛びに同じような方法を取るのは難しいとは思うが、類グループが現実の中で成果をあげていくことで、レアケースがモデルケースに代わっていくのではないかと思う。 8)
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tama | 2009.03.03 20:29
>実践するとなると細部に詰めが必要なほか、世界中の金貸しから猛反対が巻き起こるのは必至です。
通貨の問題は難しいと思ってしまうのは、金貸したちが情報を独占しているせいでしょうか。
通貨が、金儲けの手段ではなく、本来の協働(生産と流通)を促進する潤滑油としてのみ機能するようになれば、世界は大きく変わると思うのですが、それは、金貸したちを封じ込めることが出来るかどうかに掛かっているのでしょうね。