2009年09月19日

人気コミュニティサイトの特徴は?

前回のエントリーでは、現在ネット界は「男原理系サイト」「女原理系サイト」に分断されており、答え欠乏はそこでで留まっているが、それらを包摂した「統合サイト」を実現することで、男女ともに認識収束が加速していくのではないか、という仮説を立てた。
 
だが統合サイトとして機能するためには、より多くの人々に参加してもらうことが課題となる。
そこで現在の人気サイト、特に女性を中心とするネットコミュニティにはどのような特徴があり、またトップページでどのような工夫をしているのか、探ってみる。
 
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09年5月28日のエントリー、「女性を対象にしたネットコミュニティー。盛況の理由は?」を参考に、再度整理してみる。
 
mixi
 日本を代表するSNS。
 女性利用率50%以上 メインユーザーは20代女性 
【特徴】
 紹介メールをもらった人のみが参加できる。交友関係を表すマイミクシィを表示しすることで、その人の交友関係を知ることができる。他、お気に入りに入れた日記が更新されたら通知してくれたり、だれかが覗いていったら足あと機能が残るなど、つながるきっかけを作る工夫がされている。コミュニティでトピックを立てて議論することもできる。
【表紙】
 日記更新の通知、マイミクシィ、参加しているコミュニティなどを表示している。知り合いを作るための工夫が凝らされている。
 
ウィメンズパーク 
 ベネッセが運営している日本最大級の女性口コミサイト 
【特徴】 
 ステージ別活用などで、会員の継続利用に対応している。
 問題別、地域別、ステージ別など、沢山の会議室を用意し、社会問題系の投稿もある。
【表紙】
 各会議室への入口をトップに持ってきて、その他各会議室のお薦め記事や、特集など様々なものがトップページに盛り込まれている。
 
発言小町 
 読売新聞が運営
 女性利用率95% 
 メインユーザー30~50代(10~70代も存在し幅広い)
【特徴】
 編集部員1名と派遣部員数名で、全ての投稿をチェックし場の維持を行っている。
【表紙】
 更新順に表示させたタイトル(トピ)一覧に、レス数、アクセス数、お気に入り数などの評価指標を表示させ、どんなタイトルが盛り上がっているかがわかるような入口になっている。アクセスランキング、検索ボックスも表示させている。
 
クックパッド 
 日本最大のレシピサイト
 女性比率96%(未婚25% 既婚75%)
【表紙】
 話題のレシピや季節モノのトピックを前面に打ち出しており、その他、検索ボックス、検索キーワードランキング、推薦カテゴリなど、現在の旬なテーマが分かるように構成されている。全てのジャンルが表示されているわけではないが、直感でわかる構成になっている。
 
【参考:男性向けサイト】
日経ビジネスオンライン
 内容:ニュース系サイト
【表紙】
 様々な視点で毎日更新される記事を分類し各ジャンルへのリンクを貼っており、各ジャンルの最新記事をトップページにも表示させている。加えて、大きなトピックスや特集を組み、連続したテーマ設定を設けている。さらに、アクセスランキングや、検索窓を設けている。
 
これらから、特に女性の参加者が多い要因として、
・育児や献立など、毎日向き合う課題についての、やり取りが行われている。
・管理者が投稿内容を審査していることもあるが、女性特有なのか、おしゃべりの延長で充足、安心の場が形成され、それが、更なる参加者の呼び水になっている。
・参加者が、同じ課題を共有しており、評価しあうことで、可能性を見出している。
ということが挙げられる。
 
トップページの工夫についても、
 ・最新記事一覧が表示されている
 ・トピックに対する特集が組まれている
 ・ランキング(アクセス、検索ワード)の打ち出し
 ・検索ボックス

など、今何が注目されているのか(皆が気になっているのは何か)をタイムリーに打出して興味を惹く工夫をしている。
 
前回のエントリーを踏まえると、コミュニティサイト参加者の意識は、
 
どうしていいかわからない収束不全の中、
⇒みんなはどう考え、どうやっているんだろうと、人=コミュニティサイトに向かい
→目の前の(目先の)課題について、お互いに質問やアドバイスをやりとりして安心感を得ている
と考えられる。
 
このように収束不全⇒人収束⇒充足・安定の欠乏にうまく応えていることが、特に女性に人気のカギとなっているようだ。
但し現状のコミュニティサイト(mixi)などを見ると、個対個のつながりで止まっており、共通課題がなく拡散してしまっている。単に男原理サイトと女原理サイトを包摂するだけでは不十分で、人々の意識をつなげていくための仕組みをどう作り出すかが、これからの課題となると思われる。

List    投稿者 kknhrs | 2009-09-19 | Posted in 11.世論形成の場、ネットの可能性3 Comments » 

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コメント3件

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