2012年08月16日
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(7)~閉塞の元凶となった近代観念~
’12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。
人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。人類500万年の歴史の中で、約6000年続いた私権時代が’70年の貧困の消滅をもって終わりを迎えました。
そして今私たちは、その後100年をかけて新たな時代(私権原理→共認原理)に転換していくその大きな流れの中に生きているのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
「共認収束への大転換⇒実現の時代へ」バックナンバー
(1)~起点となった’70年の大転換~
(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
(3)~‘02年収束不全によって生まれた当事者意識の高まり~
(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
(5)~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
(6)~特権階級の暴走と観念支配による滅亡の危機~
現代社会の閉塞の元凶となっている「近代観念」。その本質はどのようなものなのか。そして、それに替わる新しい観念が生み出される可能性の萌芽はあるのか探ってみたいと思います。
いつも応援ありがとうございます。
後期魔女狩り1560~1680 民主主義と近代社会運動の源流は魔女狩りなのでは?
「ルネサンスの科学(魔術)1 キリスト教を市場拡大の守護神に転換したニコラウス・クザーヌス」
「ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換」
「ルネサンスの科学(魔術)3 フィチーノとアグリッパの魔術観と自我暴走の時代ルネサンス」
「ルネサンスの科学(魔術)4 市場拡大のために農村の共同体的風習を破壊した前期魔女狩り(1480~1520)」
ルネサンスは、メディチ家をはじめとする金貸したちが魔術を振興し、魔術の力によって人間が神に成り代わろうとした時代、つまり西欧人の自我が暴走し始めたであることを明らかにしてきた。
そしてルネサンス期は、自我の暴走の現れである魔女狩りの嵐が欧州全域に吹き荒れた時代でもある。
宗教改革が始まると同時に前期魔女狩りが沈静化する。それは宗教改革側(プロテスタント)が攻撃したため、カトリック教会が魔女狩りを手控えたからであるが、その半世紀後の1560~1670年に今度はプロテスタントがより苛烈な魔女狩りを仕掛けることになる。後期魔女狩りである。
前期魔女狩り1480~1520 市場拡大のために農村の共同体的風習を破壊した魔女狩り
「ルネサンスの科学(魔術)1 キリスト教を市場拡大の守護神に転換したニコラウス・クザーヌス」
「ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換」
「ルネサンスの科学(魔術)3 フィチーノとアグリッパの魔術観と自我暴走の時代ルネサンス」では、
ルネサンスは、メディチ家をはじめとする金貸したちが魔術を振興し、魔術の力によって人間が神に成り代わろうとした時代、つまり西欧人の自我が暴走し始めたであることを明らかにしてきた。
そしてルネサンス期は、自我の暴走の現れである魔女狩りの嵐が欧州全域に吹き荒れた時代でもある。
その犠牲になったのはほとんどが大衆、とりわけ女たちである。
魔術(呪術)的な業を使う者は魔女というレッテルを貼られ、殺されていった。
魔女狩りは1480~1520年の前期魔女狩り、1560~1670 後期魔女狩り(魔女狩りピーク)に分かれる。前期はカトリックが主導、後期はプロテスタントが主導した。
それ以前から異端審問はあったが、魔女狩り、つまり女をターゲットとした迫害が始まるのは、1480~1520年にかけての前記魔女狩り以降である。
世界の運命は中央アジアが握る ロシア編まとめ① ~ロシアは、国際金融資本家の収奪の場だった~
■【世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編】シリーズのこれまでの記事
①~領土拡大の歴史
②~ユーラシアを貫く交易路として、国際金融資本家の思惑が渦巻くロシア
③~ソ連を誕生させたロスチャイルド、そこに食い込み実権をにぎったロックフェラー
④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド
⑤~ロシア最強のリーダー ウラジーミル プーチン とは何者か!?
⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?
⑦~世界経済同時破局の引き金を引けるのは今やロシア・プーチンだけ。破局カードをちらつかせて理想の国家戦略の実現に向かう
7回に亘って追求してきた中で、国際金融資本家に翻弄されてきたロシア、ソ連の歴史やロシア人の意識が見えてきました。さらに、これらを背景にして大きくのし上がってきたプーチンという人物にも迫ってこれたと思います
そこで、これらの成果を概観してみたいと思います
あじさい(紫陽花)革命に可能性はあるのか?(3) ~’85年以降、左翼から従米へ転向した日本のインテリ階級~
皆さん。おはようございます。
前回は、高度経済成長に伴う時代の外圧変化により起きた反政府・反権力運動と、現在進行中のあじさい革命の違いについて見てきました。
後者は、国を良くしたいと願う国民一人一人が自らの意思で参加していますが、そこに国を変えていく可能性があるのか、今後の動向に注目ですね:D
今回は、そんな国民が訴えかけている相手、つまり「政府」が、完全に従米路線へと舵をきっていしまった歴史的経緯を、見ていきたいと思います
ルネサンスの科学(魔術)3 フィチーノとアグリッパの魔術観と自我暴走の時代ルネサンス
前回(ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換)は、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半の要約を引用しながら、文芸復興とも語られる14世紀から16世紀にかけてのルネサンスがヨーロッパ文化においては、17世紀以降の近代科学をも準備するものであったが、主題である磁力と重力の認識については、魔術(自然魔術)を復活させた、ことを見てきました。
引き続き、「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半部分の要約を引用しながら、当時の魔術に関する思想や時代背景、特にフィチーノ、アグリッパについて見ていきたいと思います。
興味を持たれた方は応援もお願いします。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(6)~特権階級の暴走と観念支配による滅亡の危機~
’12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。
人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。人類500万年の歴史の中で、約6000年続いた私権時代が’70年の貧困の消滅をもって終わりを迎えました。
そして今私たちは、その後100年をかけて新たな時代(私権原理→共認原理)に転換していくその大きな流れの中に生きているのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
「共認収束への大転換⇒実現の時代へ」バックナンバー
(1)~起点となった’70年の大転換~
(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
(3)~‘02年収束不全によって生まれた当事者意識の高まり~
(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
(5)~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
今回の記事では、’02年に生起した課題収束の潮流によって人々が新たな可能性に向かう一方で、その足枷として大きな問題となってきた「特権階級の暴走」について扱います。
幕末の思想4 吉田松陰は単なるテロリストに過ぎない!!
幕末の思想家と言えば、まずあげられるのが吉田松陰です。吉田松陰と言えば維新の志士を多数輩出した松下村塾の主宰者にして、維新の精神的支柱となった偉大な思想家、教育者であり、正義を貫き「安政の大獄」の犠牲となった悲劇の主人公。これが、私どもが学校教育、即ち公教育によって教え込まれた吉田松陰であるが、実態は全く違っていたようです。
画像はこちらからお借りしました
今日は、そんな吉田松陰の実態に迫っていこうと思います!
世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編⑦ ~世界経済同時破局の引き金を引けるのは今やロシア・プーチンだけ。破局カードをちらつかせて理想の国家戦略の実現に向かう~
■【世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編】シリーズのこれまでの記事
①~領土拡大の歴史~
②~ユーラシアを貫く交易路として、国際金融資本家の思惑が渦巻くロシア
③~ソ連を誕生させたロスチャイルド、そこに食い込み実権をにぐったロックフェラー
④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド~
⑤~ロシア最強のリーダー ウラジーミル プーチン とは何者か!?
⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?
■直近の追求を振り返る。
★虐げられてきたロシア人の期待を背負ったプーチン
ロシア帝国拡大も、ソビエト連邦誕生も、更にはソ連崩壊も、ロスチャイルド財閥やロックフェラー財閥などに代表される国際金融資本家が裏で糸を引いていた。そして、国際金融資本家がロシア→ソ連を操り、彼らの主導権争いが激化する中で、ロシア人は常に虐げられてきた。
つまりロシアの歴史の根底には、国際金融資本家に対する「警戒心」や「敵対心」が強くあり、さらには「恨み」のような意識が、刻印されている。このロシアの人々の根底にある意識を基盤にし、人々の期待を受けてのし上がっていったのがプーチンだと言える。
旧KGBのトップを勤めたプーチンは、裏の世界では情報収集網としての諜報部隊、殺人部隊としての軍を掌握し、さらに表の世界では、共認形成に必要なマスメディアの実権も握っている。
プーチンは、ロシア人の根底にある対金貸し=対欧米期待に即して、マスメディアを通した、共認形成力を発揮し、国民の支持を得ている。
これら表と裏の力の基盤を背景に、プーチンは絶大なリーダーシップを発揮しているのだ。
★プーチンが描く国家戦略の将来像
このプーチンは石油や天然ガスといった、資源を最大限生かして欧米に対抗しようとしている。
パイプライン戦略によって、欧米とアジアへの資源輸出量は増大しており、これらの地域にとってロシアの資源は無くてはならないものとなりつつある。さらに、石油決済通貨をルーブル建てとする構想を打ち出しており、エネルギー戦略を基盤に世界覇権を狙っている。
今回の記事では、ロシア・プーチンは今後どのようにして、覇権拡大を狙っているのか?を具体的に考えてみる。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(5) ~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。
人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。人類500万年の歴史の中で、約6000年続いた私権時代が’70年の貧困の消滅をもって終わりを迎えました。
そして今私たちは、その後100年をかけて新たな時代(私権原理→共認原理)に転換していくの大きな流れの中に生きているのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ
(1)~起点となった’70年の大転換~
(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
(3)~‘02年収束不全によって生まれた当事者意識の高まり~
(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
前回は「’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた」について扱いました。今回の記事では、加速する同類探索(同類の期待や考えや評価を探索すること)によって新たに浮上した「情報中毒」という状況認識とその突破口について扱いたいと思います。