2012年08月09日
ルネサンスの科学(魔術)3 フィチーノとアグリッパの魔術観と自我暴走の時代ルネサンス
前回(ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換)は、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半の要約を引用しながら、文芸復興とも語られる14世紀から16世紀にかけてのルネサンスがヨーロッパ文化においては、17世紀以降の近代科学をも準備するものであったが、主題である磁力と重力の認識については、魔術(自然魔術)を復活させた、ことを見てきました。
引き続き、「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半部分の要約を引用しながら、当時の魔術に関する思想や時代背景、特にフィチーノ、アグリッパについて見ていきたいと思います。
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