2012年08月04日
世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編⑦ ~世界経済同時破局の引き金を引けるのは今やロシア・プーチンだけ。破局カードをちらつかせて理想の国家戦略の実現に向かう~
■【世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編】シリーズのこれまでの記事
①~領土拡大の歴史~
②~ユーラシアを貫く交易路として、国際金融資本家の思惑が渦巻くロシア
③~ソ連を誕生させたロスチャイルド、そこに食い込み実権をにぐったロックフェラー
④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド~
⑤~ロシア最強のリーダー ウラジーミル プーチン とは何者か!?
⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?
■直近の追求を振り返る。
★虐げられてきたロシア人の期待を背負ったプーチン
ロシア帝国拡大も、ソビエト連邦誕生も、更にはソ連崩壊も、ロスチャイルド財閥やロックフェラー財閥などに代表される国際金融資本家が裏で糸を引いていた。そして、国際金融資本家がロシア→ソ連を操り、彼らの主導権争いが激化する中で、ロシア人は常に虐げられてきた。
つまりロシアの歴史の根底には、国際金融資本家に対する「警戒心」や「敵対心」が強くあり、さらには「恨み」のような意識が、刻印されている。このロシアの人々の根底にある意識を基盤にし、人々の期待を受けてのし上がっていったのがプーチンだと言える。
旧KGBのトップを勤めたプーチンは、裏の世界では情報収集網としての諜報部隊、殺人部隊としての軍を掌握し、さらに表の世界では、共認形成に必要なマスメディアの実権も握っている。
プーチンは、ロシア人の根底にある対金貸し=対欧米期待に即して、マスメディアを通した、共認形成力を発揮し、国民の支持を得ている。
これら表と裏の力の基盤を背景に、プーチンは絶大なリーダーシップを発揮しているのだ。
★プーチンが描く国家戦略の将来像
このプーチンは石油や天然ガスといった、資源を最大限生かして欧米に対抗しようとしている。
パイプライン戦略によって、欧米とアジアへの資源輸出量は増大しており、これらの地域にとってロシアの資源は無くてはならないものとなりつつある。さらに、石油決済通貨をルーブル建てとする構想を打ち出しており、エネルギー戦略を基盤に世界覇権を狙っている。
今回の記事では、ロシア・プーチンは今後どのようにして、覇権拡大を狙っているのか?を具体的に考えてみる。