2011年05月19日
集団を超えた社会をどう統合し直すか?まとめ1~市場原理から脱却することが社会統合のスタートライン~
これまで、集団を超えた社会をどう統合し直すか?シリーズでは、最近の一番の感心事である「東北大震災」や、その後の人災とも云える原発問題から、人々の意識変化(心底での欠乏)⇒人々が求める社会統合とは何かに迫ろうと(1)~(8)に亘って記事を書いてきました。
その中で見えてきたのが、社会統合という課題は「市場原理の中で物事を考えていても何も可能性は見えてこない」ことです。その証拠となる投稿がるいネットにありますので紹介します。
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
この記事を図解化してみると・・・
上記の図解から見て取れるのは、そもそも国家と市場は原理的に異なる存在であること。これこそが、国家(社会統合)の課題を市場原理では解決できない根本の理由です。
では、現在の原発などの社会問題に目を向けてみるとどうでしょうか?
ずっと嘘だったんだぜ。
原発の問題もそう。被害者も出て、今後も決して余談を許さない状況であるにもかかわらず、自らの利権を守るために、原発がなくてはならない世の中を維持させようと計画停電を推進している政府、それに後押しするマスコミ。
市場原理の中で、特権階級が己の利権を守るために繰り返されるウソ、ゴマカシの数々。これでは私たちみんなが求める新たな社会統合など望めるはずもありません。
では、なぜこれほどまでに市場原理の中で物事を考えようと・・・市場原理を延命させようとしているのでしょうか?
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今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ-4~社会運動の総括2 社会運動の自己欺瞞~
こんにちは。
『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ第4弾です。
過去のエントリーはこちら
第1弾
第2弾
第3弾
福島第一原発は、1号機が炉心溶融(メルトダウン)し、2、3号機も予断を許さない状況になっています。事態はなお進行形かつ悪化の一途を辿っています。政府やマスコミがひた隠しにしていた原発の悪化状況も、もうゴマカシが効かなくなってきています。
1 福島原発の現状:ミニ水蒸気爆発でウランが粉末状になって飛散か?
2 福島原発では、核爆弾のような”核爆発”は起こらない
3 福島原発は”爆発”しても、しなくても、長期的な危険度は変わらない
人々は潜在思念のレベルでは、すでにこの国が危機的な状況であることを感知していると同時に、放射能という未知の外圧を前に、正直言って今は無力な存在であることを思い知らされています。
これは、第3弾で言及したように、かつて圧倒的な自然外圧を前に、ただ祈るしかなかった始原時代の人類に酷似しているように見えます。その祈りに似た思いが今、静かに高まっているのを感じます。
今回は、その思いが、これからどこに向おうとしているのか見ていきます。
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地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?【2】次々と明るみに出る特権階級の無能・暴走ぶり
画像はコチラからお借りしました
前回の記事地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?【1】:原発問題の本質は特権階級の無能と暴走では原発問題の本質は特権階級の無能と暴走であると述べましたが、今回は前回の根拠とも言えるいかに特権階級が無能で暴走しているかを事例紹介から明らかにし、
さらに今回はもう一歩踏み込んで、本来は統合を担うべき特権階級がなぜ無能・暴走してしまったのか?の構造まで明らかにしたいと想います。
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ビン・ラーディンが『殺された』のはなんで?①~911、アフガン紛争とはどんな戦争だったのか~
こちらよりお借りしました
去る5月2日、2001年9月11日にアメリカで起きた「アメリカ同時多発テロ」、いわゆる『911』の首謀者とされるウサーマ・ビン・ラーディンをパキスタンの隠れ家にて殺害に成功したというニュースが流れた。
ビン・ラーディン強襲作戦の成功についてアメリカでは共和党も民主党も関わらず誰もが「対テロ戦争の勝利だ」と喜んだという。
しかし、実際のビン・ラーディン殺害に関するアメリカの発表は当初の発表から二転三転しているし、拘束せずすぐに殺害、殺害後DNA鑑定せず(したとは言っているが)すぐさま水葬、等いたるところで疑問点・矛盾点が見られた。
参照:リンク
今回のビン・ラーディン殺害がアメリカの発表通りではなく何かしら隠された意図があるとしたら、それは一体何なのだろうか。
●ビン・ラーディンはいつ殺されたのか?
今回殺されたということも含めて考えられる可能性は3つ。
①報道の通り、今回の作戦で殺された
②既に殺されて(or死んで)いたが、生きていたことされて、改めて今回死んだことにされた
③今も生きているが、死んだことにされた※もし②であるならば、現在有力な説は2001年に死んでいたとする説か。
参照:リンク
これらを紐解いていくには、ビン・ラーディンが死んだことによって、今後世界(及びアメリカ)はどうなるか?を考えていく必要がある。
そこで、これらを考えるために改めて911とはどんな事件だったのか、振り返ってみよう。
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集団を超えた社会をどう統合し直すか?(8)~まずは企業を共同体にしていくこと~
GWが明け、初夏に向け暖かくなっているこの頃。
暑さや雨とともに話題となっているのがユッケの生肉問題ですね。
ところで東電やユッケの問題で、責任者(社長)辞任というのがひとつの答えとなっていますが、まったくスッキリしません。なぜでしょうか?
’70年以前のみんなの「豊かになりたい」という欠乏が高かった時は、みんなが私権(金、地位)に収束しており、企業集団は私権を多く持つ者が権力を握る『権力体』として統合されていた。この時代では、トラブルや問題が発生した時の責任者の辞任は、みんなが求めている私権の喪失を意味し、みんなある程度納得できていました。
しかし、「豊かになった」今の時代。責任者辞任=権力の喪失では皆納得できない。なぜならみんなの欠乏は、私権の獲得ではなく、今後どうするのか? どうしていったらいいのか?という具体的な答えだからです。
そこで、今の時代のみんなの欠乏=今後どうする?どうしていったらいいのか?に応える、企業の在り方を探っていきたいと思います
今までのシリーズ「集団を超えた社会をどう統合し直すか?」は
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(7)~パラダイム転換を認識することで見えてくる可能性~
集団を超えた社会をどう統合しなおすか?(6)~人類はなぜ市場拡大に奔走したのか~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(5)~今こそ日本人の共同体精神が発揮される時~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(4)~狂気の科学を捨てて『自然の摂理』の解明を~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(3)~一切の予断を排して人類の全文明を見直す~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(2)~今こそ市場拡大絶対という幻想を捨てる時~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(1)~闘争の場と生殖の場の分断が招いた歪~
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原発問題から見える特権階級・近代科学の問題性3~みえない雲の向こうに視るべきもの④~原発の事故が起きたらどうする?~
ネットでは、福島原発は”爆発”しても、しなくても、長期的な危険度は変わらないという見識が示されていますが、テレビで流されるニュースをみていると、日本政府の出す方針は、ただならぬ様相を呈しています。
1.首相は東電に、ムリヤリ復旧の工程表をつくらせた。
2.首相は中電に、突然、浜岡を止めろと指示出しをした。
3.原発事故以来、初めて、原発1号機内部に作業員が入り作業を開始した。
アメリカ主導のブラックボックススローガンばかりが目につく菅さんです。
卑しくも総理大臣たるもの、国家存亡の危機にあっては、今こそ不眠不休で情報を集約し、
徹底した事実認識に基づいて、付け焼刃ではなく、コトの本質を底ざらえするような方針を出すべき、
国民の期待もそこにある、と思うのですが、そういう気配は一切ありません。
日本政府の迷走、緩慢な対応は、総理のそういう姿勢に依るものです。
およそ30年前から、国家権力や特権階級とは一線を画し、原子力の科学者としての良心に従い、
原発の危険性を語ってこられた方の3年前の講演記録を紹介します。
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『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ-3~社会運動の総括1 現実否定の自己欺瞞」~
『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ第3弾です。
シリーズ第1弾~「必要意識⇒課題意識には、不全発と可能性発の二通りある!」~
シリーズ第2弾~不全発の『変革の必要』から、実現発の『認識の必要』への大転換」~
ネットを通じて、たくさんの人々が「いったい本当のところはどうなっているの?」と事実収集に向かい、原発事故の危険性が日に日に明らかになってきました。このまま、事実を元にした新しい認識が拡がって行けば、それが多くの人々の意識となり、自ずと社会の構造は皆の意識を元に組み変わっていくはずです。
しかし、一方で官僚→マスコミによる事実の隠蔽工作も顕著化してきています。歪められた情報が混ざり合う中、どうすれば事実を、社会の構造を正確に捉え、それを伝えていけるのか?を考えなければならない段階に入ってきました。
今までは、自分たちの考えや要求を伝えるには「社会運動」がひとつの答えでした。つい先日も反原発デモが大々的に展開されていましたが、しかし、この「社会運動」というものは本当に効果があるのでしょうか?環境運動しかり、学生運動しかり、世界中でも過去様々な社会運動が実現していないところを見ると、社会運動には社会運動を実現させない何かがありそうです(リンク)(リンク)。
以下、るいネットからの引用です(リンク)。
不全発の変革意識に対する疑問が浮上した所で、改めて社会運動を総括してみる必要がある。
考えてみれば、史上、社会運動は一度も実現されたことがない。つまり、史上の「社会運動」は全て偽物である。とすれば、「社会運動」の奥には大きな欺瞞が隠されている筈である。
社会運動は遡れば、古代思想運動にまで行き着きます。では、社会運動の源流となるその古代思想はどのようにして出来たのか?古代思想以前の原始時代から、その違いを俯瞰し、比較していきたいと思います。
応援宜しくお願いします 。
地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?【1】:原発問題の本質は特権階級の無能と暴走
今回の東日本大震災は、多くの日本人の深層意識を直撃し、このままではいけない、なんとかしたいという意識を顕在化させたのではないでしょうか?
とりわけ、福島原発の問題は、地震の復興をどうする?という問題を超えて、エネルギー政策どうする?⇒社会のありかたをどうする?⇒政治どうする?という大きな問題を投げかけており、多くの人にこの問題が意識されはじめているのではないでしょうか?
そこで、今後毎週土曜日は、新しいシリーズとして
「地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?」
というテーマを取り上げます。(以下テーマの予定)
5/7 【1】プロローグ:原発問題の本質は特権階級の無能と暴走
5/14【2】次々と明るみに出る特権階級の暴走ぶり
5/21【3】試験エリートの無能とえげつなさ
5/28【4】特権階級の暴走は今後も続くか否か?(マスコミ支配との綱引き?)
6/4 【5】充足基調(女原理)から実現思考(肯定発の男原理)へ
6/11【6】電力バブルはどうなる?(脱市場化がすすむ?)
6/18【7】地震の影響で遊びの失速がすすむ?
6/25【8】日本人は物を考え出すのか?(草の根共認からネット収束へ)
7/2 【9】日本人は物を考え出すのか?(事実収束から新認識へ)
7/9 【10】特権階級の世界と大衆の世界の断絶と接点は?(新政治勢力の必要)
7/16【11】政策提言(地震復興、原発どうする?)
応援よろしくお願いします。
脱原発の可能性は女発~世田谷区長選挙結果を読む~
画像はこちらからお借りしました。
去る4月24日、東京都世田谷区長選挙で脱原発を訴えた元国会議員の保坂展人氏が当選した。原発について「区長」という立場では何の権限も持ちえていないにもかかわらず、脱原発を訴えて当選した事の意味は大きい。
この選挙を通じて、有権者の意識潮流と、今後予想される展開を予測してみたい。
応援よろしくお願いします
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(6)~パラダイム転換を認識することで見えてくる可能性~
GWもほぼ終わりですね。
GW中で一番印象に残ったのは、東日本大震災へのボランティアを募ったところ、あっという間に定員が埋まったというニュースでした。自身の休みは棚上げにして、なんとか人のために役に立ちたい・何か手助けできることがあるのではないか?という多くの人の想いが伝わってきます。
【写真:震災復興のためにボランティアをする人々】
シリーズ「集団を超えた社会をどう統合し直すか?」では
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(5)~今こそ日本人の共同体精神が発揮される時~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(4)~狂気の科学を捨てて『自然の摂理』の解明を~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(3)~一切の予断を排して人類の全文明を見直す~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(2)~今こそ市場拡大絶対という幻想を捨てる時~
集団を超えた社会をどう統合し直すか?(1)~闘争の場と生殖の場の分断が招いた歪~
を記事にしてきましたが、やはり新しい集団統合を考えていく上で、本源性を残す日本ほど可能性のある国はないと感じています。
ただ、可能性も漠然と感じているだけでは駄目です。(→統合階級の都合の良い仕組みばかりがつくられてしまうから。)僕ら素人も今何が必要なのかをしっかり観念で捉えておく必要があります。
今回の震災以降の人々の誰かの役に立ちたいという本源集団的な想いが生起したのは、およそ1970年のパラダイム転換期に遡ることができます。今回は、このパラダイム転換を実言論を引用して展開していきます。
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