★金貸し支配の構造(中)~中央銀行制度は金貸し支配の究極手段~
【金貸し支配の構造(上) ~国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり~】
↑前回の投稿では、日本が豊かさを実現したことにより、
① 国の借金が積み重なっていった。
② マスコミが第一権力化した。
という、2つの事実を確認した。
国が自らお金を発行していれば、国が借金をするということにはならない。ということは、国は誰かからお金を借りている、ということになる。国がお金を借りているのは、「中央銀行」というところ。今の日本には「中央銀行制度」というものがあり、国はこの「中央銀行」からお金を借りることになっている(形式的には銀行から借りている)。こうして、現在の国の借金は900兆円にまで積み上がってしまった。
借金をするということは、誰かがその利息で儲けを得られるということ。この章では、国が借金漬けになった仕組みを確認し、その仕組みによって、誰が得をしているのか?誰が損をしているのか?を見ていきたい。
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~実現論序7.企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする(その2)~
春のうららかな陽気につい心地よいうたた寝をしてしまう今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
前回は、序7に入り、【新勢力の政策方針】について扱いました。社会は経済がリセットし、混乱した状態ですが、その中でも『共認社会の実現』を全ての社会運営の大目標として、具体的な政策方針を模索しました。具体的には、「中央銀行の廃止」「国家紙幣の発行」「ゼロ成長戦略」など、これまでの経済原理とは大きく方針転換したものですが、市場原理に翻弄されず、生産者の活力を増大させるものでした。
今回は、これからの共認社会の中核を成す共同体企業をどのように増やしていくか、そして、その共同体企業ネットワークによって社会を統合していく際に、どのような統合方式が望ましいのかについて、実現論【企業の共同体化と統合機関の交代担当制】を元に考えていきたいと思います。
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魔術から近代科学へ6~ローマ貴族や市民の自我肥大⇒快美収束・妄想収束から広まった、ローマの魔術的自然認識~
前回(魔術から近代科学へ5~私権統合の確立と共に思考停止したローマ時代~)は、山本義隆氏の『磁力と重力の発見』から「第3章 ローマ帝国の時代(前半)」の要約を引用しながら、ローマ時代には私権統合体制が確立し、かねてからの自然科学が衰退したということを見てきました。
引き続き山本義隆氏の『磁力と重力の発見』から「第3章 ローマ帝国の時代(後半)」の要約を引用しながら、ローマ時代の自然観・当時の時代状況を見て行きたいと思います。
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江戸時代の思想10 市場拡大に歯止めをかける制度を構想した荻生徂徠の思想
今回は、江戸の市場拡大による共認破壊と秩序崩壊に危機意識を抱き、市場拡大に歯止めをかける制度を構想した荻生徂徠の思想を紹介します。
彼は、社会を統合するには、朱子学のような「理屈」は役に立たず、より具体的な「制度」こそが必要だと提起しました。
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■金貸し支配の構造(上) ~国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり~
みなさん、こんにちは
消費税増税に関する議論が活発に交わされている昨今、いかがお過ごしでしょうか
消費税増税ってなんのためにやるかというと「日本の借金返済に向けて財政を建て直す」という事が主な目的ですよね。でも、そもそもなぜ、日本の借金が膨らんでいったのか?についてはあまり注目されていないような気がします。
また、震災後顕在化している放射能問題!原発は安全ってみんな信じ込んでいましたよね。でも、それって何故なのでしょうか?ニュースや新聞で報道されていたから? マスコミ報道ってとても影響力がありますよね。今となっては、マスコミの報道次第で総理大臣が変わる時代となりました。いつの間にマスコミはこんなにも影響力を持つようになったのでしょうか。
これらの事象を突き詰めていくと、背後には必ずといっていいほど国際金融資本家(=金貸し)の存在があります。彼らは経済支配と共認支配(みんなの意識を扇動する)によってこの世界の大きな流れを決める事が出来るほど大きな力を有しています。
今回の記事では「国の借金問題」と「マスコミの第一権力化」を例にとって、その仕組みと、どのような支配構造が隠れているのか、に迫りたいと思います。
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魔術から近代科学へ5~私権統合の確立と共に思考停止したローマ時代~
前回(魔術から近代科学へ4~物活論(有機論的全体論)→魔術→ニュートンへ)に引き続き今回は山本義隆著『磁力と重力の発見』「第三章」の要約投稿します。
前回までは、ギリシャ・ヘレニズム時代において、要素還元主義が成立した背景=「自分以外は全て敵」→「精神の恐怖と暗黒」の塊→「恐怖と暗黒」から逃れるために強力に自我収束→自我をエネルギー源として架空観念(ex.原子論)が登場、そしてもう一方の考え方、磁力を一種の生命的・生体的な力としたガレノスの有機体的全体論について扱ってきました。
今回は、ローマ科学史の研究者いわく「(中世の)暗黒時代の科学は、その発端からローマの科学と精神的に近親性を有している。その兆候はプリニウスに明白に見て取ることができる。すなわちギリシャの科学を理解しえなかったこと、馬鹿げた逸話と真面目な理論、根拠のない意見と合理的な思想を区別出来なかったことである」といわれた、ローマ帝国の時代について扱いたいと思います。
ローマ帝国コロッセウム
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(7)~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
皆さん、こんにちわ
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト4を扱います
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
概念装置があれば、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論です。
過去のテキストはコチラです
↓
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
さて、第七回目の今回は、『情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口』を扱います
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江戸時代の思想9 京都町衆の中から生まれた伊藤仁斎の思想(朱子学を全否定して現実の人間関係の充足を観念化)
前回までの記事で、イエという経営体(共同体)を母体にして、庶民までもが社会統合観念を追求した江戸時代の特徴と、その中から仏教に見切りをつけ朱子学に可能性を求めた山崎闇斎を紹介しました。
今回は、上方の上流商人に生まれ、朱子学の研究から入った伊藤仁斎の思想について扱います。彼は何故、朱子学を学ぼうとしたのだろうか?またその背景は?
伊藤仁斎は、束アジアの思想世界に吃立していた朱子学を批判して、独創的な思想体系を築いた儒者として有名で、同時代の中国や朝鮮にもその文名は知られていたらしい。
伊藤仁斎 堀川門人による肖像
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(6)~同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた~
皆さん、こんにちは。
共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキストも6回目となりました。
今回のテーマは“同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた”です。
初めて本ブログを読まれた方のために、この理論勉強会の趣旨に今一度触れておきたいと思います。
難局を突破していくための状況判断力を上昇させたい方
次代の組織力となる人材の活性化と育成方法を模索している方
一企業の枠組みを超えた協業ネットワークを思案している方
いかなる状況に置かれても答えを出せる思考法“概念装置”を体得することが目的です。
それは社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を体系的に捉えることで可能になります。
この概念装置は経営者、若手を問わず体得すべきものです。今回は僭越ながら不肖社会人1ヶ月の私が紐解いていこうと思います。
過去のテキストはコチラです
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
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共同体社会の実現に向けて ―24 ~実現論序7.企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする(その1)~
みなさんこんにちは。
前回まで、これからの共同体社会の中核勢力になるのが共同体企業のネットワークであること、そして、企業を共同体にしていくうえで妨げになっている古い観念、とりわけ「民主主義」という騙しの観念を捨て去ることが必要であることを見てきました。
→(共同体社会の実現に向けて 実現論序6 その1)
→(同上 その2)
→(同上 その3)
→(同上 その4)
今回から新章に入ります。
「企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする」というタイトルが示しているように、これからの共同体社会を創っていくために必要になる政策を考えていきます。
まずは、社会を背後で支配してきた金貸し勢力の力の源泉である経済政策をどうするか、について見ていきます。
続きに入る前に、ご協力お願いします。
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