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■金貸し支配の構造(上) ~国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり~

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みなさん、こんにちは  
消費税増税に関する議論が活発に交わされている昨今、いかがお過ごしでしょうか
消費税増税ってなんのためにやるかというと「日本の借金返済に向けて財政を建て直す」という事が主な目的ですよね。でも、そもそもなぜ、日本の借金が膨らんでいったのか?についてはあまり注目されていないような気がします。
また、震災後顕在化している放射能問題!原発は安全ってみんな信じ込んでいましたよね。でも、それって何故なのでしょうか?ニュースや新聞で報道されていたから? マスコミ報道ってとても影響力がありますよね。今となっては、マスコミの報道次第で総理大臣が変わる時代となりました。いつの間にマスコミはこんなにも影響力を持つようになったのでしょうか。
これらの事象を突き詰めていくと、背後には必ずといっていいほど国際金融資本家(=金貸し)の存在があります。彼らは経済支配と共認支配(みんなの意識を扇動する)によってこの世界の大きな流れを決める事が出来るほど大きな力を有しています。
今回の記事では「国の借金問題」と「マスコミの第一権力化」を例にとって、その仕組みと、どのような支配構造が隠れているのか、に迫りたいと思います。


□国の借金が900兆にまで膨らんだのはなんで?
○いつから借金が増えているのか?
国の借金が900兆円もの額に膨れ上がっている事をご存知でしょうか?一万円札を積んでいくと、なんとエベレスト900個分になります!
では、国が借金をし始めたのはいつ頃からなのでしょう?
下のグラフを見て下さい。
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1970年以降、国の借金は右肩上がりというのが見て取れますね。では1970年はどういう年だったのでしょう?
1955年から続く高度成長期の末期にあたり、三種の神器(電気洗濯機・電気冷蔵庫・白黒テレビ)の世帯普及率が90%を超えた年、また大阪万博が開催された年ですね。貧困が消滅し、【豊かさ】が実現した年と言えるのではないでしょうか。
ここで疑問を持つ人もいるかもしれません。
「豊かになったのに借金って
普通借金は貧乏な時、お金がない時にするものですよね?ではなぜ、日本は豊かさが実現したにもかかわらず、借金をしはじめたのでしょう?
○豊かになる事の意味
豊かになるとはどういうことでしょう?人々が欲しいものを手に入れ、ほとんどの家庭に物が行き渡っている状態です。では豊かになり、物がこれ以上行き渡らなくなると、どうなるのでしょう?物欲が衰弱し、物が売れなくなります。物が売れない、つまり消費が減ってしまうと?市場が縮小してしまいます。つまり、豊かになると市場は縮小してしまうのです(!)市場が縮小すると、企業の数が減ってしまい会社員の数が減ってしまいます。私たちの周りから仕事が減ってしまうのです。
これは困りましたね(>_<。。)  でも!この困った状況が、900兆もの借金を生み出した、まさに第一歩だったのです!!
○国家によるムリヤリ市場拡大
市場が縮小し、仕事が減ってしまうと仕事がなくなってしまう。ではどうすればよいのでしょうか?
国がとった方法はこうです。
【公共事業を建設会社などに発注する】
公共事業を受注した会社が儲かります。そうすると、その会社で働いている人の給料が増え、その給料で物を買うことになります。
【社会保障費(福祉、医療、生活保護など)の名目で庶民にお金を渡す】
受け取った人はそのお金を生活費に回します。するとスーパーの売り上げがあがり、スーパーで働いている人の給料があがります。需要が刺激され、市場が拡大し仕事が増えます。
つまり国家がお金を投入することで、ムリヤリ市場を拡大させている状態なのです。しかし、お金を投入しようにも財源がないので、国家は借金するしかありません。それが積もりに積もって900兆円にまで膨れ上がっているのです。
市場は国家による資金投入がなければ縮小してしまう、いわば「人工呼吸装置」がなければ維持できない状態になっているのですΣ( ̄□ ̄∥)実際借金は加速度的に膨らんでいるのに、GDPは横ばい…ということは、事実上の市場縮小状況なのです。
□政治家とマスコミ、力をもっているのはどっち?マスコミが第一権力化したのはなんで?
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○1970年豊かさの実現による人々の意識転換
豊かさが実現する以前、人々は貧困の圧力にさらされていました。明日生きるために人々はお金や地位、身分といった「私権」を獲得しようと努めていたのです。この時代、社会は「身分」や「序列」によって統合されており、一番力を持っていたのは私権をより多く持つ「資本家」「政治家」でした。
しかし、物の豊かさが実現され、皆が一定レベルのお金を持ち、それなりの暮らしを送れるようになると、次第に私権への収束意識は薄らいでいきます。今まで収束していた私権が崩壊したので、自分はどこに向かっていいのかわからない、収束不全の状況に陥ってしまいました
○1970年以降、力を持ったマスコミ
収束不全に陥った人々は何に収束するようになったのでしょうか?自分では進む方向が見えないので、「どうしよう。みんなどうなの?」と、みんな共認を探索しそれに収束するようになっていきました。(実際、私権によって社会が統合されていたのは5000年くらい。それ以前は共認原理によって統合されていた事を考えると、共認原理に回帰するのは必然かもしれません。)
私権時代における力の源泉は私権そのものであった一方、共認時代では「共認形成力」です。マスコミはその名のとおり、大衆に対して情報を発信します。つまり、大衆の共認が形成される共認形成の場を牛耳っており、みんなの意識をコントロールすることが可能なのです。共認時代においては資本家、政治家よりも、マスコミが権力を持っているのですね。ここまでをまとめると、以下の様になります。先進国はほぼ例外なくこの構造にあてはまります。
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では、次にそれぞれの事象について、背後には何があるのか?という視点を加えてみましょう。
□国際金融資本家(=金貸し)の存在
○国が900兆円も借金できたのはなんで?
実際、国の借金は900兆円を超えて膨らみ続けています。900兆円なんて大金、誰も持っていませんよね。では、国はどこからお金を借りているのでしょうか?実は元をたどると「中央銀行」から借りているのです!つまり、中央銀行があるからこそ借金ができるということ。じゃあ中央銀行ってなんなのでしょう?中央銀行というからには国家が運営しているのか?と思いきや、実は民間企業なのです。つまり、民間企業が国家紙幣を発行しているのです。そして、その背後には国際金融資本家(=金貸し)の存在があります。ここについては来週の記事で扱う予定です☆
○共認形成の可能性が開かれたのに、マスコミがみんなの実感とずれた報道をするのはなんで?
ニュースや新聞報道を聞いていると、本当にそうなの?と思うことってありませんか?そういう時って、大体みんな同じように疑問に思っていますよね。ではなぜ、マスコミがみんなの実感とずれた報道をするのでしょう?
マスコミが思った事を自由に報道できるかというと、そうではありません。マスコミにはスポンサーがおり、スポンサーからの広告料で利益を得ているのです。すなわち、スポンサーが不利になる情報は報道しにくい!スポンサーの言いなりになってしまうのです。スポンサーとはCMに出てくるような大企業のこと。大企業は銀行から融資をうけており、銀行がないと経営ができません。そしてその銀行は中央銀行によって統合されています。以降の構造は国の借金問題と同じ。国際金融資本家(=金貸し)の存在があるのです。
□まとめ
★「国の借金問題」も「マスコミの第一権力化」も貧困の消滅 = 豊かさの実現に起因している。
★その視点だけでは不十分で、背後には中央銀行、国際金融資本家(=金貸し)の存在がある。

「中央銀行」や「国際金融資本家(=金貸し)」については次回の記事をお楽しみに☆

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