- 日本を守るのに右も左もない - http://blog.nihon-syakai.net/blog -

共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(7)~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~

%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E8%AB%96~1.JPG
皆さん、こんにちわ
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト4を扱います
 
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
 
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
 
概念装置があれば、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。

 
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
 
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論です。
 
過去のテキストはコチラです

テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は? [1]
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた [2]
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流 [3]
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流 [4]
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全 [5]
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた [6]
 
さて、第七回目の今回は、『情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口』を扱います
 

『情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口』 [7]
同類探索のさらに源泉は、共認充足にある。従って、共認収束⇒同類探索、つまり期応充足を母体とする探索なので、おおむね充足が主・探索が従で、必ずしも一直線に先鋭な探索に向かうわけではない。むしろ、仲間やテレビ・ネットの充足時間あるいは休息時間の中で、たまたま気になる情報があれば吸収するという具合であり、そうであるが故に、逆に膨大な情報に晒され続けることになる。
市場社会では、私権拡大の可能性が開かれるとともに、生活の回転スピードが高速化したことによって、同類探索が加速され、情報量が数十倍に増大する。それによって、人類は常に過剰な情報刺激に晒されることになったとも言える。
’70年以降は、私権拡大の可能性は終息したが、代わって共認収束の可能性が開かれたことによって、本格的な同類探索≒共認探索が始まり、さらに情報量が増大する。
さらに’90年以降は、経済危機や見通し不安など、危機意識発の同類探索が加わり、ネットの登場も相まって、さらに情報量が増大している。
いまや人々は、農家時代の数十倍の情報に晒されており、その情報の洪水の中で、情報を収集するだけでいっぱいになり、それを深く肉体化させる前頭葉の統合力や追求力が異常に低下している可能性が高い。云わば、情報中毒に陥っているとも云える。
外圧は、原始時代の方が高かったし、その探索の必要も高かったが、五感を通じて得られる情報は限られていた。現在のように、恒常的に情報探索するようになったのは、簡単に情報を収集することが可能になった=発信者(マスコミや学者や評論家や文芸家、更には素人のネット発信)が増えたからである。しかし、発信者は激増したが、役に立つ情報は極めて少ない。
いったい、マスコミ等の情報探索に時間を費やす価値があるのだろうか?
大災害や大戦の勃発などの大事件は稀にしか起きないし、もし起きれば、その情報は必ず耳に入ってくる。従って、毎日朝晩にマスコミやネットの情報に接するのは、時間の無駄である。実際、試みに数ヶ月テレビを見ず新聞も読まずに暮らしてみても、生活に何の支障もない。その上、現在のマスコミはどうでもよい情報かアンケート等の誘導情報しか流さず、本当に必要な情報は決して報道しない。
本当に必要な情報は、事実の追求によってしか得られない。従って、無駄に消費する時間があるのなら、もっと認識力や追求力を上昇させる追求課題に時間を費やした方がよい。
しかし、外圧の把握は、本能上も最優先課題であり、情報中毒からの脱出は容易なことではない。おそらく、本能を超えた最先端機能たる観念機能を動員して脱出を図るしかないと思われる。
実際、数十倍に増えたのは専ら観念情報であり、自然を相手に五感を動員していた頃より、総情報量は少ない。五感情報の処理機能は数億年かけて出来上がっているのに対して、観念情報の処理機能がまだ出来ていないのが原因と考えられるが、観念情報の処理は、観念機能自身で当たるしかない。
膨大な量の観念情報の収集で、統合機能がマヒしてしまう状態を避けるためには、観念情報を瞬時に整理して納められるような整理箱≒観念の系統樹=概念装置を脳内に構築する以外にない。そのような概念装置となり得るのは、徹底した事実の体系である。おそらく、歴史的に塗り重ねられてきた人類の意識の実現構造や社会の実現構造を体系化した史的実現論が、最もそれに近いと考えられる。
この概念装置さえ脳内にセットできれば、大半の情報は整理箱に納められ(あるいは捨象され)、納まらない情報のみが系統樹に統合し直すための追求の対象となる。そして、追求の結果、系統樹が修正される=組み立て直される。

近年はさまざまな情報が多く溢れています。このことは事実として受け止め、私たちはその情報の中で取捨選択していく必要があります。そのためには、概念装置を構築していかなければなりません。
その具体的な事例として類グループには、社内ネットがあります。社内ネットでは、毎日300を超える提案や意見が発信され、部門や事業部を超えて経営状況や経営課題を共有し、改善案を提起することが可能な場となっています。社員のそれぞれがどのような問題意識を持ち、どのような考えを持っているかが分かるだけでなく、その投稿を読んだ人が評価出来るシステム(ex.□発信が○、□内容も○、□不十分、□おかしい、□事象は×のどれかに票をいれられることが出来る)、社員各々の読了率が分かるのも特徴の一つです。
%E7%A4%BE%E5%86%85%E7%89%88.gif
例えば、経営者や管理職は社員に組織的・経営的視点を持って欲しい、主体性を持って欲しい等と感じていると思いますが、こうした素養や能力は、講義形式のセミナーや研修会で育つものではありません。
組織的・経営的視点というものは、日常的なひとつひとつの物事のとらえ方に現れてくるものであり、社内ネットを通じた日々の学びでこそ身についてくるものだと思います。
社内ネットでの学びや発信によって、認識・情報がすべてつながっていく整理箱≒観念系統樹が出来上がっていきます。
最後に40年近く営業の最前線で闘ってきて下さった方から伺った
「瞬時の判断をするには事実の体系化が不可欠」
というお話を紹介します。

「瞬時の判断をするには事実の体系化が不可欠」
営業は情報が命だが、今の時代、人間関係の中からもネット媒体などからも情報は洪水のように入ってくる。それらの情報はただ入手するだけでは意味がない。幹はどこか?これは大枝(小枝)か?根はどこにある?と構造認識を駆使して事実の体系化が必要。この体系化された事実の系統樹があるからこそ、ちょっとした違和感などがアンテナにかかり、そこから可能性(=営業対象)へと繋がっていく。また、この事実の体系を元に語ることが出来れば「なんで、そんな風に捉えられるのか?」と相手から聞かれるようになる。それが、新たな対象発掘の入り口となる。

次回は、「大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機」について扱っていきたいと思います。
 
ご期待下さい

[8] [9] [10]