共同体社会の実現に向けて-28(最終回) ~実現論序8.新理論の構築をどう進めてゆくか~
デフォルトが起きるまでに準備しておくべき課題は、共同体企業のネットワーク作りと、それを導く新理論の構築の、二つある。とりわけ、近代思想に代わる新理論の構築は、不可能に近い超難課題であるが、はたして経済破局までに間に合うのだろうか?
みなさん、こんにちは。
約9ヶ月の長きにわたって連載してきた「共同体社会の実現に向けて」シリーズも今回で最終回です。
これまで私たちは、シリーズ第1回(リンク)の問題提起『いま求められるのは、運動論の提示』に始まり、社会状況を事実に基づいて分析→構造化し、新しい社会の実現可能性やそのための道筋、運動論等を探索してきました。
今回は、運動を成功させるために必要な『理論』に焦点を当てつつ、先週開催された第135回なんでや劇場(リンク)で提示された新しい認識を重ね合わせて、万人が望む社会=『共同体社会』の実現見通しやその展望を、「実現論」(リンク)を紹介しながらお伝えします。
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魔術から近代科学へ12 十字軍侵略とアリストテレス翻訳を先導した主勢力(ノルマン人+クリュニー修道会+イタリア商業都市)
「キリスト教の欲望否定(封鎖)から欲望肯定(刺激)へパラダイム転換が近代思想と近代科学を生み出した」
その契機となっているのは、
【1】11世紀から始まる西欧による外部世界の侵略活動(十字軍やレコンキスタ)と、
【2】ほぼ同時期に始まる古代ギリシア文献、とりわけアリストテレスの翻訳運動である。
そして、侵略活動と翻訳運動は連動していると考えられる。
今回は、11~13世紀のヨーロッパにおいて、なぜ外部侵略が始まり、同時にアリストテレスの翻訳運動が始まったのかを考察する。
いつも応援ありがとうございます。
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(12)理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
皆さんこんにちは このシリーズもいよいよ最終回を迎えました
初めて本ブログを読まれた方のために、この理論勉強会の趣旨、テキストは何のためにあるのかを今一度整理したいと思います
今世の中が全的に行き詰まりに瀕しているのは誰もが感じていることですが、社会の統合機関たる政府や学者からは何の打開策も出てきません。
今我々に求められる(我々が求めている)のは、自分たちで何とかする(=答えを出す)能力であり、それはこの世の中で実現していく(勝ち残っていく)ために必要不可欠なものです。このテキストはそんな人たちの思い(答え欠乏)に応えるためにあります。理論勉強会はこのテキストを読み解き、いかなる状況に置かれても答えを出せる思考法“概念装置”を体得することが目的です
★過去のテキストはコチラです★
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
テキスト7:情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
テキスト8:大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
テキスト9:新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
テキスト10:新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
テキスト11:学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口~否定の論理から実現の論理への転換~
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江戸時代の思想14 日本人の共同体質(古の道)を追求した本居宣長→尊皇論は縄文体質の肯定
今回は、いよいよ国学の大成者として日本の思想史に大きな足跡を残した本居宣長(1730年~1830年)の思想について考察を試みたいと思います。
江戸時代の思想シリーズ第9回と10回で紹介した伊藤仁斎や荻生徂徠は、朱子学を全否定したが、儒学は否定せず、中国の古代孔子や孟子の時代に遡り追求を行った。
しかし、今回紹介する本居宣長は、儒学など中国からの思想を全て“漢心(からごころ)”として完全に否定し、日本の“古え”に可能性を求めて追求していった人物です。
以下、宣長についての記述は主に『日本政治思想史 十七~十九世紀』(渡辺浩著 東大出版会刊)から引用しています。
「本居宣長六十一歳自画自賛像」
応援よろしくお願いします。
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魔術から近代科学11 キリスト教→近代科学の時空認識および終末論的熱力学の陥穽
「キリスト教も近代思想も近代科学も、ゾロアスター教が確立した略奪集団の正当化と他者否定のパラダイム」で紹介した、大出晁氏の論文「ヘレニズム・ローマ時代の知の系譜2-正統的知識と非正統的知識Ⅴ」には、注目すべき記述がある。
我々が常識としている、直線的に時間が進行するという時間認識が、実はキリスト教世界だけのものであることが提起されている。
占星術に対するキリスト教思想家の態度を考察するにはキリスト教的時間観について考察しておく必要がある。この問題はキリスト教出現後の思想の基本的枠組みを規定する最も重大な要素を含む。
「魔術から近代科学へ」というテーマからは若干脇にそれるが、「時間・空間」は近代科学、とりわけ物理学の土台を成すキー概念であり、近代科学は時間・空間認識に重大な陥穽を孕んでいると考えられる。今回は、その問題提起である。
いつも応援ありがとうございます。
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金貸し支配の構造(下) ~共認支配されているとはどういうことか?~
これまでの投稿
金貸し支配の構造(上) ~国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり~
金貸し支配の構造(中)~中央銀行制度は金貸し支配の究極手段~
前回扱ったように、金貸しによる支配とは 中央銀行制度とそれらを正当化する共認支配からなる。
今回はこの共認支配に焦点をあてる。
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共同体社会の実現に向けて ―27 ~実現論序7.企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする(その4)~
みなさん、こんにちは。GWボケがようやく収まりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
前回は、共同体を実現するにあたり、現在の教育に対する抜本的な解決方法となる『農(漁)村共同体の建設』を追究しました。
今回は、もうひとつの重要な軸となる『婚姻制度』を扱います。
今後の共同体における『婚姻制度』はどういうものになるんでしょうか?
楽しみですね。
それでは、いつもの応援よろしくおねがいします!
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(11) 学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口~否定の論理から実現の論理への転換~
皆さんこんにちは、このシリーズもいよいよ11回目を迎えました。
初めて本ブログを読まれた方のために、この理論勉強会の趣旨、テキストは何のためにあるのかを今一度整理したいと思います。
今世の中が全的に行き詰まりに瀕しているのは誰もが感じていることですが、社会の統合機関たる政府や学者からは何の打開策も出てきません。
今我々に求められる(我々が求めている)のは、自分たちで何とかする(=答えを出す)能力であり、それはこの世の中で実現していく(勝ち残っていく)ために必要不可欠なものです。このテキストはそんな人たちの思い(答え欠乏)に応えるためにあります。理論勉強会はこのテキストを読み解き、いかなる状況に置かれても答えを出せる思考法“概念装置”を体得することが目的です。
★過去のテキストはコチラです★
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
テキスト7:情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
テキスト8:大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
テキスト9:新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
テキスト10:新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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江戸時代の思想13 日本で私有権が制度化されてから、わずか150年しか経っていない
西欧の中世と日本の鎌倉~江戸時代は、同じ「封建時代」という言葉で括られていますが、その実態は全く違うものだったようです。
国王から領土を貸し与えられた西欧の封建貴族が、貸し与えられた領地の所有権及び支配権を国王から奪っていきましたが、江戸時代の大名は領地の管理者にすぎませんでした。
『私権要求の塊であった西欧の封建貴族と、領地管理者にすぎなかった江戸時代の大名』
それどころか、江戸時代には農地の私有権など存在していなかったのです。
応援いつもありがとうございます!
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消費税増税の背後にある国際金融資本(金貸し)の狙いは、何なのか?
3月から4月にかけて、多くの時事問題が表れては消えていきました。
尖閣諸島問題、北朝鮮ミサイル問題、鳩山のイラン訪問、など、極東⇔中東を中心とする国際関係の激変が、今後の世界の情勢を考える上での中心ポイントとなるでしょう。
一方で、日本では2011年に就任した野田首相が、文字通り政治生命を賭けて、「消費税増税」を推進してきました。この裏には何があるのでしょうか?