2012年07月14日
世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編⑤~ロシア最強のリーダー” ウラジーミル = プーチン “とは何者か!?
著者:北野幸伯
前回の記事「世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド~」では、ソビエト連邦崩壊過程における国際金融資本家の存在とその戦略、ロシア人の金貸しに対する「恨み」の意識について言及し、ロシア人=プーチン、ロスチャイルド財閥、ロックフェラー財閥の三つ巴の争いに突入すると結論づけた。
今回の記事「世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編⑤~ロシア最強のリーダー ” ウラジーミル=プーチン ” とは何者か!?~」では、プーチンが今後展開しようと画策しているシナリオの追求に進む前段として、プーチン本人について着目し、プーチンが絶対的権力を獲得するに至るまでの経緯を明らかにしてゆく。
(なお、今回の記事は、冒頭に紹介した書籍「プーチン 最後の聖戦」を参考図書とし、各所抜粋している。)
近代科学の源流4 共同体を破壊した西欧人の死生観に基づいて、宇宙の循環を無視した終末論的宇宙観
「魔術から近代科学へ」シリーズの【まとめ】その4です。
「11.キリスト教→近代科学の時空認識および終末論的熱力学の陥穽」
キリスト教支配下でも残存した魔術的自然観は、ルネサンス期に一気に再浮上し、ニュートンの遠隔作用説→万有引力へと繋がってゆく。
では、キリスト教が近代科学の及ぼした影響は何だったのか?
キリスト教が近代科学に及ぼした影響は、その特異な時空認識と宇宙論である。
近代科学の源流3 魔術によって神になろうとした古代~近世の西欧人
「魔術から近代科学へ」シリーズの【まとめ】その3です。
「5.私権統合の確立と共に思考停止したローマ時代」
「6.ローマ貴族や市民の自我肥大⇒快美収束・妄想収束から広まった、ローマの魔術的自然認識」
「7.キリスト教も近代思想も近代科学も、ゾロアスター教が確立した略奪集団の正当化と他者否定のパラダイムにある」
「8.キリスト教の欲望否定(封鎖)から欲望肯定(刺激)へパラダイム転換が近代思想と近代科学を生み出した」
「9.キリスト教の現実否定の自己欺瞞(自然認識を御都合主義で魔術から借用)」
山本義隆氏著『磁力と重力の発見』「1.古代・中世」(みすず書房刊)を参考にさせていただきました。
共同体を破壊して自我収束したギリシア人は、潜在思念(本能・共認機能)を退化させ、架空観念によってしか自然を対象化できなくなる。その最先端が要素還元主義(原子論・機械論)であるが、それは古代ギリシアの終焉とともに消えてゆく。
ギリシア時代は私権拡大=自我充足の可能性が開かれていたため、自我を原動力とする要素還元主義が広がったが、ローマ帝国以降では私権統合体制が確立し、私権拡大=自我充足の可能性が閉ざされたので要素還元主義は見失われた。
その後、近代になって市場拡大によって私権拡大=自我充足の可能性が開かれると、ガリレイやデカルトらによって要素還元主義は復活することになる。
一方、守護神信仰由来の万物は霊魂を有する生命的存在であるとする物活論→有機体的全体論は自然支配のための魔術となり、ローマ時代~中世を通じて根強く残り続ける。
世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド~
世界の運命は中央アジアが握る ロシア編①~領土拡大の歴史~
世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編②~ユーラシアを貫く交易路として、国際金融資本家の思惑が渦巻くロシア
世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編③~ソ連を誕生させたロスチャイルド、そこに食い込み実権を握ったロックフェラー
これまで見てきたように、ロシア帝国→ソビエト連邦の歴史とは、欧州貴族や国際金融資本家の主導権争いの歴史だったと言うことができる。しかし、ソビエト連邦崩壊過程でも国際金融資本家の意図が大きく働いていた。今回は、そのソビエト連邦崩壊と国際金融資本家との関係を明らかにすると共に、その後のプーチン大統領登場の背景を探っていく。
近代科学の源流2 ギリシア哲学から近代科学を貫く架空観念への短絡思考→カルト化した素粒子論と地球破壊
「魔術から近代科学へ」シリーズの【まとめ】その2です。
「3.略奪による共認破壊→恐怖と暗黒⇒自我収束をエネルギー源として架空観念を追求したギリシアの要素還元主義者」
「4.物活論(有機論的全体論)→魔術→ニュートンへ」
「16.近代科学は短絡思考の産物である」
略奪闘争の結果、共同体と共認充足を破壊し自我収束したギリシア人は、潜在思念(本能・共認機能)による直感性能を著しく退化させた結果、人工的な観念によってしか自然を対象化することができなくなった。それが、相対主義や要素還元主義(原子論・機械論)である。
一方で、万物に生命が宿るとする守護神信仰由来の物活論→有機体的全体論は根強く残存し、機械論・原子論にもとづく要素還元主義と、物活論(生命体的自然観→有機体的全体論)は、ヘレニズムの時代に対立が先鋭化してゆく。さらに、近代になって、力についての両者の対立が、重力をめぐってデカルト機械論とニュートン主義者のあいだで再現されることになる。
近代科学の源流1 潜在思念(本能・共認)を退化させ架空観念に収束したギリシア哲学~素粒子論(ヒッグス粒子)
「魔術から近代科学へ」シリーズの【まとめ】その1です。
「1.ギリシア自然哲学も近代科学も、略奪集団による自然支配のパラダイムにある」
「2.ギリシャ自然哲学の要素還元主義はどうして生まれたのか」
「15.直感性能(潜在思念)を劣化させた近代科学は架空観念(数学)で自然を対象化するしかなかった」
山本義隆著『磁力と重力の発見』「1.古代・中世」(みすず書房刊)を参考にさせていただきました。
近代科学、とりわけ力概念(万有引力概念)の源流に魔術がある。
そして、魔術の源流はアーリア人の守護神信仰に始まる自然支配の術であり、それが中世西洋では、精霊に命令して要求を実現させるという魔術になる。
この守護神信仰→魔術による自然支配のさらに源流は、牧畜=動物を飼い馴らす(=アメとムチによって支配する)という自然の摂理に反する行為である。
ここから近代科学の源流となる、自然認識の三派が登場する。
【1】ギリシアの自然哲学
【2】自然支配のための魔術
【3】ゾロアスター教の神VS悪魔の対立と終末論→キリスト教
本稿では、まず【1】古代ギリシアの自然哲学の構造を明らかにする。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(1) ~起点となった’70年の大転換~
前回みてきたように、日本人の意識潮流が私権収束から共認収束へと大転換した起点が、ほぼ豊かさが実現された’70年であった。今回はそれから約20年を経た’90年代とは、どういう時代だったのか振り返ってみたいと思います。
戦後40数年を経て高度経済成長を謳歌してきた昭和から後に失われた20年と揶揄される平成に代わった時代が当に‘90年代であった。経済面ではバブルの崩壊から数年のタイムラグを経て、拓銀や長銀、日債銀、山一證券や三洋証券、そごうや第一ホテルなどの大企業が次々に倒産に追い込まれていった。企業の新規採用も大幅に減少し、リストラによる失業者も街に溢れはじめていた。世相面でもオウムサリン事件や酒鬼薔薇事件などの妄想犯罪が頻発し得体の知れない不気味な時代の幕開けも’90年代であった。このように’90年代はバブル崩壊から豊かさ期待消滅の時代でもあった。
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1989年の改元「平成」
オウムサリン事件
では何故バブルが起こったのか?また、何故崩壊したのか?に焦点を絞って振り返ってみたいと思います。
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幕末の思想1 下級武士が西洋思想に収束したのはなぜか?
日本はどのように西洋と接し、西洋の近代観念(民主主義)や制度を受け入れていったのだろう?
詳しく調べるとこれらは明治維新の際に一気に導入されたのではなく、江戸の後期から幕末期を通じて当時の武士層の間で、一定理想化されて存在していたようです。
ここでは、
・西洋思想がどのように受け入れられていったか?
・武士層の間で理想化されたのは何故なのか?江戸初期から西洋・キリスト教は、
相当警戒されていたはず。なぜ簡単に受け入れられたのか?・・・について追求していきます。
渡辺崋山 横井小楠 福沢諭吉
江戸の思想に続き今回から幕末の思想を扱います。
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