2012年07月05日
近代科学の源流1 潜在思念(本能・共認)を退化させ架空観念に収束したギリシア哲学~素粒子論(ヒッグス粒子)
「魔術から近代科学へ」シリーズの【まとめ】その1です。
「1.ギリシア自然哲学も近代科学も、略奪集団による自然支配のパラダイムにある」
「2.ギリシャ自然哲学の要素還元主義はどうして生まれたのか」
「15.直感性能(潜在思念)を劣化させた近代科学は架空観念(数学)で自然を対象化するしかなかった」
山本義隆著『磁力と重力の発見』「1.古代・中世」(みすず書房刊)を参考にさせていただきました。
近代科学、とりわけ力概念(万有引力概念)の源流に魔術がある。
そして、魔術の源流はアーリア人の守護神信仰に始まる自然支配の術であり、それが中世西洋では、精霊に命令して要求を実現させるという魔術になる。
この守護神信仰→魔術による自然支配のさらに源流は、牧畜=動物を飼い馴らす(=アメとムチによって支配する)という自然の摂理に反する行為である。
ここから近代科学の源流となる、自然認識の三派が登場する。
【1】ギリシアの自然哲学
【2】自然支配のための魔術
【3】ゾロアスター教の神VS悪魔の対立と終末論→キリスト教
本稿では、まず【1】古代ギリシアの自然哲学の構造を明らかにする。