2012年05月14日
魔術から近代科学11 キリスト教→近代科学の時空認識および終末論的熱力学の陥穽
「キリスト教も近代思想も近代科学も、ゾロアスター教が確立した略奪集団の正当化と他者否定のパラダイム」で紹介した、大出晁氏の論文「ヘレニズム・ローマ時代の知の系譜2-正統的知識と非正統的知識Ⅴ」には、注目すべき記述がある。
我々が常識としている、直線的に時間が進行するという時間認識が、実はキリスト教世界だけのものであることが提起されている。
占星術に対するキリスト教思想家の態度を考察するにはキリスト教的時間観について考察しておく必要がある。この問題はキリスト教出現後の思想の基本的枠組みを規定する最も重大な要素を含む。
「魔術から近代科学へ」というテーマからは若干脇にそれるが、「時間・空間」は近代科学、とりわけ物理学の土台を成すキー概念であり、近代科学は時間・空間認識に重大な陥穽を孕んでいると考えられる。今回は、その問題提起である。
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金貸し支配の構造(下) ~共認支配されているとはどういうことか?~
これまでの投稿
金貸し支配の構造(上) ~国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり~
金貸し支配の構造(中)~中央銀行制度は金貸し支配の究極手段~
前回扱ったように、金貸しによる支配とは 中央銀行制度とそれらを正当化する共認支配からなる。
今回はこの共認支配に焦点をあてる。
共同体社会の実現に向けて ―27 ~実現論序7.企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする(その4)~
みなさん、こんにちは。GWボケがようやく収まりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
前回は、共同体を実現するにあたり、現在の教育に対する抜本的な解決方法となる『農(漁)村共同体の建設』を追究しました。
今回は、もうひとつの重要な軸となる『婚姻制度』を扱います。
今後の共同体における『婚姻制度』はどういうものになるんでしょうか?
楽しみですね。
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(11) 学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口~否定の論理から実現の論理への転換~
皆さんこんにちは、このシリーズもいよいよ11回目を迎えました。
初めて本ブログを読まれた方のために、この理論勉強会の趣旨、テキストは何のためにあるのかを今一度整理したいと思います。
今世の中が全的に行き詰まりに瀕しているのは誰もが感じていることですが、社会の統合機関たる政府や学者からは何の打開策も出てきません。
今我々に求められる(我々が求めている)のは、自分たちで何とかする(=答えを出す)能力であり、それはこの世の中で実現していく(勝ち残っていく)ために必要不可欠なものです。このテキストはそんな人たちの思い(答え欠乏)に応えるためにあります。理論勉強会はこのテキストを読み解き、いかなる状況に置かれても答えを出せる思考法“概念装置”を体得することが目的です。
★過去のテキストはコチラです★
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
テキスト7:情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
テキスト8:大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
テキスト9:新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
テキスト10:新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
江戸時代の思想13 日本で私有権が制度化されてから、わずか150年しか経っていない
西欧の中世と日本の鎌倉~江戸時代は、同じ「封建時代」という言葉で括られていますが、その実態は全く違うものだったようです。
国王から領土を貸し与えられた西欧の封建貴族が、貸し与えられた領地の所有権及び支配権を国王から奪っていきましたが、江戸時代の大名は領地の管理者にすぎませんでした。
『私権要求の塊であった西欧の封建貴族と、領地管理者にすぎなかった江戸時代の大名』
それどころか、江戸時代には農地の私有権など存在していなかったのです。
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消費税増税の背後にある国際金融資本(金貸し)の狙いは、何なのか?
3月から4月にかけて、多くの時事問題が表れては消えていきました。
尖閣諸島問題、北朝鮮ミサイル問題、鳩山のイラン訪問、など、極東⇔中東を中心とする国際関係の激変が、今後の世界の情勢を考える上での中心ポイントとなるでしょう。
一方で、日本では2011年に就任した野田首相が、文字通り政治生命を賭けて、「消費税増税」を推進してきました。この裏には何があるのでしょうか?
江戸時代の思想12~天下の台所大坂の商人【経営者】たちによる社会統合観念追求の場「懐徳堂」~
前回は、大衆支配のための既成観念を全的に否定し、新概念を創出しようとした、農民出身の「安藤昌益」の思想を学びました。
今回は町人の思想を学んでいきます。
町人の思想と言えば、本ブログでもすでに扱っている、
京都の伊藤仁斎が有名ですが、今回は大坂の町人であった「富永仲基」にスポットを当てます 。
富永仲基は大坂の商人の家に生まれ、それまでの既成思想である儒教・仏教・神道を全否定し、それに代わって大坂の商人の現実を肯定した「誠の道」を唱えました 🙄 。
彼が思想を追求した場が「懐徳堂」です。懐徳堂とは大阪の商人がお金を出し合って作った民間の学校で、現在で言えば総合大学あるいはシンクタンクのような教育研究機関でした(現在の大阪大学の源流の一つがこの懐徳堂です)。
そこでは、何が学ばれ、何が追求されていたか?
まず、富永仲基の思想を『江戸の思想史』(田尻祐一郎著 中公新書刊)を手がかりに学んでいきます。
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(10)~新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない~
皆さん、こんにちは。
共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキストも今回で10回目となりました。
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
概念装置があれば、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論ですし、2段階、3段階の能力アップが可能になります。
過去のテキストはコチラです☆
↓
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
テキスト5:自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
テキスト6:同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
テキスト7:情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
テキスト8:大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
テキスト9:新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
さて、今回のテーマは『新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない』
と題して、前回扱ったテーマを掘り下げていきたいと思います。
続きはこちら。
魔術から近代科学へ10 西洋人の禁欲主義の源流(ゲルマンの性闘争による秩序崩壊の危機意識とキリスト教の禁欲観念)
画像はこちらからお借りしました。
それにしてもキリスト教、とりわけカトリック教会の禁欲主義は異常である。なぜ、そこまで禁欲が徹底されたのか?
「キリスト教の現実否定の自己欺瞞(自然認識を御都合主義で魔術から借用)」
☆西洋人の性意識で残る問題は、異常な禁欲主義である。
禁欲主義を流布した直接の犯人はユダヤ教→キリスト教らしいが、教会がそんな説教を垂れても聞き流しておけばよいものを、何故未だにカトリックは禁欲主義なのか?
『るいネット』「西洋人の精神構造と異常な性意識」
今回は、この問題を掘り下げる。
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