2012年05月24日

魔術から近代科学へ13 私権追求のために自然科学研究の扉を開いたのがトマス・アクィナス

前回の「魔術から近代科学へ12」では、アリストテレス哲学の翻訳運動を主導した勢力が、十字軍やレコンキスタを主導した勢力と同じ、ノルマン人とクリュニー修道会、イタリア商人であること、そしてその目的は、イスラム勢力を倒すことを正当化するために論理的にキリスト教の方が正しいことを証明する必要があったことと、イスラム勢力と対抗するための富国強兵の武器として先進的な科学技術が必要であったことでした。
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トマス・アクィナス(この画像はこちらからお借りしました)
今回は、この流れを受けて、キリスト教神学とアリストテレス哲学を融合させ、スコラ哲学を生み出した、トマス・アクィナスについて学んで行きます。山本義隆氏の『磁力と重力の発見』(みすず書房刊)から「第6章 トマス・アクィナスの磁力理解」の要約です。
興味を持たれたか方は、応援も宜しくお願いします。

(さらに…)

  投稿者 nodayuji | 2012-05-24 | Posted in 13.認識論・科学論15 Comments »