2012年03月09日
共同体社会の実現に向けて-21 ~実現論序6 新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク(その2)~企業の共同体化を妨げているのは、古い観念
こんにちは。
前回の記事『共同体企業とそのネットワークの可能性』では、共認社会を作ってゆくには共同体企業のネットワークが不可欠である事を見てきました。
今回は、共同体企業およびそのネットワークを作ってゆくにはどうすればよいかを掘り下げてみたいと思います。
まずは応援よろしくお願いします。
江戸時代の思想5 日本の現実(共認体質→秩序収束)と儒学観念との断絶に直面した儒学者たち
1748年頃の「朝鮮通信使来朝図」
画像はこちらからお借りしました。
「江戸時代の思想3」では、次のような提起をしました。
共同体が解体された中国における地主⇒科挙官僚の正当化観念(儒学)を、共同体が残存し共同体質が色濃く残る日本の徳川体制下で、一部の知識人が真剣に学び始めたことにある。
つまり、共認の土壌が全く違う日本に、儒学という観念だけが輸入されたわけである。
その結果、どんなことになっていったのか?
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共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(3)~市場の縮小と根源回帰の大潮流~
画像はこちらからお借りしました
皆さん、こんにちは。
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト3を扱います。
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
概念装置があれば、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論です。
過去のテキストはコチラです☆
↓
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
さて、第3回目の今回は、市場の縮小と根源回帰の大潮流(新たな活力の再生)について詳しくみていきたいと思います。
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魔術から近代科学へ1 ギリシア自然哲学も近代科学も、略奪集団による自然支配のパラダイムにある
「近代科学の史的総括1、2」では、
【1】市場拡大とともに自我肥大し、自然を支配(破壊)してきたのが近代科学であること、
【2】金貸し主導の戦争→国家プロジェクトの手先となった科学者たちはアホ化していったことを明らかにしました。
「近代科学の成立過程シリーズ」では、
【1】科学は近世、重火器という新しい戦争と市場拡大の二大圧力(兵器需要と貨幣需要)を受けて発達していったこと。
【2】市場拡大を目論む金貸し勢力が、私権拡大を封鎖するキリスト教の教会から観念支配権を奪うために、大学(学者)を支配し、私権拡大→市場拡大に都合の良い観念を作り上げていった。
【3】大航海を契機に万人に私権の拡大可能性が開かれると、国家も科学者も技術者(職人)もそこに全面的に収束した。金貸し勢力が支配する国家が科学技術者を丸抱えして組織化するようになり、それに成功したイギリスが世界の覇権を握ったことを明らかにしました。
しかし、未だ未検討の問題として、近代科学が成立したもう一つの背景「自然魔術による自然支配観念の萌芽」が残っています。
ここまでは、主に近世ルネサンス以降の科学史を解明してきましたが、今後は主に古代・中世から近世に至る科学史の解明に入ります。
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共同体社会の実現に向けて-21 ~実現論序6 新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク(その1)~
みなさん、こんにちは。
今回から、新章「序6.新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク」に入ります。
前回まで5回の記事では、破局前夜とも言える現在の経済状況から破局に至る道筋を予測し、背後に居る金貸し勢力の思惑を探りました。そして、米欧、中国などの個人主義国家では秩序崩壊にまで至るのは不可避であるが、共同体質を残した国家(日本など)では中央銀行廃止・国家紙幣による社会秩序維持を掲げる新勢力の登場によってかろうじて破滅を免れ得ることが見えてきました。
新章では、これからの時代を開く新勢力にスポットを当てて、4回にわたり、その可能性を明らかにしていきます。
・(その1)共同体社会を実現するのは、共同体企業のネットワーク
・(その2)企業の共同体化を妨げているのは、古い観念
・(その3)企業を共同体化してゆく社会事業
・(その4)共同体化の最大の敵は民主主義
今回は、そのひとつ目、これからの共認社会の中核勢力となることが想定できる、共同体企業のネットワークについて、その内容を明らかにしていきます。
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