民主主義は自我の暴走装置である(2)~民主主義が歩んだ戦争と内戦の歴史
前回の記事では、「民主主義は自我の暴走装置である」という新しい認識を紹介しました。
民主主義は何よりも発言権や評価件を優先させ、人々は『まず学ぶ』という根本規範を踏みにじり身勝手な要求を掲げて恥じない人間と化します。民主主義は共認原理に立脚しているのではなく、自我原理に立脚しているのです。
民主主義が自我の暴走装置となり、その結果が経済破綻と地球破壊であり、人類は滅亡の一歩手前にあります。この滅亡を回避して、共認原理の社会を実現するためには、まず民主主義を全面的に否定する必要があります。
そして、民主主義を全否定することは、マスコミや政府を批判する傍観者的な否定と大きく異なり、民主主義に染まって自我の暴走を正当化してきた、自分自身の生き方を問い直す行為でもあります。
るいネット「民主主義は、自我の暴走装置である」より抜粋
前回は、民主主義を全面的に否定することの重要性をお伝えしましたが、これまで、正しいと信じてきた民主主義を、いきなり全否定しろと言われても、皆さんとまどわれると思います。
そこで、今回からは民主主義が自我の暴走装置であることを示す歴史的事実を確認していきたいと思います。今日は、「民主主義国家だから戦争を行ってきた」、「民主主義は自我の暴走装置である~フランス革命のラ・マルセイエーズ」、「民主主義は自我の暴走装置である(ロシア革命の場合)」の3つを紹介します。
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民主主義の欠陥1~これまでの市民運動とはなんだったか(戦前編)
これまで私達は、近代国家において「民主主義」は至極当然のことと教えられてきました。そして、民主主義の象徴としてあるのが、国民による投票で選ばれた人たちで運営される国会(議会)です。しかし、経済問題にしろ、精神破壊にしろ、環境問題にしろ、社会問題は山積みですが、「民主主義」という旗印の下で運営される国会(議会)から皆が納得する方針が出てくる気配はありませんし、私たち国民もそこから答えなど生まれてくるわけがないと悟っています。
この状況を鑑みて、一見するとみんなで決めるというようにとても良いものであるように信じ込まされている「民主主義」とは一体何なのか?を検証する必要があるのではないでしょうか?(そもそも、「民主主義」などお題目でしかないとなんとなく気づいている方も多いかもしれませんが・・・)
そこで、シリーズ「民主主義の欠陥」では、大衆によるものとして史実に残るいくつかの運動とはなんだったか?を改めて調べてみることで、「民主主義」とは一体何なのか?に迫っていきます。
記念すべき第1回は、史実上は大衆により革命が実現されたとされている「フランス革命」と「明治維新」についてを書いていきます。
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遊牧民の中国支配史2: ~夏・殷・周 王朝の誕生~
プロローグでは、
略奪闘争前夜(遊牧部族との混交によって王朝が成立するまで)の中国を押さえました。
今回は、中国史上初の王朝である夏そして、殷・周の成立までです。
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最初に、中国史上初の王朝が成立するまでの背景(基本構造)をおさえる。
※るいネットより
遊牧社会と農耕都市社会との関係は、平時は、対立闘争関係にあるよりも、密接な経済的共存関係にあった。
農耕都市社会は、富の蓄積が進み、文明が発達すればするほど、馬や毛皮、羊毛、毛織物、肉、乳製品、金銀銅錫などの金属器、石材や玉などへの欠乏が高まった。
遊牧社会の方でも、農耕都市社会が生産する穀物や絹織物などの手工業製品や塩などを必要とした。こうして、遊牧地帯と農耕地帯の境界では、盛んに交易が行われるようになった。
しかし、モンゴル高原からカスピ海までを繋ぐ草原の道は、気候変動の影響を受けやすい地域でもある。そのため、寒冷化・乾燥化が進んで草原の道の生産力が下がると、草原の遊牧民はモンゴル高原から黄河流域に南下し、農耕民を征服・支配するという最も効果的な収奪方法を取ることになる。
王朝成立に至る略奪闘争が始まる直前の中国大陸は、農耕社会も遊牧社会も生産性が向上し集団規模が大型化する。その遊牧部族と農耕民の日常的交易が進んでいた。
そして、そのなかで気象変動の影響を受けやすい遊牧民が農耕民から収奪するということが定期的に行われていたことが背景にあった。
しかし、それだけだと遊牧民は農耕民から収奪して元の草原に戻る為、遊牧が侵略・定住し、支配国家の王朝に至るには、更なるキッカケ(要因)があるだろう。
それは何かを探っていきます。
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『民主主義』『市民運動』という騙しとその犯罪性 1~市民運動という騙し
原発事故の後、「事実はどうなっているの?」という情報収束が高まっています。どうやら、人々の意識が大きく動き出したようで、社会の大転換の時が近づいているように感じます。
とすれば、新しい社会の実現を「どう実現するか」、その具体的な運動論を考える段階に来たようです。運動論を考えるにあたって、まず過去の「市民運動」を簡単に総括します。
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民主主義は自我の暴走装置である(1)~民主主義の全否定は、私たち自身の生き方を根底から問い直す
2009年10月22日の記事「民主党の政権交代も、時事系・社会系サイトも偽ニッチである」で、ネット界の社会系サイトは反動分子であることが提起されました。
変革を期待させ大衆の勝利を思わせる政権交代という出来事も、ネット界などの時事問題派・社会派の登場も、実は偽ニッチの構造(旧世界の圧力衰弱下で、解かれた圧力から旧世界を引きずったまま暴走する少数派の構造)の中にあるのではないか。だとすると、彼らは根本的には私権反動派ということになるが、本当にそう言い切れるのか?
最も良心的で真面目に追求している時事問題系・社会系サイトでも発信の中身は、(新理論を渇望する人々の目からは)旧理論の枠内に留まっている。つまり、良心的な社会系サイトは、肉体的には共認収束しているが、頭は旧観念に支配されたままであり、旧観念に囚われたままでは反動分子にしかなり得ないと言うことだろう。
つまり、彼らは来るべき社会とは不連続であり、認識収束の潮流は、政権交代や裏情報サイトとは無関係に、もっと深い次元で進んでいくということになる。
そして、7/3なんでや劇場「『民主主義』『市民運動』という騙しとその犯罪性」で「民主主義は、自我の暴走装置である」という新たな提起がなされました。
いつも応援ありがとうございます。
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遊牧民の中国支配史1:プロローグ ~略奪闘争(遊牧部族との混交)前夜~
現在、世界経済情勢はドル・米国債の暴落へと向かっており、近代以降の世界を先導してきた西洋文明は大きく崩れ、少なくとも21世紀初頭には世界は大転換を迎えるだろう。
それは、おそらく西洋文明から東洋文明への転換ということになると予測される。(※参照)
その兆しであるのか、東洋の大国である中国は、ここ10年くらいで世界への影響力を格段に増した。
しかし、国内の格差拡大、頻発する暴動や、政治に対する軍の力、欧米の金貸しに対し独自の力を持ちつつある寡頭勢力、日本に対する圧力や盗賊集団の横行など、その動きは古いパラダイム(私権的)としかいいようがなく、中国が次代を切り開く可能性になりうるか疑問である。
また、日本人から見た中国人は、~自己中心、ご都合主義、独善~、~責任転嫁、人間不信~、~土匪国家、危険な「友好」~といった、よろしくない特徴への印象も強い。
今後、日本人の進むべき方向性はどこにあるのか? 激動の時代を生き残っていく可能性のある民族はだれか?
その可能性を模索していくうえで、中国とは、中国人とは? の分析は不可欠です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
古来より中国は、常に四周の「東夷(い)、西戎(じゅう)、南蛮(ばん)、北荻(てき)」と呼ばれてきた民族と中原(洛陽盆地)をめぐって戦い興亡をくりかえし、特に東夷、西戎、北荻のさまざまな遊牧民族との戦いのなかから支配国家が入れ替わってきた。
現在に至る中国人は、これらの遊牧諸民族が接触・混合した末の子孫である。
今回の中国シリーズは、中国の歴史をつくってきた“遊牧民”に視点をあて、
中国の国家統合原理、支配原理は何なのか?
中国人の意識構造はどうなっているのか?
このことを、時代を遡り「中国人の民族特性」を追求していきます。
第1回の今回は、略奪闘争前夜(遊牧部族との混交によって王朝が成立するまで)です。
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原発問題から見える特権階級・近代科学の問題性11 ~近代科学に対する誤った認識~
画像はこちらからお借りしました。
福島での原発事故は、原発が人類の手に余る危険な代物であることを、日本中、ひいては世界中に知らしめることになりました。
今回の原発事故は、もちろん原発そのものの危険性や特権階級(政・官・産etc.)の無能(=自己中)がもたらしたものでありますが、それら以外にも大きな要因があるのではないでしょうか。
それは、我々(及び科学者)があまり自覚せずに持っている“近代科学に対する誤った認識”です。
本記事では、この“近代科学に対する誤った認識”について考えていきます。
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地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?【11】:シリーズまとめ(政策提言へ向けて)
<高円寺で行なわれた原発反対デモ:画像はこちらからお借りしました>
地震・原発を契機に人々の意識はどう変わるか?シリーズ最終回!
【1】:原発問題の本質は特権階級の無能と暴走
【2】:次々と明るみに出る特権階級の暴走ぶり
【3】:試験エリートの無能とえげつなさ
【4】:特権階級の暴走は今後も続くか否か?(マスコミ支配との綱引き)
【5】:充足基調(女原理)から実現思考(肯定発の男原理)へ
【6】:脱自由市場化が進む?
【7】:遊びの失速は何を意味しているのか?
【8】:人々はいつものを考え始めるのか?
【9】:日本人はいつ物を考え始めるのか?認識収束の入口にたった!!
【10】:特権階級の世界と大衆の世界の断絶と接点⇒新政治勢力の台頭
地震・原発を契機に人々の意識が大きく変わってきていることは間違いありません。
シリーズの最終回として、これまでの論点を振り返り、今後どうする?の切り口を考えてみます。
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6/5なんでや劇場(13)~(14) 日本の首相がアホ化した理由と目先の利益追求に追われて、地球を破壊してきただけの金貸し
前回:6/5なんでや劇場(11)~(12) 支配階級の属国根性と、「お上」のことなどどうでもよい庶民の感覚に引き続き、
6/5なんでや劇場『日本の闇勢力、御巣鷹山事変と原爆と原発』のレポートを掲載します。今回で、このシリーズのレポートは、ラストになります。
6/5なんでや劇場(13) 日本の首相がアホばかりになったもう一つの理由
‘85年以降、とりわけ21世紀に入ってから、日本の政治状況は目も当てられないくらい混迷しているが、それは何故か?
バックにいるロスチャイルドやロックフェラーが追い詰められているからだというのが、これまでの分析であったが、もう一つの視点を提起する。
日本を支配する裏天皇と言っても彼自身に能力があるわけではなく、有能な参謀・ご意見番に支えられてきたから保っていたにすぎない。例えば、保守政権のご意見番(精神的支柱)として存在していた安岡正篤や瀬島龍三、笹川良一、児玉誉士夫などがそれである。
’85年までの自民党政権が、最後はロックフェラーやロスチャイルドの命令に従わざるを得なかったとしても、国民の生活を守るための最低限の手を尽くしてきたのは、彼らの尽力によるところが大きい。
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次代の社会統合の場を考える8~外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
これまでのシリーズでは、国家と市場の成立とその統合限界の構造を紹介して来ました。現在国家は私権闘争という最大の圧力源=活力源を失って迷走し、市場は拡大限界を迎えており、これまでの私権闘争の圧力に替わる新たな圧力源=活力源を作り出す事が次代の社会に可能性を開く鍵になります。
そこで、前回は「人類の新たな活力源とは?」というテーマで、次代の社会は、「人類的課題に対する期待と応望を主活力源にして創造活動を営み、評価収束による創造競争(=新たな同類闘争)によって圧力=活力を高め、その同類闘争を同じ評価収束⇒評価共認によって統合する社会」(詳しくは前回投稿を参照ください)である事を紹介しました。
■これまでの記事
次代の社会統合の場を考える1~国家はどう統合されているのか?~
次代の社会統合の場を考える2~国家と(力の序列共認)とその統合限界~
次代の社会統合の場を考える3~私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である~
次代の社会統合の場を考える4~何をするにもお金がかかる社会~
次代の社会統合の場を考える5~市場は社会を統合する機能を持たない~
次代の社会統合の場を考える6~市場の拡大限界は国家の統合限界でもある~
次代の社会統合の場を考える7~人類の新たな活力源とは?~
同類闘争を同じ評価収束⇒評価共認によって統合する次代の社会統合の場とはどのような場なのか?
シリーズ最終回となる今回は、
・人々を収束させる最先端価値とは?
・社会を統合する最先端機能とは?
という視点で、るいネットから「超国家超市場論14」を紹介していきます。
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