【世界の力を読み解く】ロシアに対する世界の主要諸国のスタンスは?
日本のメディアでは相変わらずロシアを悪にするような報道ばかりで、世界の中で完全にロシアは孤立しているかのように感じさせられていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
客観的事実からは以下のような構成になっている事が予測されます。
〇国連は中立の姿勢を表明
まず国単体ではありませんが国連事務局は、ウクライナの事態を「戦争」とか「侵攻」と呼ぶことを禁止し、公平性を保つために「紛争」とか「軍事攻撃」と呼ぶよう求めていることが3月8日に報じられました。
国連が中立の姿勢を取っていることが明確になった段階でメディアから受ける印象から不整合感を受けるのが普通の感覚ではないでしょうか?
国連以外ではサウジアラビアが主導するアラブ連盟(UAEやエジプトやヨルダンなど)も2月28日に中立宣言の決議を出しています。
元々アラブ連盟は米国の属国がほとんどでしたが、それらの諸国が一体となって中立を示していることは完全に脱米国に舵を切っていることがわかります。おそらくアラブ連盟は中立を示していますが実質は中露側だと考えられます。これまで米国に好き勝手やられてきたことを簡単に許すことはなく、米国には自業自得といった状況。
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【日本の活力を再生する】新たな集団関係(2) ~同類闘争のパラダイム~
前回より、『新たな集団関係』というシリーズで、「贈与ネットワーク」が現実社会で市場原理を止揚し統合していく可能性を追求し始めました。
前回記事では、「契約と贈与」の違いを紐解きました。信頼・信用のおけない他者との「利益の相互約束」が「契約」関係であることに対し、信頼と信用が基盤となる贈与こそが、答えのない未知だらけの時代において、挑戦する仲間・同志をつなぐ追求関係を構築する可能性ではないかと検証しました。
今回も引き続き、「贈与ネットワークで勝っていけるのか?」をテーマに、本源時代の市場競争=集団間の同類闘争に照準をあてて追求します。
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【世界の力を読み解く】ウクライナ情勢に見る、世界経済の行方
ウクライナ情勢の中で、西側諸国がロシアに対する経済制裁を強めている。
果たしてそれが、どれほどロシア経済に打撃を与えるのだろうか。
西側諸国に対して、中国やインド・ブラジルなど、経済制裁を拒否・ないしは慎重な姿勢を示す大国も。
世界的なインフレが留まることを知らない中で、世界全体の経済はどうなっていくのか。
今回はウクライナ情勢を、世界経済の視点から見るために、いくつかの記事を紹介します。
やはり、ドルの影響力が弱まり、世界経済の形が大きく変わろうとしていいるように思えます。
【忍び寄る巨大経済圏:中国】JBpress より引用
>一連の動きを整理すると、世界は欧州、中国(ロシア)、米国という3大ブロック体制にシフトしており、ウクライナ侵攻は結果的にその動きを加速させる作用をもたらしている。そうなると今後の世界経済において、その行動が注目されるのは中国ということになる。
中国は今のところウクライナ問題に対しては静観の構えだが、少なくともロシアを批判する側には回っておらず、「ロシアと正常な貿易取引を進める」としており、むしろ間接的な支援を行っていると解釈できる。ロシアと中国の協調は、政治的な部分ではなく、見えにくい形で経済面から進んでいくだろう。今後、中国がロシアとどのような取引を行い、金融システムでの連携をどう進めていくのかをチェックしていけば、今後の中露関係についてある程度の見通しを立てることができるはずだ。
現時点において、基軸通貨であるドルの地位は圧倒的であり、為替取引全体の44%がドルとなっており、2位のユーロは16%しかない。だが貿易や送金など実需に限定すると、ドルは40%程度のシェアを持っているのは同じだが、ユーロもほぼ同じシェアを確保しておりドルは絶対的な存在ではない。しかも中国は2030年前後に米国を抜いて、世界最大の経済大国になる可能性が濃厚である。貿易など実需取引に絞れば人民元はもはや無視できない存在となっている。
これまでドルの地位が絶対的だったのは、経済のグローバル化によって、全世界が単一の金融市場として機能していたからである。投機を目的とした為替取引の規模は、貿易実需をはるかに上回っており、これがドルの地位を揺るぎないものにしてきた。だが金融システムも分断された場合、世界は単一市場ではなくなるので、ドルの影響力は額面以上に低下する可能性もある。通貨の影響力に貿易が占める割合が増加すれば、人民元の地位は今よりもずっと高くなるだろう。
少なくとも国際金融市場の世界では、こうした経済システムや金融システムのブロック化、つまり分断が進むとの予想が大半であり、一部の投資家は今後のポートフォリオ戦略について具体的な検討に入っている。
筆者はこのコラムですでに何度か指摘しているが、中国の人民元決済ネットワークには邦銀も多数参加しており、日本経済は見えないところですでに中国経済圏に取り込まれつつある。世界経済や政治体制のブロック化が進んだ場合、日本は中国やロシアと米国の板挟みになり、踏み絵を迫られる可能性は否定できない。ウクライナ問題というのは、そのままアジア太平洋地域の問題であるとの認識が必要だ。
==引用終わり==
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【世界の力を読み解く】ロシアとウクライナの軍事進攻状況
ウクライナ騒動は日々状況が変化しています。しかしメディアで報じているのは相変わらずロシアが悪であることを印象付けるためのものばかりです。ロシアが無差別に激しく攻撃しているように見える映像を多く公開しているように思います。
今回軍事に関する状況についてはまとめて行きます。
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【日本の活力を再生する】“働く”をつくりなおす企業4~まずは、なんでもやってみる~
前回は江戸時代の百姓と現代の副業とを比較しながら紹介しました。(前回リンク)
今回は、現代において百姓的に働くとはどういうことか?どのようなものがあるのか?を紹介します。
【共同体的精神=多様な役割を見つけ出し担い合う】
もともと百姓は、農業を仕事としながら、その地域のなかで足りないもの・役割を見つけ出し、担い合い、“兼業”していました。
地域をどうする?どう良くしていく?を持ちながら、何でもやってしまう。そんな共同体的精神があり、それが当たり前でした。
この「地域」を「企業」に置き換えてみると、現代における百姓的働き方のヒントが見えてきます。
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【世界の力を読み解く】コロナ騒動や中東問題と類似しているウクライナ侵攻問題
【世界の力を読み解く】ウクライナ侵攻は欧米諸国の衰退が世界中に知れ渡る結果に(リンク)
前回記事では客観的事実からウクライナ騒動を通して、欧米諸国やメディアの衰退が世界中に知れ渡ったことが見えてきました。
それを踏まえてコロナ騒動やアフガニスタンでの事象と比較をしてみました。
〇コロナ騒動と比較してみるとどう見えるか?
最近の大きな騒動と言えばコロナ騒動だと思います。まずはこの構造に当てはめて考えてみます。
コロナ騒動でははじめに中国を悪としたい勢力が武漢発でのウイルスという事を報道。中国には大きな打撃を与えるという事から始まりましたが、結果としては中国は早々に騒動から抜けて、欧米諸国が最後まで影響を引張り経済的にも大きなダメージを残した状態になっています。この時ももっとも騒ぎ立てて中国を批判していたのは米国でした。
ウクライナ騒動でも欧米諸国がウクライナの西側の勢力を煽ることから始まっています。そこからロシアを悪として、ロシアにダメージを与えることを想定していたのかもしれませんが、結果的には前回記事にも書いたように返り討ちにあって次に打つ手がなく、欧米に巻き込まれたドイツなどは寒いにも関わらずエネルギーが断たれるといった被害を受けています。
〇中央アジア統合を前進させる騒動
コロナ騒動に限らずもう一つ類似した事象がこれまでにも起こっています。例えばアフガニスタンの米軍撤退は記憶に新しいと思いますが、中東諸国においても、米国が過剰報道、過剰干渉を行った結果各国は混乱、それを鎮静化させる正義のふりをしてさらに干渉して混乱を起こしつつ支配権を取ろうとしてきたというのがこれまでのやり方でした。今回のウクライナの件についてもほぼ同様なことを行っているだけです。
イラクのフセイン討伐の時代くらいまでは、戦争をすることに米国内の世論も後押しする方向であったと思いますが、既に数年前からは自国民からさせ見放されている状況にあります。
米国とロシア(中国)との力関係に大きな変化がないのであれば、行きつく先は同じでロシアが鎮静化に入ることで騒動は収束し、ウクライナも最終的には中露が中心となって統合に入っている中央アジア諸国の一つになっていくのでしょう。(リンク)
ウクライナまで北上してきたとことはさすがに同様の手段を使って支配する国がなくなってきていることが見えます。
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【世界の力を読み解く】ウクライナ侵攻は欧米諸国の衰退を世界中に知らしめた
オリンピック終了後は連日のように放送されているウクライナ情勢ですが、皆さんはどのような印象を持っているでしょうか?
おそらくなんの先入観もなくメディアの情報を見ていると、ロシアが悪でそれを欧米勢力(主に米国)が正義となってウクライナを助けてあげようとしているように見えるのではないでしょうか?実際のところはどうなのでしょうか?
今回の記事では客観的事実から見えてくるものは何かを考察していきます。
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人の知能は、身体性と同類認識に根ざしている
※皮膚感覚と知能進化 http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/10/12890.html#more
・先の記事で、皮膚触覚と身体のメカニズム解明につながるノーベル賞研究(温度受容体と触覚受容体の発見)。
・腸は第二の脳、皮膚は第三の脳。生物進化の視点では、哺乳類の段階で「皮膚と脳が共進化」していること。
・「与えられた観念」に頭を支配されている現代人は、頭で考えるより「身体で考える」(感じる)のが大事であると述べました。その続きです。
人類の知能進化。生物史をひもとくと、重要なのは次の5段階ではないかと思われます。
【世界の力を読み解く】~なぜ中央アジアが世界覇権獲得の要となるのか?~
最近では、ウクライナ東部をめぐるロシアと西洋諸国との対立が日々ニュースとなっています。
実力主義社会・民族自決の社会を目指す大国ロシアと、従来の資本主義社会・市場主義社会を貫かんとする西洋諸国との争いがいよいよ激化してきました。
西洋諸国と相対するのは、ロシアに加えて中国。そんな大国が今、自国の勢力図に加えようとしているのが、中央アジアです。
【世界の力を読み解く】シリーズでは、アジア中央部を土俵に繰り広げられる世界の覇権争いに着目をして記事を書いてきました。(過去記事1、過去記事2)
中央アジアを構成するのは、ウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,タジキスタン,トルクメニスタン、そしてアフガニスタン。(アフガニスタンは、米軍撤退のニュースも記憶に新しいですね。
※ちなみに、「スタン」というのはペルシア語で「土地」の意味で、カザフスタンは「カザフ人の土地」という意味。アフガニスタンは、アフガン人の土地。といった感じです。
一方で、それ以外の国のことはなかなかニュースには出て来ません。
そんな国々が集う地域になぜ大国が注目しているのか。この地域にはどんなポテンシャルがあるのか。
なぜ世界覇権獲得の要となるのか?その真意に迫ります。
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ウクライナ情勢。中露の急接近で「欧米解体」が現実化してきている
前回、この間のウクライナ情勢の概論(リンク)以降、中露が急接近と、中国の世界情勢に対する出方が顕わになってきている。
・2/4 中露首脳が会談、ウクライナと台湾で相互支持
・2/10 露軍とベラルーシ軍との大規模合同軍事演習「同盟の決意2022」を開始
中国は露に協力姿勢で、NATO拡大に反対を共同表明。これは欧米解体路線で共闘を表明したといえます。
そうなってくると、ウクライナ問題とは、マスコミで報道されているNATO対ロシアといった単純な話ではなく、
中露による世界勢力刷新の目論見であり、中国の動き方からこの問題を捉えることが、将来予測としての注目の仕方なのです。
これまで欧米勢力からの牽制とロシアとの協力関係の板挟みと思っていた中国が、ここに来て露との歩み寄りを始めていることが示すこととはなにか。