【日本の活力を再生する】“就活”をつくりなおす企業2~「人材を育てる」が勝ち筋~
【学生と企業の意識のズレ】
Z世代の学生は、良好な人間関係を求める一方で肯定感が極めて低く、「まわりに認めてほしいけど、自分に構いすぎて欲しくない」という特徴を持っています。≪“就活”をつくりなおす企業1~人間関係に固執するZ世代たち~(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/03/13270.html)≫
そんななかで企業は、「人材の呼び込みと獲得/定着して働いてもらう」ことに注力しようと、ホワイト企業認定(https://jws-japan.or.jp/recognition )やライフ・ワーク・バランス認定(https://shem.or.jp/tokyo%EF%BD%B0life-work-balance)を得ることで社内環境の良好さをアピールしようと必死になっている。というのが、世間一般的(マスメディアが流している)な見方かと思います。
ですが、実態として起きているのは、学生意識と社内環境(ゆるい企業)のズレから生まれる「人材育成不足/新人の不安」といった事象です。≪“就活”をつくりなおす企業(番外編)~離職率のあがるホワイト企業~(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/04/13304.html)≫
【経営者はなにを想う】
上記したような事象を受けて、企業の“経営者”は人材に対してどのようなことを考えているのでしょうか?
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【日本の活力を再生する】人の幸福感とはなにか。自ら行動を起こすことこそ、活力の源泉となる。
昨今、「ウェルビーイング」、「従業員満足度(ES)」といった、社員の活力を生むことを多くの企業が前向きに、かつ最大の課題として取り組むようになってきています。
また、ワークライフバランスといった二項対立的な考え方は、今や前時代のものとなり、仕事を苦行のものとし、家族や趣味にのみ楽しみはあるような生き方を、若い世代は望まなくなってきているように感じています。
また、私が懸念しているのは、コロナ禍を経て、定着してきている”テレワーク”。
これには、社員間のコミュニケーションが減っていること、仕事でのアクションが起こしづらいなど、理由は様々かもしれません。
アメリカでも日本でも、「ハピネス」にまつわる多くの実験をされたと思うのですが、私たちはどうすればハピネスな状態になれるのでしょうか?
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ウクライナ情勢。日本は大丈夫なのか?
※ウクライナ情勢をどう見るか?(視点) http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/03/13268.html
日本のメディアもウクライナ・ロシア報道一色ですが、いったい何が事実なのか、非常に混迷している。
少なくとも、正義感情で思考停止している場合ではない。
遠い国の戦争ではなく、日本もかなりヤバいことになっているのではないか?
決して他人事ではない、と懸念します。日本はこのままアメリカ従属路線で大丈夫なのでしょうか?
※日本人はいい加減目を覚まさないと未来はない。https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=376316
ウクライナ・ロシア戦争の経緯(原因)として、米国が大きく関係していることは、もはや世界の常識だと思われますが、そのことを掘り下げる報道もほとんどなく、日本のメディアは情報戦(西側プロパガンダ)に組み込まれてしまっている前提で、事実を見極める必要があります。
【日本の活力を再生する】“就活”をつくりなおす企業(番外編)~離職率のあがるホワイト企業~
こんにちは!
前回の記事では、“就活”を切り口にZ世代の意識潮流を探りました。
シリーズ2では、就活する側ではなく採用する側=企業経営者の意識に迫っていこうと考えています。
が、最近ネットニュースやテレビでもトピック化されてきた興味深い事象があったので、紹介したいと思います。
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「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由
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【世界の力を読み解く】ゼレンスキー大統領の演説は何を意味するのか?/実はすでに逆制裁が始まっている!
先日、日本の国会でゼレンスキー大統領によるビデオ演説が行われました。このようなビデオ演説は日本で行われるよりも前にアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ、イスラエルなど、ロシアを敵視している各国で行われています。この演説では、ロシアに対する経済制裁をより強めるように訴えかけられました。
このような演説はロシアを追い詰めるものになっていたのでしょうか?なぜこのような演説がこのタイミングで行われてるのかを考察していきたいと思います。
〇なぜロシアは演説を許容しているのか?
本当にこれらの演説がロシアにとって都合の悪いことであるならば、何の対抗策も講じることなく自由に演説させていることに違和感があります。初期にあれだけ圧倒的な差を見せた軍事力(科学技術力)があるのであればビデオ演説を妨害することなどは、簡単にできると考えるのが普通です。それにも関わらず自由にさせているという事は、今回の演説はロシアにとっては特に問題がない=“経済制裁が効いていない”ということが証明されたと言えるのではないでしょうか?
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【世界の力を読み解く】弱体化する米国に従属する日本。それでいいのか?
マスコミによって連日報道されるウクライナ侵攻。ロシアやウクライナの情勢だけでなく欧米諸国の動きなども連日取り上げられています。アジアでは、今回のウクライナ侵攻を受けて、中国と台湾間の緊張圧力も高まっているような情報も上がっていますね。
さて、これらの報道を遠い海外の出来事として達観している場合ではありません。こうした報道を受けて、ここ1か月あたりで日本においても、緊張圧力を高めようとする報道なども目に付くようになりました。
「安部元首相の核シェアリング議論」
「北朝鮮ミサイルのEEZ内着水による自国防衛論の高まり」
一つ一つの出来事は別々のようでいて、俯瞰してみると「日本の軍備増強の世論を形成する」大きな流れが生まれているようにも感じます。
世界情勢の大きな流れの中で、日本においても自国防衛の意識醸成を図ろうとする狙いか。我々も企業・地域・家族を守るためにもマスコミ報道のウラにある大きな力の流れを掴んでいく必要のある時代になってきたと強く実感します。
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【世界の力を読み解く】~ウクライナ情勢で加速する実物経済主義~
ロシア・ウクライナの停戦協議など、マスメディア的には進捗があるように見られますが、
原油などのエネルギー関係、鉱石など資源関係の供給停滞で世界的な影響が出ています。
(私の仕事は建設関係ですが、資材価格への影響が出始めています)
一方で、なかなかメディアには出てこないですが、もう一つ重要な視点があります。
それは、『食』に関する状況です。
実はロシアとウクライナは、エネルギー・資源大国でありつつ、食料大国でもあります。
(画像:社会実情データ図禄)
◆ロシアとウクライナは世界有数の穀物輸出国です*1。
世界貿易の中では、ロシアとウクライナの2カ国だけで、
小麦の30%以上
大麦の32%以上
トウモロコシの17%以上
ヒマワリ油・種子・粕の50%以上*2
を占めています。
世界で取引される食料をカロリー換算すると、少なくとも12%をこの地域が生産しています*3。黒海周辺のこの地域は、肥沃な黒土として有名なチェルノゼムが広がっていることでも知られ、現在の世界の食料システムにとって不可欠な地域なのです。
(GREENPEACEより引用)
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【世界の力を読み解く】ウクライナ情勢。欧米の露エネルギー依存は解消できるのか
欧州のエネルギー政策の見通し、ロシア依存をどう解消しようとしているか、今回の戦局を見通すだけではなく、これからの世界パワーバランスを見ていくため、この間の露エネルギーへの各国動向を紹介します。
ロシアからの天然ガス調達を回避する動きが広がれば、世界の天然ガス輸出量はどの程度縮小するであろうか。2020年のロシアの天然ガス輸出の内訳を見ると、欧州向けが77.0%と圧倒的に大きい。欧州向けのうち、パイプライン経由が90.6%を占める(輸出量全体に対する比率は70.4%)。石油と同様、CIS、中国、インド以外がロシアからの天然ガス調達を回避すると仮定すれば、ロシアは輸出量の84%程度を失うことになる。世界全体の輸出量との対比では約21%に相当する、年換算2000億m3の供給が消失する可能性がある。天然ガス市場ではロシアの供給者としての役割が大きいこともあり、原油市場と比べて需給へのインパクトは大きい。ただし、現実問題としては、パイプライン経由の依存度が大きい分、ロシアからの調達を完全に回避することができるかは疑問だ。欧州は天然ガス輸入の79.6%をパイプライン経由で賄っており、うち37.5%(全体の輸入量に対する比率では29.8%)をロシアから調達している。天然ガスの供給に際しては、パイプライン網が一定の圧力を維持する必要があるが、例えば、事前通告なしにロシアからの供給が遮断されれば、安定供給に支障が生じ得る。仮にLNGによって代替調達できても、パイプライン網の圧力をうまく調整できるか否か不透明だ。すなわち、石油と異なり、天然ガスについては、ロシアからの調達を回避したくとも、難しいのではないか。言い換えれば、天然ガス輸出はロシアにとって欧州に対する交渉材料となり、事態を複雑にする。元来、欧州にとって天然ガスのロシア依存はエネルギー安全保障上の問題とされてきたが、現実のリスクとなっている。
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【日本の活力を再生する】“就活”をつくりなおす企業1~人間関係に固執するZ世代たち~
こんにちは!
以前紹介した面白法人カヤックさんの全員人事部の記事を覚えていますでしょうか?
(【日本の活力を再生する】“働く”をつくりなおす企業4~まずは、なんでもやってみる~ – 日本を守るのに右も左もない (nihon-syakai.net))
この記事をきっかけに、“就活”について改めて考える機会があったので、今回ブログ記事として書いていきます。
【Z世代を取り巻く企業選びの傾向~多様性を許容してくれる企業選び~】
就職活動をする学生の意識について、まず就活における傾向から押さえていきます。
≪ビジョンやパーパスを意識し、一緒に働く社員との相性や社風やカルチャーを重視した企業選びをするなど、就職活動でも他者との良好な関係を重視する、Z世代の特徴的な価値観が表れた。≫(企業選びで学生が重視することhttps://www.itmedia.co.jp/business/articles/2112/24/news091.html)
わたし自身、新卒採用の課題を担うこともあり、いわゆるZ世代の学生さんと接する機会も多いですが、彼ら彼女らの価値感というものは以前の就活学生たちのそれとは変化しつつあると感じます。
・大企業ブランドへは惹かれない→バリバリ働く、稼いでやる意識ではない。(セールス/売り付けのような買う買わせる→ノルマといった仕事もしたくはない)
・一方、公務員≒安定思考というわけでもなくベンチャー企業/スタートアップへ新卒時から就職する学生も多い。
上記した就活傾向から見えるのは「生活感覚と仕事感覚が混ざり合い始めている」ことかと思います。公私をパッキリと区別するのではなく、生活(や遊び)の延長に仕事があり、仕事の先に生活がある。公私が相互に作用しあう“多様性”を受け入れるし、逆にそれを受け入れなさそうな企業へは惹かれにくい(大企業のように規則/ルールが多い企業)。
多様性を許容してくれる企業選び。
こういった傾向に至る背景には、どのような価値観/意識が眠っているのでしょうか。
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ウクライナ情勢をどう見るか?(視点)
ウクライナ情勢が日々メディアで伝えられています。
当ブログのスタンスは、どちらかの陣営に与することではなく、「世界の力学はどうなるか?」、様々な情報を読み解き、仮説を立案検証し、冷静に事実を見極めることです。
考えるべき視点として、「軍事」(ウクライナ局地戦、長期化、核および科学技術の問題)、「経済」(経済制裁の効力、ロシア国民経済は?)、「メディアと世論」(情報戦、プロパガンダ、反プーチン機運は?)等々ありますが、、、
私自身は、ウクライナ局地戦の行く末はいくつかのシナリオが考えられるものの、主戦場は「局地戦の先を見据えた戦略」であり、【ドル基軸通貨体制】【エネルギー・資源・食糧】が焦点になると考えています。
なお日本にとっても、ドルの問題→円の問題(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/01/13152.html)、および資源の問題は、国民経済を左右する極めて重要な事項となります。
現在、日本を含む西側の報道の多くは、「正義」(感情)を盾にしたプロパガンダを企図したものとなっています。これを鵜呑みにすることは、思考停止に他なりません。「正義」は立場によって180度異なるし、現代のメディア報道は(特定の権力および金融資本の意向に基づく)「情報戦」であることに自覚的になるべきです。
何が事実なのか、どうなるのか、誰も確たる正解を持っていない問題ですから、思考のスタンスとして、まずは正義・感情論を排して「各国の立場に同化して考えてみる」、「歴史をさかのぼって、なぜこのような対立に至っているのか、構造化する」ことが大事ではないかと思う次第です。
いくつかの情報を紹介します。
■「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年2月9日)https://www.youtube.com/watch?v=9j_-bJnp3Z8 ※この動画は開戦前に収録されたもの。なぜロシアはここまで強硬なのか。あえて「ロシアの論理」や「言い分」に立って、ウクライナ危機を解説。
↑ロシア(プーチン)にとっては第一次・第二次世界大戦も戦後冷戦も、いまだ終わっていない出来事であることがよくわかります。
■『ウクライナ危機は2014年から始まる”ネオコン”対プーチンの闘いだ!』ゲスト:元ウクライナ大使 馬渕睦夫氏 https://www.youtube.com/watch?v=Cmnpn93FS9Q&t=1s
■ロシアとウクライナが「こじれた」複雑すぎる経緯 https://toyokeizai.net/articles/-/514936
■ウクライナ危機の世界史的意義 ―ロシア・ウクライナ関係史の視点から― https://ippjapan.org/archives/4697
■ウクライナの歴史年表 https://europa-japan.com/cate_history/ukraine.html
by Yusuke