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【世界の力を読み解く】ウクライナ侵攻は欧米諸国の衰退を世界中に知らしめた

オリンピック終了後は連日のように放送されているウクライナ情勢ですが、皆さんはどのような印象を持っているでしょうか?

おそらくなんの先入観もなくメディアの情報を見ていると、ロシアが悪でそれを欧米勢力(主に米国)が正義となってウクライナを助けてあげようとしているように見えるのではないでしょうか?実際のところはどうなのでしょうか?

今回の記事では客観的事実から見えてくるものは何かを考察していきます。

〇メディアの支配構造

これまでも戦争の引き金としてメディアは重要な役割を担っています。戦争をするというのは一般国民にとって、普通の精神状態でできるものではありません。戦争をできるようなところまで洗脳するのがメディアの力です。

日本人の知らない日本(12) 支配者はマスメディア通じて正義を演出し、戦争を仕掛けたり、支援したりする。 [1]

芸能人のニュースやオリンピックと国民の注目するニュースが連日放送されている時には注意が必要でそのようなときには背後で何かが動いているとこはよくありました。そもそもメディアは真実を報道するよりも、スポンサーの意向に沿った内容を発信するという構造にあることを忘れてはなりません。電通を媒介にしたアメリカによるメディア支配 [2]

最近でもこんなことがありました。(コロナ禍に乗じ改憲手続き開始 翼賛体制下で憲法審を開催 審議に応じる野党 [3]

〇ロシアは本当に悪なのか?

しかし、現状のメディアは過去のような力を持っていません。今回のウクライナ騒動においては、ロシアに対しては制裁や侵略といったいかに悪であるということを印象付けるような言葉が多く使われています。それでも米国内では今回の干渉には消極的というのが世論になっています。(リンク [4]

ウクライナ国内に大きな被害を出しているようなニュースがほとんどですが、実際には最初の半日で露軍がウクライナの空軍を全破壊して制空権を奪い、被害が最小限になるような鮮やかな先制攻撃でした。ロシアは最短での解決に向かって動いています。

相手を散々たきつけておいて先制攻撃を誘発。その上で先に仕掛けた方を徹底的な悪として、自分たちは正義として悪を倒して支配するという戦略は英国、米国が得意な戦略。この戦略というのは太平洋戦争の時から変わっていない。日本のパールハーバーへの攻撃はこの戦略の一部です。

太平洋戦争の謎 日本は敗けると分かっている日米開戦になぜ踏み切ったのか? [5]

〇欧米諸国の衰退を世界中に知らしめた

英国、米国の戦略というのは世界の中でも支配力を誇っていたからできたことです。しかし、今回は既に世界の力関係が変わっており今までのようには事が進みません。経済面でも軍事面においてもここから英国、米国が逆転できるとは思えません。

ウクライナを支援していると言っている国々も武器を供給している程度で本当にロシアと対峙するような姿勢は見えません。今回のウクライナ騒動を通して世界中が知ったことは、英国、米国が制裁といったところでロシアには何の効果もないくらいに力の差がはっきりしているという事だと思います。制裁を発表した翌日にすぐに攻撃を開始したのも力差が大きいことを見せつけるためであったように思います。

ロシアを陥れるために始めたことが、最終的には自らの力のなさを白昼の下に晒すことになっただけなのです。

制裁はEU諸国とってはロシアからのエネルギー供給がなくなることによるデメリットが大きいのは明らか。EUは天然ガス輸入をロシアに頼っていてウクライナでの戦争を望んでいないというのが本音。ロシアを国際金融から締め出し(SWIFTから排除)する方向で話を進めていますが、これも結局はロシアからエネルギーを買えなくなる方が困ることになります。

ロシアと中国では既にこれまでの金融システムに依存しない経済システムの構築に入っており、事実ドルへの依存は相当低くなっており、金の保有量を増やしています

〇ウクライナ騒動はどのように収束していくのか?

メディアの騒ぎ立てるような報道とは裏腹にロシアとウクライナは騒ぎを収束させるための協議を設定する方向に向かっています。(リンク [6]

メディアに騙されることなく客観的に事実だけを追っていくと、そんなに時間を掛けることなく収束するだろと多くの人が予測しているでしょう。

次回記事ではこの騒動を通して今後の世界にどのような影響が出るのかを考察していきます。

by Satoshi

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