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【世界の力を読み解く】ロシアに対する世界の主要諸国のスタンスは?

日本のメディアでは相変わらずロシアを悪にするような報道ばかりで、世界の中で完全にロシアは孤立しているかのように感じさせられていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
客観的事実からは以下のような構成になっている事が予測されます。

〇国連は中立の姿勢を表明
まず国単体ではありませんが国連事務局は、ウクライナの事態を「戦争」とか「侵攻」と呼ぶことを禁止し、公平性を保つために「紛争」とか「軍事攻撃」と呼ぶよう求めていることが3月8日に報じられました。
国連が中立の姿勢を取っていることが明確になった段階でメディアから受ける印象から不整合感を受けるのが普通の感覚ではないでしょうか?

国連以外ではサウジアラビアが主導するアラブ連盟(UAEやエジプトやヨルダンなど)も2月28日に中立宣言の決議を出しています。
元々アラブ連盟は米国の属国がほとんどでしたが、それらの諸国が一体となって中立を示していることは完全に脱米国に舵を切っていることがわかります。おそらくアラブ連盟は中立を示していますが実質は中露側だと考えられます。これまで米国に好き勝手やられてきたことを簡単に許すことはなく、米国には自業自得といった状況。


〇ロシア側諸国
最大の味方は中国。ロシアは中国が味方をしている限りはつぶれる事はないというのが大きな流れでしょう。
ロシアは中国を通して資金も資源も世界各国とやり取りをし続ける事ができるのでSWIFTから閉め出されても特に害はありません。

さらに中国の存在感が強くなっているBRICSに所属しているインド、ブラジル、南アフリカは中立とは言っていますが、実質ロシアの味方です。
その他にも中露と親しい非米諸国(パキスタンなど)は、ロシア側です。

※ここで注目すべきはこのような勢力分布の中で国連が中立を宣言しているという事が何を意味しているのか?これは国連の中での影響力が既に米欧<中国であることが明確になった。
※明確な表明はされていないが中央アジア諸国は中露側とみられる。(リンク [1]

本音ではロシア側に付きたい国は?
エネルギー・資源・穀物を輸入に頼っている国の本音はロシアを敵に回したくない。それにも関わらず国際的な関係上、ロシアを制裁することになっている代表国は日本とドイツ・フランスでしょう。(ドイツ・フランスに限らず西欧全般は同じような状況だとは思います。)

このままの状況では国は貧困状態に陥る可能性があります。それを見越したドイツの首相はすでにゼレンスキーに「ウクライナはNATO加盟できない」と申し渡していると言われています。
日本やドイツのように資源耐力のない国が先行して貧しくなってはいきますが、それは時間差の問題で最終的には米欧すべてが貧しくなり、中露側についた多くの国が豊かな国になっていくでしょう。

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