民主主義は正義であるとプロパガンダされるが、その正体は国民の金融支配。
の記事では、
>ロシア・ウクライナ戦争は、金融支配に抗う戦争でもある。
との見方が重要で、今回の記事では、更に、この「金融支配」とは中央銀行と民主主義国家によって国民が支配される仕組みである点に触れたいと思います。
バイデン米大統領はこの戦争を「民主主義と専制主義の戦い」と位置付けると発言。(米欧日の)マスコミは、ロシアに対し野蛮で非人道的な行為であると一方的な非難を浴びせかけ、その結果、私たち(民主主義側)は「民主主義こそが世界の正義であり、専制は悪である」という見方一色になっています。
しかし、そういうプロパガンダによる見方を脇において、私たち(民主主義側)の正体を紐解いてみると、議会制民主主義と中央銀行制度による無尽蔵な国民全体の借金(国債)によって戦争をし続け、借金返済のために国を挙げて市場拡大を続けている姿が見えてきます。
続きを読む "民主主義は正義であるとプロパガンダされるが、その正体は国民の金融支配。"
これから求められるのは情報収集編集力。新しい情報発信の可能性とは?
物流業界の新しい可能性を探して、追求を続けています。
前回は、江戸時代の物流まで遡り、モノだけのやり取りを超えて、色々な情報を届けていた飛脚について調べました。http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/06/13541.html#more
その中で、モノ・人・情報が一体となった物流網の構築がこれからの可能性になると考え、新しい情報発信の可能性について追求しました。
誰でも手軽にインターネットに接続でき、大量の情報を手に入れられる時代になりましたが、
本当に情報は手に入れやすくなっているのでしょうか?
スマートフォンを使って、検索。
自分で調べているような気持ちになりますが、実はAIがあなたの思考に寄せた情報をどんどんと集めてくれています。
どのアプリを開いても、自分の興味のある広告ばかり出てきたりしますよね。
また、そもそもインターネットから得られる情報は正しいのでしょうか?
続きを読む "これから求められるのは情報収集編集力。新しい情報発信の可能性とは?"
言葉の起源:ことばは、世界と身体をシンクロさせるために生まれた
・先の記事で、原始生命→哺乳類→原猿→類人猿→原始人類に至る「身体感覚と知能の進化」を(ざっくり)たどりました。
・数億年の塗り重ねの上に、人類固有の「言葉=観念機能」が登場、人の知能は飛躍的に進化スピードを上げることに。
・「言葉と身体の共創関係」。頭でっかちな知識から創造性は生まれない。常に身体の存在を意識し自らの言葉で語り続ける。身体知を学ぶには、実は言葉が重要な役割を果たすことを述べました。その続きです。
■人はいつ、なぜ、言葉を使い始めたのか?
これはまさに「ヒトが誕生した瞬間」とも言えるのですが、ことばの起源はいまだ明らかにされておらず、人類史最大の謎(ミステリー)とされています。
★ここでの仮説は、【「未知なる世界」(宇宙)と「身体」(からだ)をシンクロ(一体化)させるために、音声・リズムそのものが持つ「触感・波動」を導きとして探索を重ねた、その結果、言葉が生まれたのではないか?】というものです。
続きを読む "言葉の起源:ことばは、世界と身体をシンクロさせるために生まれた"
子どもたちの活力衰弱の突破口は?(Part2)~若者の活力が高い国はどこ?~
若者の活力衰弱の突破口を探る上で、今回はあるデータに着目してみました。
そのデータは、若者の意識調査の国際比較(内閣府による実施)。
『活力』に関係の深い項目をピックアップして見てみましたが、非常に象徴的な結果となっていました。
データは、日本・韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデンの7か国による比較ですが、みなさんはどの国の若者が一番活力が高いor低いと思われますか?
以下の意識調査結果(平成26年度・平成30年度の2種類)をご覧ください。
続きを読む "子どもたちの活力衰弱の突破口は?(Part2)~若者の活力が高い国はどこ?~"
【世界の力を読み解く】米国の軍事同盟は限界か?/最終防衛ラインまで撤退状態
今回のウクライナ戦争のきっかけとなったのはロシア・ウクライナ間での問題ではなく“NATO”を通じて米国がロシアを挑発したことにあります。
そもそも“NATO”とはどのような同盟なのでしょうか?
NATO(北大西洋条約機構)
第二次世界大戦後に共産主義とソ連の脅威に対抗するために、イギリスとアメリカが主体となってヨーロッパ諸国の多国間で結成された軍事同盟。これに伴いドイツやトルコなどヨーロッパ各地に米軍が駐留している。冷戦後は域外紛争も対象としており、米国主導のもと、アフガニスタン紛争やイラク戦争にもNATO加盟国は参加している。12か国で始まったNATOは現在29か国までに増えている。
実はトランプ政権時代に米国は、NATOに対しては否定的な意見立場にいましたが、バイデン政権に戻って以降に今回のウクライナ戦争からも分かるように積極的に関与して、戦争を引き起こしました。
現在米国はひどいインフレに晒されており、財政的には危機的に状況です。戦争商売を仕掛けてでもドルの地位を守ろうと必死であることが見えてきます。
今回記事ではNATOのような軍事同盟が他にはどのようなものがあるのか、そこからの今後の展開を考察していきたいと思います。
続きを読む "【世界の力を読み解く】米国の軍事同盟は限界か?/最終防衛ラインまで撤退状態"
【日本列島を一つの会社と捉え地方産業を活性化させる】
本来競合関係にある企業が協業し、新しいバリューチェーンを構築する事で、衰退を続ける地方産業、特に第一次産業を再生させる兆し現れてきています。
バリューチェーンとは生産・流通・販売というフレームワークの中で、自社の強みを可視化し、企業間競争にどうやって勝っていくかという考え方ですが、新しいバリューチェーンの形は企業内とどまらず、日本列島をひとつの企業として捉え、生産・流通・販売の各フレームワークをその業態を得意とする企業が担い、商品を高付加価値化していくという動きです。
その最先端事例として挙げられるのは(一社)離島振興地方創生協会(以下、離創協)です。
続きを読む "【日本列島を一つの会社と捉え地方産業を活性化させる】"
物流業界における新たな価値。そのヒントはモノ・人・情報が一体となった「流通のありよう」にあった
物流需要の高まりに反して、疲弊していく物流業界の課題と、新たな可能性を考察してきました。
・参照①:物流網の再構築が猛スピードで進んでいる。安さと速さに代わる新たな価値を見出せるか。
・参照②:変わる生産と消費の繋ぎ方 物流が向かう未来の姿は?
厚労省主導でドライバーへの配慮を呼びかけ、福利厚生を充実させる運送会社も現れてはいますが、担い手が今まで以上に「待遇」「給与」に敏感になるだけで、疲弊感は増す一方です。この閉塞感は「速さ」「安さ」を追い求めた結果なのであり、新たな価値を見出さないことには世間評価も変わらないでしょう。
物流業界における新たな価値とは何なのでしょうか。
それは効率のみを追求してきた近代よりも前にヒントがありました。江戸時代の飛脚、縄文時代の贈与NWなどから見えるのは、モノ・人・情報が一体となった「流通のありよう」です。ここから現代の宅配サービスは、モノを届けることに特化してきましたが、それは「モノ」だけが切り離された状態と捉えることができます。
今回は、宅配便のルーツとされる飛脚に迫り、物流におけるモノ・人・情報の一体化を考察したいと思います。
続きを読む "物流業界における新たな価値。そのヒントはモノ・人・情報が一体となった「流通のありよう」にあった"
【日本の活力を再生する】働くしあわせをつくりなおす企業~若手社員のやりがいとは~
いま、マーケティング業界で注目の的となっているジェネレーションZ、通称Z世代の若者たち。
こういった業界に限らず、彼らの生態=意識潮流を探り・掴むことは、“企業”にとっても大きな課題となっています。
他世代社員と若手社員との「働く」ことに対する意識差を掘り下げ、「働く」ことの本質とは何なのかを一緒に考えていきましょう。
経営層とZ世代新卒社員における、意識のズレ
≪中小企業においては事業承継が課題となっていること、また、上場企業においてはコーポレートガバナンスコードにより経営人材の後継者計画の策定が求められている≫
(『日本企業の経営課題2021』 調査結果速報https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000016501.html)
≪どんなに楽しい仕事であっても、チルっているマイペースな彼らはプライベートの方が大切で、プライベートを超えるほど魅力のある仕事はそもそも存在しない……これがZ世代の多くの考え方である≫
(Z世代~若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 著 原田曜平)
一般論として問題視されているのは上記のように、経営層側の「後継者づくり」の課題意識と新卒社員側の「プライベートの楽しさ優位」の意識から生じる転職活発化と後継者不足といったあたりでしょうか。
続きを読む "【日本の活力を再生する】働くしあわせをつくりなおす企業~若手社員のやりがいとは~"
変わる生産と消費の繋ぎ方 物流が向かう未来の姿は?
ネット通販が浸透し、いつでもどこでも欲しいものをすぐに届けてもらえることが当たり前になった。配送される物量は増え続け、コロナ禍での在宅需要でさらに増大している。人々は利便性を享受する一方で、商品を届ける宅配の現場は、担い手が常に不足し、人材の活力問題も逼迫している。
今や日常生活を営む上で欠かせない社会インフラとも言える物流業界が、安さと速さの競争圧力の中で疲弊し続けていくしかないのだろうか。その突破口を近代の物流史を俯瞰し探ってみたい。
続きを読む "変わる生産と消費の繋ぎ方 物流が向かう未来の姿は?"
【日本の技術の神髄から学ぶ】~金属加工・製鉄①~日本のモノづくりの可能性。
近年、ウクライナ紛争による影響で鉄鋼や木材の調達が困難になったことで価格が高騰。建築業でいえば2~3割ほど価格が上がり、事業の成立そのものが危うくなっている状態です。
建築業に限らず、これら国外で起きる突発的な事態はモノづくり全てに大打撃を与え、生産力を下げることになりますが、日本のGDPの2割を占め、いまなお重要な基幹産業となっている日本のモノづくりの生産力の低下は、日本そのものの危機でもあるのではないでしょうか。
今のままではなく、これからの「日本のモノづくりの可能性」について考えていく必要があると思います。
ではそもそも、なぜこうなったのでしょうか?
原因を遡っていくと20 世紀末からおきた製造業の「グローバルサプライチェーン(供給連鎖)」の発展に辿りつきます。
グローバルサプライチェーンの強みは、製品の原料調達から消費活動を世界レベルで捉え、国外で安くモノを作り、自国に仕入れ高く売る効率的な仕組みをつくることにあります。
しかし、コロナのようなパンデミックや紛争など国外で突発的に発生する課題によって、容易に供給が破綻、強みであった安く作ることが困難になりつつあり、国外に生産力を依存していることの危うさが浮き彫りになりました。
21世紀は今後さらに何が起こるかわからない不確実性の高い時代に突入していきます。
グローバルサプライチェーンに依存しつづけることは困難です。
では、これからの製造業はどのような仕組みが良いのでしょうか?またその中で、日本のモノづくりの強みや可能性は何で、どうしたら勝っていけるのでしょうか?
世界で活躍している「日本のモノづくり」ついて見ていくことで、可能性を探っていくとともに、モノづくりに限らず普遍的に『日本の技術の神髄から学ぶ』べきことを見出していきます。
初回は「日本の金属加工・製鉄技術」について見ていきます。