近代科学の成立過程6~兵器需要と貨幣需要から発達した鉱業が近代の科学と賃金労働の起点
ウィリアム・ダグラス作 『錬金術師』
画像はこちらからお借りしました。
「戦争や市場拡大とともに発達した西洋医学」
「戦場で活躍した外科医が支配階級に取り立てられ権威化していった」では、
鉄砲・大砲という新兵器による戦傷や、貿易と市場の拡大によって登場した伝染病(ペスト・梅毒)には、中世の医学は無力であり、それに対応した外科医や理髪外科医が近代西洋医学の土台をつくったこと、そして、支配階級に取り立てられることによって権威化していったことを明らかにしました。
戦争や市場拡大のもたらしたものはそれだけではありません。
兵器需要や貨幣需要に応えるために鉱業と兵器産業が発達し、それが近代科学と賃金労働による分業という近代の生産関係の土台となります。
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10/9なんでや劇場レポート(3)~思考の枠が広がるほど認識能力は上昇する~
「10/9なんでや劇場レポート」第三弾です。
ここまでの内容については、以下を参照ください。
第一回:始めから金貸しの意を受けたプロだった近代思想家
第二回:現在求められているのは、共認収束の新パラダイムに則った観念
前回は、官僚・学者など旧いパラダイム上の観念を飯の種にしている認識のプロ(=専門家)には、共認収束という新パラダイムに則った答え(認識)を生み出すことは不可能であること、
そして、共認収束という新しい世界に生きる大衆自らが、共認収束に則った新しい観念(答え)を創り上げていく必要があることを述べてきましました。
そこで今回は、「新しい認識体系を創っていくための過程」について扱っていきたいと思います。
今回の内容は共認社会の実現のためには必要なことであると同時に、現実の課題(仕事)の場面で壁を感じている方、特に会社の理念構築やミス・トラブルの原因究明など統合課題を担っている経営者の方にも役に立つ内容となっていますので、是非一読下さい。
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カタカムナに学ぶ~現代科学の『元素不変』、あるいは『生物は生物からしか生まれない』という定説は本当なのか?~
この間の原発問題を契機として、 「近代科学とは一体なんなのか?」を問い直す必要性をみなが感じ始めています。近代科学で定説とされているものも大いに疑いの余地があるのではないでしょうか?
今日は、「生物は生物からしか生まれない!」という科学界の定説を覆すカタカムナのサトリを紹介します♪
(画像:原始生物共同体:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009012801)
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大阪府知事選・市長選のダブル選挙~争点の都構想は、問題のすり替え~
今月27日は、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙ですね。
テレビやネットニュース、電車の中の吊り広告であれやこれやと賑わっていますが、ちょっと考えるだけで、疑問がいっぱい湧いてきます。
・そもそもダブル選って何?
・「大阪都構想」って何?
・で、結局誰に投票したらいい?
・この選挙で何が変わるの?
などなど。。。
一つずつ紐解いていきたいと思います。
続きもお付き合いください
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近代科学の成立過程5~戦場で活躍した外科医が支配階級に取り立てられ権威化していった~
画像はこちらからリンク
前回は山本義孝氏の【十六世紀文化革命】から「第2章 外科医の台頭と外科学の発展」の前半を要約しながら医学の発展過程を見てきました。
古代ギリシャ時代から中世以降の医学は科学の発展に伴って、神に近い存在であった医者が現実社会、生活の場に降りてくるようになった。そして医学が戦争と市場拡大に欠かせないものとなりました。
今回は現実社会に降りた医者たちの存在。そして戦場における医者(理髪外科医)の活躍と躍進について見ていきたいと思います。
今回もポチをよろしくお願いいたしますo(^-^)o
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10/9なんでや劇場レポート(2)~現在求められているのは、共認収束の新パラダイムに則った観念 ~
「10/9なんでや劇場レポート」第二弾です。
●10/9なんでや劇場3 現在求められているのは、共認収束の新パラダイムに則った観念より
ここまでの検討で、それぞれの時代が求めるパラダイムの軸上にある思想しか登場しなかったことがわかる。
例えば、古代思想が登場した背景にあったのは、東洋では社会統合期待、西洋では救い期待で、共に安定期待という概念で包摂することができるが、古代にはこの安定期待のパラダイムに沿った認識しか登場しなかった。性欠乏・物的欠乏⇒私権拡大を正当化したのが近代思想であるが、ここでもこのパラダイム上の認識しか生み出されなかった。
前回の記事では、古代宗教・近代思想が登場した背景を追求しました。
そして、古代宗教については、東洋では支配者層による長引く戦乱⇒社会統合期待から儒教が登場、西洋では皆殺しや奴隷制の常態化⇒救い期待からユダヤ教やキリスト教が登場、そして近代においては、性欠乏・物的欠乏⇒私権拡大の正当化から近代思想(平等・民主主義等)が登場したことが明らかになりました。
ここまでの検討から、新しい思想(観念)は、それぞれの時代が求めるパラダイム(古代なら安定期待、近代なら性欠乏・物的欠乏)の軸上でのみ、生み出されることがわかりました。
では、新しく生み出された思想は、その後どう進化するのか、しないのか。そして私権収束⇒共認収束(パラダイムの大転換)という新しい現実に、どう適応していくのかを考えていきます。
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カタカムナに学ぶ ~「異性親和の相事象」から双極的世界(分化と統合の原理)が生れる~
前回「カタカムナに学ぶ~素粒子も個体もみんな同じ、アマとカム(みんな)の分身」 では、第一句から、その後半、
【1】<イマ>とは「イのマ」、つまり、「微分されたアマ」といふ思念で、「今」や「時間空間」といふ現象の本質である。つまり細かく分かれた潜象粒子マリ「イマ」が変遷する姿の集合系、言い換えれば「トキトコロのマリ」が刻々と、光速よりはるかに早い超スピードで、発生と消滅を繰り返している統計的存在であること。そして現象界の全てのものは、「イマ」の変遷であること。
【2】生物や人間の個体もみんなカム→アマの分身であり、その根っ子ではみんな同じこと。
という内容を紹介しました。今回は第二句~第四句の三つの句を紹介します。
引き続き、相似象学会誌『相似象』五号(1973年3月 シーエムシー技術開発㈱発行)から紹介します。
〔弾丸銀河団〕 (画像はリンクよりお借りしました)
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生き残りを賭けたアメリカの日本植民地化計画=TPP締結問題 ~日本政府はアメリカ盲従をいつまで続けるつもりなのか~
現在の、日本のマスコミ界、ネット界を騒がしているTPP問題ですが、本ブログでも2011年の2月に扱いました。
TPP問題の真実~賛成or反対?? 対立構造は目眩ましに過ぎない
TPP問題が取り上げられ始めた2011年初頭は、「工業製品の輸出を伸ばすべき」という賛成派と、「日本の農業を守れ」という反対派に分かれて、議論が進んでいました。
しかし、TPPでは「2015年までに農産物、工業製品、サービスなど、すべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃する」と定められています。
この「サービスなど、すべての商品」の中には、金融・投資サービスや法律サービス、医療サービスなど全てが含まれていて、農産物や工業製品など、その一部に過ぎません。
つまり、一切の貿易障壁が無い、「完全な日米自由貿易圏」が実現することになります。
・この日米自由貿易圏で「アメリカが輸出するもの」は、農産物や工業製品がメインではなく、金融サービス、法律サービス、医療サービスが中心となる
・これらのサービスを日本へ輸出するにあたって、「貿易障壁となる法律や制度は、撤廃されることになる」
結局のところ、TPPを締結化するかどうかは、「どの産業を伸ばすか、守るか」などという貿易・経済問題ではなく、「アメリカが要求する規制緩和や法律整備に従うかどうか」という法律・政治問題に、その本質があります。
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アメリカ包囲網を受けて、中東政府系ファンドはどう動くか?
行き過ぎたマネー経済を抑制すべく「57カ国会議」を開催した欧州貴族は、アメリカを見捨て、ユーロを支援することを決定した。その中にはロシア、中国、インド等、強国が集結しており、いわゆる「アメリカ包囲網」が世界中で形成されつつある。
その包囲網が形成されつつあるアメリカで最大の影響力を持っているのは、莫大な石油利権を牛耳ってきたロックフェラー家。では、 そのロックフェラー家の力の源であるオイルマネーはどう動くのか?
そこで今回は、潤沢なオイルマネーで世界最大の資産規模を誇る政府系ファンド・『アブダビ投資庁』を持つ『アブダビ首長国』、金融立国として有名な『ドバイ首長国』を中心に見て行きたい。
(アラブ首長国連邦とアブダビ首長国、ドバイ首長国)
アブダビ首長国はドバイ首長国等を含むアラブ首長国連邦を構成する国のひとつ。アブダビはアラブ首長国連邦の事実上のリーダー国であり、連邦全体の約80%にも及ぶ広大な国土に埋蔵された石油資源によって連邦の政治、経済を支えている。
そのアブダビの政府系ファンドであるアブダビ投資庁は、アブダビ首長国の将来的な財源の確保および維持を目的に、1976年に設立された。世界最大の政府系ファンドであり、運用資産総額は4,000-8,750億ドル以上。アブダビ投資庁がどこに投資をするかで、今後の世界情勢の動きにも影響が出てくると言われている。
☆政府系ファンド(SWF)とは?
政府系ファンドとは、政府が出資する投資ファンド。正式には主権国家資産ファンドと呼ばれる。石油や天然ガスによる収入、外貨準備高を原資とすることが多く、資源供給国に多く設立されている。その豊富な資産で大規模な投資をする為、市場への影響力が大きいといわれており、アブダビ投資庁、シンガポール政府投資公社、中国投資有限責任公司等が有名である。
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近代科学の成立過程4~戦争や市場拡大とともに発達した西洋医学~
近代科学の成立過程2,3では、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第10章の十六世紀文化革命と十七世紀科学革命」の要約を引用しながら、ルネサンス期の科学技術を牽引した職人や芸術家も金貸しの私権追求期待にこたえる特権階級の手先として活躍。「科学」は物事の本質の追求を放棄し、私権追求のための道具として発達したということを見てきました。
さらに山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第2章外科医の台頭と外科学の発展」の要約を引用しながら、医学の発展過程を見て行きたいと思います。
【神としての医師画像】 【人間としての医師画像】
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