2012年08月09日
ルネサンスの科学(魔術)3 フィチーノとアグリッパの魔術観と自我暴走の時代ルネサンス
前回(ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換)は、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半の要約を引用しながら、文芸復興とも語られる14世紀から16世紀にかけてのルネサンスがヨーロッパ文化においては、17世紀以降の近代科学をも準備するものであったが、主題である磁力と重力の認識については、魔術(自然魔術)を復活させた、ことを見てきました。
引き続き、「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半部分の要約を引用しながら、当時の魔術に関する思想や時代背景、特にフィチーノ、アグリッパについて見ていきたいと思います。
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共認収束への大転換⇒実現の時代へ(6)~特権階級の暴走と観念支配による滅亡の危機~
’12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。
人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。人類500万年の歴史の中で、約6000年続いた私権時代が’70年の貧困の消滅をもって終わりを迎えました。
そして今私たちは、その後100年をかけて新たな時代(私権原理→共認原理)に転換していくその大きな流れの中に生きているのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
「共認収束への大転換⇒実現の時代へ」バックナンバー
(1)~起点となった’70年の大転換~
(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
(3)~‘02年収束不全によって生まれた当事者意識の高まり~
(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
(5)~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
今回の記事では、’02年に生起した課題収束の潮流によって人々が新たな可能性に向かう一方で、その足枷として大きな問題となってきた「特権階級の暴走」について扱います。
幕末の思想4 吉田松陰は単なるテロリストに過ぎない!!
幕末の思想家と言えば、まずあげられるのが吉田松陰です。吉田松陰と言えば維新の志士を多数輩出した松下村塾の主宰者にして、維新の精神的支柱となった偉大な思想家、教育者であり、正義を貫き「安政の大獄」の犠牲となった悲劇の主人公。これが、私どもが学校教育、即ち公教育によって教え込まれた吉田松陰であるが、実態は全く違っていたようです。
画像はこちらからお借りしました
今日は、そんな吉田松陰の実態に迫っていこうと思います!
世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編⑦ ~世界経済同時破局の引き金を引けるのは今やロシア・プーチンだけ。破局カードをちらつかせて理想の国家戦略の実現に向かう~
■【世界の運命は中央アジアが握る!ロシア編】シリーズのこれまでの記事
①~領土拡大の歴史~
②~ユーラシアを貫く交易路として、国際金融資本家の思惑が渦巻くロシア
③~ソ連を誕生させたロスチャイルド、そこに食い込み実権をにぐったロックフェラー
④~ソ連を崩壊させ、ロシア新興財閥を育てたロスチャイルド~
⑤~ロシア最強のリーダー ウラジーミル プーチン とは何者か!?
⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?
■直近の追求を振り返る。
★虐げられてきたロシア人の期待を背負ったプーチン
ロシア帝国拡大も、ソビエト連邦誕生も、更にはソ連崩壊も、ロスチャイルド財閥やロックフェラー財閥などに代表される国際金融資本家が裏で糸を引いていた。そして、国際金融資本家がロシア→ソ連を操り、彼らの主導権争いが激化する中で、ロシア人は常に虐げられてきた。
つまりロシアの歴史の根底には、国際金融資本家に対する「警戒心」や「敵対心」が強くあり、さらには「恨み」のような意識が、刻印されている。このロシアの人々の根底にある意識を基盤にし、人々の期待を受けてのし上がっていったのがプーチンだと言える。
旧KGBのトップを勤めたプーチンは、裏の世界では情報収集網としての諜報部隊、殺人部隊としての軍を掌握し、さらに表の世界では、共認形成に必要なマスメディアの実権も握っている。
プーチンは、ロシア人の根底にある対金貸し=対欧米期待に即して、マスメディアを通した、共認形成力を発揮し、国民の支持を得ている。
これら表と裏の力の基盤を背景に、プーチンは絶大なリーダーシップを発揮しているのだ。
★プーチンが描く国家戦略の将来像
このプーチンは石油や天然ガスといった、資源を最大限生かして欧米に対抗しようとしている。
パイプライン戦略によって、欧米とアジアへの資源輸出量は増大しており、これらの地域にとってロシアの資源は無くてはならないものとなりつつある。さらに、石油決済通貨をルーブル建てとする構想を打ち出しており、エネルギー戦略を基盤に世界覇権を狙っている。
今回の記事では、ロシア・プーチンは今後どのようにして、覇権拡大を狙っているのか?を具体的に考えてみる。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(5) ~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。
人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。人類500万年の歴史の中で、約6000年続いた私権時代が’70年の貧困の消滅をもって終わりを迎えました。
そして今私たちは、その後100年をかけて新たな時代(私権原理→共認原理)に転換していくの大きな流れの中に生きているのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ
(1)~起点となった’70年の大転換~
(2)~’90バブル崩壊→豊かさ期待の消滅~
(3)~‘02年収束不全によって生まれた当事者意識の高まり~
(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
前回は「’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた」について扱いました。今回の記事では、加速する同類探索(同類の期待や考えや評価を探索すること)によって新たに浮上した「情報中毒」という状況認識とその突破口について扱いたいと思います。
幕末の思想3 市場化による共同体の崩壊から生まれた世直し期待と民衆宗教
◆はじめに
前回、前々回は西洋思想や尊皇攘夷に下級武士は収束していったが、庶民は傍観していたということを紹介しました。
□幕末の思想1 下級武士が西洋思想に収束したのはなぜか?
□幕末の思想2 下級武士が尊王攘夷に収束したのはなぜか?
では、庶民・農民はどうだったのでしょうか?
庶民の間では幕末に「世直し」期待が高まりました。
その現れが、「ええじゃないか」や「民衆宗教」の成立です。
世直し期待とは何であったのでしょうか?
それを明らかにする為に、今回は民衆宗教の世界を探っていきたいと思います。
世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?
前回の記事、「世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編⑤~ロシア最強のリーダー” ウラジーミル = プーチン “とは何者か!?」では、大国ロシアの最強のリーダーとなったプーチン本人に着目し、絶対的な権力を手にするまでの経緯を明らかにした。
今回の記事「世界の運命は中央アジアが握る! ロシア編⑥~プーチンは如何にして権力と覇権を手にしたか?」ではまず、プーチンが、ロシアの財産を奪い取った国際金融資本家たちとどのように闘い、権力を手に入れたのかを明らかにする。そして、アメリカやヨーロッパと対等に闘えるほどの基盤を、どのように確立したのかを探っていく。
あじさい(紫陽花)革命に可能性はあるのか?(1) ~貧困(飢餓)の圧力を前提に、民主主義イデオロギーに導かれた社会運動~
先日は、主催者発表17万人、警察発表7万人のデモがありましたね。「反原発」を旗印に、(社会運動のプロではない)普通の人たちによる、1万人を超える静かなデモが週末になると発生し、官邸や東電本社を取り囲んでいます。毎週のように繰り返され、日本全体に拡がる気配をみせていることから、あじさい革命と命名し、社会変革の始まりだと期待する向きもあるようです。
さて、今回から新シリーズが始まります。テーマは、社会運動の歴史を学び、その構造を理解し、これからの時代に求められる共認運動について追求していきます。そのために、3月11日に開催された「なんでや劇場」での議論を基に考えていきます。
現在進行形の「あじさい革命」のこれからも、このシリーズの追求の中で明らかになっていくはずです。
ルネサンスの科学(魔術)2 キリスト教会に対する金貸しの観念闘争の武器(魔術)→神中心のキリスト教から自我中心の近代思想への転換
前回(ルネサンスの科学(魔術)1 キリスト教を市場拡大の守護神に転換したニコラウス・クザーヌス)は、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第9章 ニコラウス・クザーヌスと磁力の量化」の要約を引用しながら、「クザーヌスは、自然を数値で捉えることは神の言葉を読み解くことであるという論理で、市場拡大や自然科学の追究を正当化し、近代科学の発展の大きな要因を築いた」ということを見てきました。
引き続き山本義隆氏の『磁力と重力の発見』から「第10章 古代の発見と前期ルネサンスの魔術」前半部分の要約を引用しながら、ルネサンス期の自然魔術・人文主義の成り立ちと近代科学の発展過程を見て行きたいと思います。
盛期ルネサンス期の様子
興味を持たれた方は応援もお願いします。
共認収束への大転換⇒実現の時代へ(4)~’02年、自我の終焉→加速する同類探索が課題収束を顕在化させた~
12年以降、いよいよ実現の時代に入りました。人々が社会をどうする?を自ら考え、答えが欲しい、答えを出そうという気運が高まっています。
しかし、この気運はある一つの事象のみによってもたらされたものではありません。’70年の貧困消滅に始まりその後100年をかけて転換(私権原理→共認原理)していくの大きな流れの一部なのです。
このシリーズの狙いは、まさに‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みるところにあります。
今回も前回に引き続き、大きな画期的な年であった’02年を取り上げます。
‘02年、私権拡大の終焉は、収束不全を顕在化させ、私権によって統合された集団を尽く統合不全へと陥らせました。
’02年 私権拡大の終焉
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①収束不全(集団の統合不全) ⇒ ②脱集団 → 「社会の当事者」になろうとする意識が発現
この事象が現在の潮流にどの様に繋がっていくのか、今回の記事では触れてみたいと思います。