2012年01月13日
共同体社会の実現に向けてー16 ~実現論序5.破局後の経済は?その時、秩序は維持できるのか?(その1)~
みなさん、こんにちは。
今回から、新章「序5.破局後の経済は?そのとき、秩序は維持できるのか?」に入ります。
前回まで、1970年代以降の40年間、統合階級によってどれだけ社会が混迷させられてきたかについて明らかにしました。
統合階級の暴走を放置しておくととんでもない事態をまねいてしまう恐れがありますが、それ以上に一般大衆が向かう先が私権から共認へと大きく転換し始めており、まさに新しい時代が始まろうとしている状況であることが明らかになりました。
新章では、その新しい時代に向う動きに対して、金貸し勢力がどのような策略で抵抗しようとしているのかを明らかにしていきます。
その初めとして、今回は国債暴落から秩序崩壊の危機を孕んでいる、現在の社会・経済状況についてみていきます。
続きの前に、ご協力お願いします。
近代科学の成立過程14 ~国家ぐるみの海賊行為のために天文学・地理学は発展した
前回(近代科学の成立過程13~自然を機械に過ぎないと看做す機械論的自然観によって自然支配が正当化された
)に引き続き今回は山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第七章天文学・地理学と研究の組織化」を要約投稿します。
15世紀になると、西欧の天文学・地理学はアフリカ西岸探検航海と共に大きく発展していきます。「地理上の発見」、「大発見時代」と西欧の視点では言われていますが、発見される土地にはすでに原住民がいて、そちらの立場からは植民地主義的な略奪の始まりとも言えそうです。
まずは、天文学・地理学がどのように発展していったか、その歴史から入っていきたいと思います。
今日もポチッとお願いします。
↓
11/27なんでや劇場レポート(3)~共同体とは何か?社員の充足を第一とするのが共同体である~
こんにちは
11/27なんでや劇場レポートの第三弾です。これまでの記事はこちらです。
第一回:集団は外圧に適応するためにあるが、その核を成すのは雌雄の性引力である
第二回:人類の婚姻制もみんなの最大期待(⇒統合軸)によって規定される
前回までは、「なぜ、家族ではなく、企業が共同体社会の原点となるのか?」という問題提起に対して、
①外圧適応態であることが集団の本分であること
②みんなの第一期待こそが集団の統合軸であること
という生物史を貫く構造認識を取り上げてきました。
そしてこの認識から、「次代をつくる資格があるのは、同じ空間において闘争圧力が働いている集団である。共同体社会をつくる母胎は外圧適応態である闘争集団=企業である」ことを述べてきました。
今回の記事では、もうひとつの問題提起である「共同体とは何か?」を取り上げていきたいと思います。
「今必要なのは、職場を共同体に作りかえること、企業の共同体化である」という問題意識の元、共同体の中身はどのようなものなのか?
今日はその辺りを深めていきましょう
続きはこちら。
カタカムナに学ぶ~食や性の本来性は宇宙の輻射エネルギーとのバランス
画像はこちらからお借りしました。
「カタカムナに学ぶ ~節約から本能の抑制(食抑)へ~」では、次のことを提起しました。
【1】近代社会では、食欲や性欲が生物の根源的な本能であると思い込み、その本能に従うことが生物の自然さであるかのように、人間に都合のよい解釈がまかり通っている。それが近代市場社会を拡大させてきた原動力ですが、現代文明が崩壊の危機にしていることから考えて、それは間違っていたと考えざるを得ない。
【2】現在、大衆の意識が「もったいない」という節約意識を超えて、食欲をはじめとする本能の抑制に向かい始めている。そして、崩壊の危機に貧する近代社会がルネサンスの本能の開放から始まって欲望の刺激によって拡大してきたことと考え合わせると、それは正しい方向だと考えられる。
では、カタカムナ人が観た本能の背後にある本来のナリ(本性)とは一体何なのか?
それに迫ってゆきます。
いつも応援ありがとうございます。
2011年の世界情勢を振り返る(3)【日本編】~そして2012年日本はどうなる?~
昨年末から3回にわたり、お伝えしてきた2011年を振り返るシリーズ。今回はシリーズ最後の【日本編】です。
昨年日本でも様々な出来事がありましたが、ここではその中でも取り分け大きな出来事として「311東日本大震災→福島原発事故」「TPP問題」「地方政党の躍進」に絞り、そこから人々の「意識」に力点をおいて振り返り、2012年の行方に繋げてみたいと思います。
■バックナンバー
2011年の世界情勢を振り返る(1)【全体編】
2011年の世界情勢を振り返る(2)【中東編】
激動の2011年を振り返る(3) ~熾烈さを極めた金融勢力の争い~
応援よろしくお願いします。
近代科学の成立過程13~自然を機械に過ぎないと看做す機械論的自然観によって自然支配が正当化された
攻城戦(この画像はこちらからお借りしました)
前回は16世紀の欧州で大砲や鉄砲が主力兵器になった事で、機械学と力学が発展してきた様子を見ましたが、タルターリアに始まり、ガリレオへと続く機械学と力学発展の歴史には紆余曲折がありました。当初は、技術者を中心に発展してきた機械学・力学の分野に、貴族たちが参入してきたのです。
何故、貴族たちは機械学・力学の分野に参加する事になったのでしょうか。そして、彼らが参加することで機械学・力学はどのような影響を受けたのでしょうか。
山本義隆氏の著『十六世紀文化革命』(みすず書房)から「第六章 軍事革命と機械学・力学の勃興」後半の要約です。興味を持たれた方は、応援もお願いします。
11/27なんでや劇場レポート(2)~人類の婚姻制もみんなの最大期待(⇒統合軸)によって規定される~
11/27のなんでや劇場レポート第2弾です。
前回は、共同体社会の構成単位=原点となる集団が、なぜ家族(生殖集団)ではなく、企業(闘争集団)なのかを明らかにすべく、雌雄分化にまで遡って、生殖集団と闘争集団の関係性をみてきました。
そこでは、外圧に適応するために生物は雌雄に分化し、雄は雌や子供を守るため=生殖のために闘争する。そして、雌雄の性引力によって集団が形成され、生殖集団を守る闘争集団という関係が形成される、ということが明らかになりました。
今回は、みんなの最大期待が集団の統合軸となるという視点を踏まえて、人類の婚姻史を再度、構造化し、家族ではなく企業が共同体社会の原点となるのはなぜかを明らかにしたいと思います。
11/27なんでや劇場レポート(1)~集団は外圧に適応するためにあるが、その核を成すのは雌雄の性引力である~
9/18から類グループで始まった、なんでや劇場実現論序「共同体社会の実現に向けて」研修会。
前回は10/30開催のレポートを、5回に亘って紹介しました
1.~原始人類集団のリーダーは、精霊信仰⇒祭祀を司る女であった~
2.~大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく~
3.~民の「お上捨象」と上の「民の生活第一」という日本人の特異な体質~
4.~東洋では共同体が残存していたがために教団支配にならなかった~
5.~影に隠れて暴走してきた金貸しの支配が明るみになった~
今回からは、第3回11/27に行われたなんでや劇場レポートより、実現論「序2.私権時代から共認時代への大転換」第三節「必要なのは地に足をつけた共同体企業の建設」について参加者から出てきた疑問点や問題提起を元に追求し解明していきたいと思います
そこで出てきた問題提起は2つあります。
【1】重要なのは「共同体社会の構成単位=原点となる、集団=企業」とあるが、集団には家族もある。なぜ、家族ではなく、企業が共同体社会の原点となるのか?
【2】「今必要なのは、職場を共同体に作りかえること、企業の共同体化である」とあるが、共同体とは何か?
今週から2回に亘って【1】なぜ、家族ではなく、企業が共同体社会の原点となるのか?という疑問に答えていきたいと思います。今回は、一つの切り口として、【企業は闘争集団であり、家庭は生殖集団である。生殖集団と闘争集団の関係はどうなっているのか?】という疑問から考えていきます。これは婚姻論の領域であり、生殖を包摂した全集団論から考える必要があります。
そこで、第一に生物史を遡り生物がどのように雌雄分化し、集団を形成してきたのかを考えてみます
続きはこちら
近代科学の成立過程12~重火器の発達に促されて弾道学・機械学から力学が発達した
「レオンハルト・ツープラー(1608)『新幾何学機器』より臼砲」
この画像はこちらからお借りしました
「戦争や市場拡大とともに発達した西洋医学」、「戦場で活躍した外科医が支配階級に取り立てられ権威化していった」では、鉄砲や大砲という火器による新しい戦傷に対応するために西洋医学が発達したことを明らかにしました。
大砲や鉄砲が主力兵器になったことは、医学の発達を促しただけではありません。
その軍事的要請から弾道学や機械学の発達を促し、ガリレオやニュートンらによる力学の土台をつくります。
今回はその過程を見てゆきます。
いつも応援ありがとうございます。