2008年12月20日
『近代国家成立の歴史』10 近代国家の理論的根拠=社会契約説とは、何だったのか?
前回は、 『近代国家成立の歴史』9 金貸しが支配するイギリス帝国へを掲載しました。
今回は、『近代国家成立の歴史』10 近代国家の理論的根拠=社会契約説とは、何だったのか?
を考えてみたいと思います。
この社会契約説の登場は、近代国家成立を考えていく上で、一つの大きなターニングポイントとなります。
なぜなら、これら社会契約説の中で提示された理論が、その後の革命の思想的な拠り所とされ、新たな国家建設へと様々な形で引用されていくからです。
社会・国家というものは、それを構成する個人相互間の、自由意志に基づく契約によって成立している(≒社会契約説)という考え方を、現在の私たちは常識のように受入れ、むしろそれは当然だと考えています。
しかし近代国家設立までの歴史的背景を見ていくと、それとは違った側面も実は浮き彫りになってくるのです。
それはいったい、何なのでしょうか?
少し時代を遡りながら、見ていきましょう。
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