今の中国はデフレか?
以下の投稿から今の中国を見てみます。
「デフレのリスクに怯える中国」 日経ビジネスオンラインからの抜粋
中国は2009年に共和国の建設60周年を迎える。十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡する60年という節目の意味は大きく、政府にも相当なプレッシャーがかかっているはずだ。今回の景気後退がデフレスパイラルとその奥にある雇用危機・社会不安につながることはぜひ、回避したい。
中略
登録失業率の増加
今、中国の省庁で動静が最も注目されているのが日本の厚労省に当たる人力資源・社会保障部だ。尹蔚民部長(大臣)と張小建副部長(副大臣)は2008年11月の記者会見で、来年の“登録失業率”が増加する見通しだと明らかにした。
登録失業率は同部が四半期ごとに発表しているもので、2003年末の4.3%をピークに2008年央には4.0%に低下している。同年9月末でも失業者は830万人で失業率は4.0%のままだ。しかし、この数字は明らかに実態を表していない。もともと、登録失業率は都市部の就業サービス事務所で登録したものだけが集計されている。
その範囲も男性は16~50歳、女性16~45歳で働く意志がある者であり、一時帰休者や学生は含まれない。日本の定義に当てはめると15%近い失業率に達する都市もあると見られる。人力資源・社会保障部の尹蔚民部長によると、最近まで就業状況は安定していた。
2月危機説
しかし、張小建副部長は記者会見で「10月以降3つの変化が表れた」とした。第1に、都市部の新規就業数の伸びが鈍化していること。1~9月は平均9%ずつ増えていたが、10月は8%増にとどまった。ここ数年で初めてのことという。第2に、企業の求人数が10月以降、5.5%減少した。第3に、企業が人員削減に乗り出している、とした。そこで生まれてきたのが2月危機説だ。
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その一方で、中国社会科学院が12月15日に発表した“09年社会青書”では、2009年は新卒大学生の失業率が12%を上回り、雇用不安が強まるとした。これは110万人の大学生が就職できないことを意味する。より深刻なのは農村部だ。農民工の数は1億3000万人に及ぶ。農村部と都市部の所得格差は大きい。
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生産者物価の上昇は急激に鈍化
中略
失業率にしても政府統計には不透明さがつきまとうことも中国経済に対する危機観測を抑え切れないところだ。そんな統計数字の中で、比較的信頼性が高いのは現地事情が反映しやすい物価統計だ。
消費者物価の鈍化という望ましい動きの半面、気になるのは生産者物価で2008年11月の+2.0%と同8月の+10.1%から急減速している。2009年1月下旬に発表される2008年12月分は、約9年ぶりのマイナスに転じる可能性がある。このことは企業行動の大きな変化につながる。2月危機説よりよっぽど深刻だ。
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抜粋終わり。
生産者物価と消費者物価の低下はデフレ基調に見えるがどうだろうか?
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’09年の経済予測⇒ドル・米国債暴落はあるのか?
「なんでや劇場レポート1~’09年の経済情勢 物的需要の衰退が加速~」
「なんでや劇場レポート2~’09年の経済情勢 貿易収支の変化と鎖国政策という可能性~」から、
’09年確実視される経済状況を整理すると、以下のようになる。
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帝国主義→民主主義→そしてグローバリズムの失敗 ~ホブソンの『帝国主義論』以降~
帝国主義やら民主主義やらやたら難しそうな言葉を並べてしまいましたが・・・・・今日は金融破綻を語るにせよ、米大統領を正確に見るにせよ、不可欠の構造について。
J・A・ホブソン
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なんでや劇場レポート3 ‘08.12.29「金融危機と意識潮流の変化」 ~勉強収束の行き着く先は?~
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なんでや劇場レポート1、劇場レポート2に続いて、劇場レポート3では昨年末におきた金融危機による人々の意識変化に焦点を当てたいと思います。
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なんでや劇場レポート2 ‘08.12.29「金融危機と意識潮流の変化」 ~’09年の経済情勢 貿易収支の変化と鎖国政策という可能性~
なんでや劇場レポート1に続いて、日本と外国の貿易関係の変化に焦点を当てながら、どこに可能性があるのかを見ていきます。
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なんでや劇場レポート1 ‘08.12.29「金融危機と意識潮流の変化」 ~’09年の経済情勢 物的需要の衰退が加速~
2008年は経済情勢が激動した一年であると同時に、人々の意識にも変化が見え始めた年でもありました。
2008年12月29日に行われたなんでや劇場では、2009年の経済情勢予測と、この金融危機で顕在化し、経済情勢と相互に影響をもたらしている人々の意識潮流の変化に焦点を当てて、今後の可能性探索が行われました。
本ブログでは、なんでや劇場で扱われた内容を3回に分けて紹介していきます。
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〔日本政治のしくみ2〕 現在の政治の仕組みができたのは“55年体制”
画像はhttp://prismsearch.jp/text/55%E5%B9%B4%E4%BD%93%E5%88%B6より引用
さて、〔日本政治のしくみ1〕なんで政治に期待できないの??http://blog.trend-review.net/blog/2009/01/000984.html
で提起された現在の政治は、ご存知のように、
●主張と批判の繰り返し
●肝心の中身が密室の駆け引きで決まっていて、表に出てくるのは茶番劇だけ
●政策論争をろくにせずに政権闘争に明け暮れている
という問題の表れとして捉えることができます。
実はその始まりは、戦後の日本で40年間にわたり維持されてきた55年体制にあったのです。
そこで、戦後のアメリカの占領政策から脱した日本で、どのような力学の中で55年体制がつくられ、どのような特徴があったのかをみていきたいと思います。
詳しくは、続きをどうぞ。その前にクリックお願いします。
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反序列を叫びながら社内は序列体制の朝日、その末期的症状
「SAPIO」11月12日号に「最近、朝日新聞がますますつまらなくなった」という記事があった。それによると反序列・反権力を謳い文句にしてきた朝日社内が一般企業と比べてはるかに序列的であること、そして、その序列体制が末期的症状を呈していることが伺える。以下、引用。
いつも応援ありがとうございます。
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〔日本政治のしくみ1〕なんで政治に期待できないの??
年明け2日目の今日から新シリーズを始めます
政治に期待できない… 🙁
自分達が住んでいる国なのに、なんでこんなことになってしまったのか
☆みんなの気持ちを聞いてみると…☆
政治って難しい… 😥
誰がなっても一緒…
政策を出しても、全然よくならない(><)
お金と時間ばっかりを費やしている 😈
結局アメリカの言いなりで、民意なんてあったもんじゃない
いろいろな意見が出てきます。
結局、
いっぱい話をしているけれども、現実の問題が何も解決していかない。
知りたいと思っても、複雑になっていて(何を解決したいのか話の幹が見えず)なかなか理解できない。
政治って誰のために何のためにやっているのか、わからない。
国民が政治に期待できない理由はいくつかあるようです
ということで…
今回とり取り上げる〔日本政治のしくみ〕では誰が政治家になっても一緒…と思ってしまう、
現在の“政治のしくみ”に焦点を当てて、
“6回+コラム2回=計8回”にわけて追求していきます
”現在の政治の仕組みが出来たのはいつか?”
を次の投稿で明らかにします☆
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「日本を守るのに右も左もない」は、
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