2012年01月19日
近代科学の成立過程15~科学技術者たちは侵略航海による私権の可能性に収束し、国家プロジェクトに組み込まれていった~
前回(近代科学の成立過程14~国家ぐるみの海賊行為のために天文学・地理学は発展した)は、山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第7章 天文学・地理学と研究の組織化」の要約を引用しながら、天文学・地理学の発達によって大航海時代を迎えたのではなく、実は略奪とその後の貿易(一方的な搾取と奴隷貿易)を目論む国家権力や商人の後押しによって発展したということを見てきました。
引き続き山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第7章 天文学・地理学と研究の組織化」後半部分の要約を引用しながら、近代科学の発展過程を見て行きたいと思います。
国家プロジェクト:壁面四分儀で観測するチコ・ブラーエ
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