2009年10月13日
構造認識の現況3 既成観念の全的否定
(コチラよりお借りしました。)
前回に引き続き、るいネットの投稿「構造認識の現況」シリーズを紹介する。
前回(10月7日)までのエントリーで、以下の構造を明らかにした。
①古代・中世から近代市場社会への移行に伴い、集団を超えた社会空間を捉える必要が生まれ、構造認識の追求が進んだ。しかし貧困と抑圧の現実の前に、「否定と自我」に基く、誤った構造認識しか生み出せなかった。だから近代思想は現実を切り開く武器とならない。
②70年以降、貧困の消滅により、構造認識=近代思想は大衆から見捨てられた。
しかし社会が共認原理へ転換したことにより、発信階級であるマスコミ・学者は第一権力として君臨した。そして大学人の特権化が進み、現代の構造認識=近代思想は知識人たちの飯の種としてのみ残存し続けている。これが現代の構造認識の現況である。
では、この否定と自我に立脚した現状の構造認識(社会理論)から脱却し、現実を切り拓くための理論を作っていくには、どうすればいいのか?
今回は「構造認識の現況」シリーズ第3弾、既成観念の全的否定の紹介を通じて、その可能性を明確にしていきたい。
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