2012年01月18日

11/27なんでや劇場レポート(4)~共同体的企業の中身とその構造化⇒その本命は?~

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「11/27なんでや劇場レポート」シリーズ
(1)集団は外圧に適応するためにあるが、その核を成すのは雌雄の性引力である
(2)人類の婚姻制もみんなの最大期待(⇒統合軸)によって規定される
(3)共同体とは何か?社員の充足を第一とするのが共同体である
 
今回は第四弾(最終回)です!
 
前回の記事では、「共同体とは何か」という提起に対して、
 
「社員の充足を第一として、古い指揮系統や会議体制に代わる共認形成の場or自主活動をつくろうとしている企業群が共同体(的企業)である」
 
という認識を固定しました。
 
 
今回は、これまでの内容を踏まえ、共同体企業ネットワークの対象の絞込みに入り、最後にこれまでの議論の内容の図解と総まとめをしたいと思います。
 
 
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11/27なんでや劇場5 共同体企業ネットワークの対象の絞込みより
これまでの議論で明らかになった共同体的企業群の中で、共同体企業ネットワークの対象として可能性があるのはどこか?そろそろ、絞込みの議論も必要になる。
どのような企業が、どのようなポイントが中心軸になるのか?
集団(企業)の本分が外圧適応態であるという観点から切り口を設定する。
次代の共認社会のおける外圧は、同類圧力(みんな期待)であるが、そこでのみんな(社会)の最大の期待は何か?
それは、実現論4_2_07にもあるように、
みんなの最大期待は、状況認識や戦略・方針をはじめとする、答えを出せる能力になり、それを巡る社会的な評価競争の時代となるであろう。
建築営業も共同体企業ネットワーク営業も生産者を相手にしている。お互い生産者だからこそ協働関係は構築できる(それに対して、インターネットの世界は所詮、消費者の集まりに過ぎないから協働関係には距離が遠い)。
ところが、未来社会では消費関係から協働関係に主流が移るとしても尚、消費者(消費関係)は残るだろう(物的生産だけではなく、意識生産においても)。
従って、対象分類すると、
①観客(消費者)と②生産者同士の協働関係、③社会統合の協働関係となり、当面は、生産者とどのように協働関係を構築するか?と観客(消費者)としてどうお客を集めるか?という2つの路線が残り続けることになる。
原点にあるのはみんなの充足、現在は社員の充足、未来では社会の充足が第一となり、そのために答えを出す能力が問われることになる。そして、先端では、如何に協働者をつくるか、お客を集められるかが勝敗を決することになる。
共同体的企業は、社員の充足⇒共認形成(自主活動)⇒理念統合という方向に向かっているが、理念の中身は大きく技術開発系と感謝・応合系の2つに分かれる。
このうち、技術開発系は可能性が小さいだろう。
というのは、物的生産の技術者は専門分化によるタコツボ化・職能主義の壁があり、販売にしても、その商品をどう売るかという所に思考の枠が限定される。
それに対して意識生産では、お客さんと全人的な関係を構築しないと仕事にならず、お客さんの期待に応えるには大衆意識や経済構造をはじめとして対象や課題は無限に拡がってゆく。
意識生産の業種としてはコンサル業や介護等が挙げられるが、地方の建築業なども可能性がある。
∵地方の建築主は一生一代の建物を建てるわけであり、そこでは狭い専門技術だけでは仕事にならず、全人的な関係と答えが求められるからである
このように共同体企業ネットワークの対象として、その企業が意識生産的色彩をどの程度帯びているかも重要なターゲットの選定基準となるだろう。

 
共同体企業ネットワーク対象として、対象分類は、
 
 ①観客(消費者)
 ②生産者同士の協働関係
 ③社会統合の協働関係
 
とあり、当面は、生産者とどのように協働関係を構築するか?と観客(消費者)としてどうお客を集めるか?という二つの路線での戦略となります。
 
その際、「意識生産的色彩をどの程度帯びているか」が企業選定での重要な基準となります。
 
 
最後に、これまでの議論の総まとめに入ります。
 
●以上の議論をまとめた図解
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11/27なんでや劇場6 共同体的企業の中身とその構造化(共同体企業ネットワークの初期総括)より
ここでは集団の本分は外圧適応態であることを踏まえて、「統合軸」という言葉ではなく、「適応軸」という言葉を使っている。
∵統合軸という言葉では社員の統合という内向きなイメージを与えるが、
多くの共同体的企業の理念は社内の統合軸に止まらず、外圧に適応するための戦略も含んでおり、対外的な戦略軸をも意味している。だから、適応軸という言葉で表すのがふさわしい。
・私権(給与と身分が全て)の終焉で、指揮系統だけでは持たなくなってきた。
指揮系統だけでは動かない領域(⇒会議)が増大してきた。
・会議でも補えない領域=理念の浸透と社員の活性化の必要が一貫して上昇中。⇒補完体制と自主活動が増大。
(指揮系統や会議から、共認形成を中心にした組織に転換過程にある)
☆理念の浸透と活力の上昇を同時に果たすのが、社内ネット。
(社員の充足=活力を第一義とする理念or理論であること)
☆物的生産・販売は分業タコツボ化の壁⇒☆意識生産!
〔自主活動〕指揮系統では欠落する領域を補うもので、一貫して拡張。
〔補完体制〕同上。欠落領域≒理念・共認系がメイン。
      私権序列では持たなくなり、共認系の体制が拡充中。
〔制度体制〕会議が増大。但し、打合せの過半はメールに移行。
☆昔は給料を払うこと=社員の充足で、それ以上は殆ど考えなかった。
☆理念の浸透と活力の上昇を同時に果たすのが社内ネットであるが、中小企業では社内ネットは皆無に近い。(大企業は社内ネットを完備しているが、ほぼメールのみ)
これをどうするか?が今後の課題。
☆以上の共同体企業ネットワークの初期総括から出てくる共同体的企業の選択基準としては、この図解の中心軸、即ち、次のような企業が本命となるだろう。
意識生産系の現業をしている企業。
    ↑
現業(技術・営業)の改善だけでなく、社会貢献の志向が高い。
    ↑
共認形成(ex.社内新聞・社長ブログ)に力を入れている。
    ↑
社員の活力=充足第一。

 
 
このシリーズを通じて、以下の内容が明らかになりました。
 
・共同体社会をつくる母胎は外圧適応態である闘争集団=企業であること
・社員の充足を第一としているのが共同体企業であること
・その上で、共認形成⇒社会貢献志向⇒意識生産系の企業が本命となる

 
今後は、この認識を基に、共同体企業ネットワークの構築を考えていくことになります。
 
 
*****
次回から始まるなんでや劇場レポート新シリーズでは、共同体企業ネットワークの紐帯となる、そして共認社会実現のための概念装置となる「新理論」構築の可能性について、数回にわたって扱っていく予定です ご期待ください
 
 
 
いつも応援ありがとうございます 😀

List    投稿者 nishi | 2012-01-18 | Posted in 未分類 | 6 Comments » 

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コメント6件

 さきしなてるりん | 2013.01.31 19:42

事実の是非はともかく、なかなか面白いですね。徐福って人は謎めいていて魅力あり。です。

 駿河国住人 | 2013.02.09 16:49

・弥生人+韓人(扶余族+倭人)=西の古墳人
は、崇神王朝と言われる竪穴古墳で、ご指摘のように尾張系統の力が強いようです。後期の古墳は応神朝(河内王朝)は平地へ盛土した巨大化し横穴式となります。これが「・縄文人+高句麗人(扶余族)=東の古墳人」と重なるような気がします。年代が少しずれます。東日本に新羅、高句麗の影響が強いのはこれらの国が唐に滅ぼされていこうの亡命者を朝廷が静岡県以東へ追いやったからではないでしょうか。

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