【情報戦】6.古代ヨーロッパ社会の統合においてキリスト教が果たした役割
古代の中央ユーラシアの遊牧民の間では、取引思考が詐欺的思考にまで発展し、古代社会は諜報と謀略が日常という世の中に入っていった。
一方で、古代のヨーロッパの国家は、集団を喪失した海賊・山賊の寄せ集めだったため裏切りに次ぐ裏切りが日常化していた。このような状況下では、他集団の情報を得るための諜報よりも国家(集団)を統合していくための国家秩序意識の形成が急がれた。
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裏天皇の正体10 裏天皇と徳川家がグルになり大政奉還が進められた
(画像は大政奉還コチラからお借りしました)
大政奉還(たいせいほうかん)とは、江戸時代末期の慶応3年10月14日(1867年11月9日)に江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が政権返上を明治天皇に上奏し、翌15日に天皇がこれを勅許した政治的事件である。
wikipedia 大政奉還(リンク)より
大政奉還は徳川幕府が主導で行った事件というのが定説ですが、今回は実は天皇家、しかも裏天皇が徳川家とグルになり進めたという説を紹介します。
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金貸し支配の構造1~政治支配
金貸しは、どのようにして社会を支配しているのか?
その仕組み(構造)を明らかにする。
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自給期待と日本の近未来10 秩序崩壊の危機感⇒追求力の時代へ
みなさん、こんばんは。
前回『自給期待と日本の近未来9 脱お上の自給期待⇒追求力の時代へ』で書いた認識に加えて、
今回はより深い位相『秩序崩壊の危機感』へ踏み込んでみたいと思います。
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【情報戦】5.裏切りに次ぐ裏切りが常態化した古代ヨーロッパ~「諜報の必要」よりも「国家秩序意識」が希求された~
中央ユーラシアの乾燥地帯の遊牧民によって切り開かれた商業関係→戦争関係によって取引思考が詐欺的思考にまで発展し、古代社会は諜報と謀略が日常という世の中に入っていった。しかし、同じ中央ユーラシアの遊牧民の影響を受けながらも、その東側(中国)と西側(ヨーロッパ)では、その後、異なる発展を遂げていく。
諜報という視点で言えば、諜報を国家戦略の中に位置づける理論体系=孫子の兵法を中国は生み出したが、ヨーロッパではそのような理論書は登場していない。それどころかキリスト教は「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」と闘争放棄とでもいうべき言葉を残している。しかし、ではヨーロッパで諜報や謀略がなかったのかというとそんなことはない。伝説「トロイの木馬」に代表されるように、諜報はヨーロッパでも常態であった。しかし、そのような主体的な諜報以前に、敵国に寝返る売国奴も後を絶たなかったようだ。
トロイの木馬
たとえば、ソクラテスを処刑台送りにした張本人アルキビアデースという人物の例を見てみよう。
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裏天皇の正体9~江戸時代鎖国下でも日VS欧の諜報合戦が繰り広げられていた
世界宣教をテーマにしていたイエズス会は、ポルトガル王ジョアン3世の依頼で、会員を当時ポルトガル領だったインド西海岸のゴアに派遣することになった。ザビエルは1541年にリスボンを出発。アフリカのモザンビークで秋と冬を過して1542年5月6日ゴアに到着。同地に3年滞在。インドからマラッカに渡る。ここで1547年12月鹿児島出身のヤジロウという日本人に出合う。1549年8月15日鹿児島に上陸。
(画像と文章はこちらからお借りしました。)
「裏天皇の正体8~裏天皇の諜報組織が国内・海外に分化→両者の対立をけしかけるイエズス会」で書いた論点は、次の通りです。
葛城(+秦)⇒裏天皇(南朝系伏見殿)の諜報組織は、海外諜報担当と国内諜報担当に分化していたらしい。
修験道を源流とする吉田神道も両部神道も裏天皇の諜報組織であって、吉田神道が国内諜報活動を、両部神道が海外諜報活動を分担していた。
元々、修験道の開祖役行者の段階では国内・海外を兼任していたが、海外情勢が不穏になり、情報収集の必要が増すと、諜報機関が国内・海外兼任では手が回らなくなってきたので、国内専任の吉田神道と海外専任の両部神道に分化した。
平安時代初期に、唐に派遣された空海・最澄が帰国後開いた真言宗・天台宗系の両部神道が海外諜報担当であり、真言宗系が吉野大峰山の当山派、天台宗系が熊野の本山派である。
16世紀に入ると、イエズス会が日本支配を企て、国内(吉田神道)・海外(両部神道)の二大諜報組織の対立をけしかける。本能寺の変もその表れである。
それに対して、裏天皇(伏見殿)は徳川家康に命じて、両者の対立を収めさせた。
関ヶ原の乱を経て江戸で幕府を開かせ、両部神道の拠点を江戸、京都は吉田神道の拠点とすることで、両者を棲み分けさせ、対立を収拾。ところがイエズス会の侵入姿勢はその後も目立ったので、家康は切支丹禁教を国是に定め、家光に至って鎖国を法定する。
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自給期待と日本の近未来第9回 脱お上の自給期待 ⇒ 追求力の時代へ
自給期待と日本の近未来8 ~経済破局は回避できるのか?~ ・・・のつづきです。
・・・ここ数回で、豊かさの実現→市場の縮小により追い詰められた金貸し(国際金融資本)とその手先の“お上”(日本政府や官僚)の暴走を見てきました。彼ら(特に日本の支配層)は、マスコミ支配と徹底的な法制支配→監視社会化に活路を見いだそうとしています。
それに対して人々や企業の動きはどうなのか?
このシリーズの冒頭で、お上を見限った大衆と自給期待の顕在化を扱いましたが、以降からは、自給期待から、自分たちで考えなければならないという意識の顕在化と、それを受けての追求機運の上昇という切り口から先端の動きと可能性を探っていきたいと思います。
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【情報戦】4 戦略的思考を見出し、情報戦の産みの親となった遊牧民
前回の記事では、サル・人類が強烈な自然外圧を突破するべく、対象を直視し、精霊信仰に辿り着き、観念機能を獲得するに至った経緯から、情報とは「闘争において可能性を発掘するための徹底した対象探索、対象同化の果てに得られるもの」であるという情報の本質を見出した。
この情報の性質にいち早く気付き、戦略的思考を発展させたのが遊牧民である。今回は遊牧民と縄文人をはじめとする南方系の人々を比較をすることで、「戦略的思考」そして「情報戦」とは何かを考えていく。
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新概念を学ぶ26 人類の観念機能 ~右脳は外圧探索.左脳は照準・・・実体験から検証~
引き続き、超難題=人類の観念機能と脳構造の関係について考察します。まずは主に、右脳と左脳の基本機能について。
現在、右脳型の人は創造性があり感情的、左脳型は論理的で解析的などといった、脳機能局在論が流布していますが、私たちはこれと異なる、進化史と論理整合に依拠して探索してきました。
手順としては、共認機能を獲得した原猿、観念機能を獲得した人類以前の脳構造から紐解いていき、以下のような幹となる仮説を導き出しました。
右脳の役割:360度の外圧探索機能を主に担う.
左脳の役割:的を絞り込む照準機能を主に担う.
左右の連携:脳梁により右脳左脳が統合される.
今回は、上記の仮説を、現代の野球というスポーツの実体験などを通して検証します。
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農協による農家支配とその突破口
(画像はこちらよりお借りしました。)
前回、「減反政策の歴史を振り返る」を紹介しましたが、減反政策の歴史を調べると、農協の問題に行き着きました。
農業の将来を見据えるに当たり、「農協」の存在を触れずにはいられません。
農林水産省によると、農協法では農協の目的として、「農業者の共同組織の発達を促進することにより、農業生産力の増進及び農業者の経済的社会的地位の向上を図り、もって国民経済の発展に寄与すること」と謳われています。
しかし実態は、その目的から乖離しており、まさに農業におけるガンのようなものであるとの指摘が各方面から上がっています。
そして、TPP問題を契機に、農協の経団連との提携も発表されました。
以下、JA全中会長「農業改革待ったなし」経団連と共同設置の作業部会初会合 より引用します。
経団連とJAグループは11日、国内農業の競争力強化に向けて共同で設置した作業部会の初会合を東京都内で開いた。(TPP)の交渉が妥結すれば農産品の関税削減や撤廃が予想されるため、経済界の持つ技術や流通網、販売手法の生産現場への導 入などで競争力の向上を目指す。政府もコメの生産調整(減反)廃止など農業政策の見直しに着手しており、意見の対立が続いてきた経済界と農業界の本格連携 が軌道に乗れば、農業の改革が加速する可能性もある。
会合で、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長は「(高齢化など)われわれは待ったなしの状況に置かれている。(生産者が販売・流通も手掛ける)6次産業化や輸出について情報を交換したい」と述べ、経済界と手を組む意義を強 調。経団連の米倉弘昌会長は会員企業の農業連携が約290に上ることを紹介し、「これまでの取り組みを効率化して強力に推進していきたい」と応じた。
これは一体どういうことなのか、果たして、農協とは何者なのか。
今回は、農協の実態に迫りたいと思います。