2013年01月03日
『次代に求められる共認形成力とは 第4回~共認形成力の根幹、共認回路を育む日本の子育て~
今回のシリーズでは「次代が求める生産力=共認形成力」をテーマに、その能力について追求しています。
第一回~共認とは何か?~
第二回~私権時代の共認の中身とはどのようなものか~
第三回~世界的な本源回帰の潮流と世界を先導する日本への期待~
今回からは具体的に共認形成力の中身について掘り下げていきたいと思います。
まず第4回は、共認形成力の根幹である「共認回路を育む幼少期の子育て」について焦点を当ててみようと思います。
共認形成力を規定するのは共認回路(“相手の期待を捉える”や“期待に応えることで喜びを得る”)であり、その共認回路の土台は乳幼児期のスキンシップを始めとする親和充足体験によって形成されます。
「人類の共認・観念回路の発達段階」より
「三つ子の魂百まで」と言われるように、0~3才のいわゆる乳児期の間には、主に親との間の親和充足体験によって気質=おそらく正確には共認原回路の強さ弱さが概ね形成されます。また、片言の「ことば」とともに「目の前に無いものを対象化する」という観念機能の最も本質的な能力を身に付けます。つまり、共認機能と観念機能の基礎回路がつくられるのがこの段階だと考えられます。
乳幼児期の大半は親(特に母親)との関わりですが、日本人は乳幼児期の母子の関わり方についても随分と前から海外から注目されていたようです。