2010年08月31日

人々の意識⇔国家(制度)②~人類最初の略奪闘争(戦争の起源)~

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国家誕生の歴史を紐解き、人々の意識と国家(制度)の構造に迫る、「人々の意識⇔国家(制度)」シリーズ第二弾です。
 
前回の記事(人々の意識⇔国家(制度)①~私有意識の登場~)では、遊牧部族における父系制への転換⇒私有意識の発現を扱いました。
 
>他集団から移籍してきた女が母親になると、「自分の娘が移籍する際は肩身の狭い思いをさせたくない」「持参財(家畜)は少しでもいいものを」という親心が芽生え、男たちにもっと家畜を増やすように、そしてその為にも縄張りを拡大するように期待するようになっていきました。
この期待は必然的に集団内の蓄財意識を生み出し、各遠征集団の意識は「自集団の利益第一」へと変貌しはじめます。まさに集団の「私有意識の登場です。そうなると、部族内の集団間に利害対立が生じ、集団を統合していくためには「力の原理」で封じ込めて制圧するしかなります。
 
そして、「自集団の利益第一」へと変貌した遊牧部族間での警戒圧力が高まる中で、ついに人類最初の同類闘争=略奪闘争の幕が切って落とされることになります。
 
 
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(さらに…)

  投稿者 nishi | 2010-08-31 | Posted in 14.その他1 Comment »