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人々の意識⇔国家(制度)②~人類最初の略奪闘争(戦争の起源)~

Posted By nishi On 2010年8月31日 @ 4:55 PM In 14.その他 | 1 Comment

sensou.jpg [1]
 
国家誕生の歴史を紐解き、人々の意識と国家(制度)の構造に迫る、「人々の意識⇔国家(制度)」シリーズ第二弾です。
 
前回の記事(人々の意識⇔国家(制度)①~私有意識の登場~ [2])では、遊牧部族における父系制への転換⇒私有意識の発現を扱いました。
 
>他集団から移籍してきた女が母親になると、「自分の娘が移籍する際は肩身の狭い思いをさせたくない」「持参財(家畜)は少しでもいいものを」という親心が芽生え、男たちにもっと家畜を増やすように、そしてその為にも縄張りを拡大するように期待するようになっていきました。
この期待は必然的に集団内の蓄財意識を生み出し、各遠征集団の意識は「自集団の利益第一」へと変貌しはじめます。まさに集団の「私有意識の登場です。そうなると、部族内の集団間に利害対立が生じ、集団を統合していくためには「力の原理」で封じ込めて制圧するしかなります。
 
そして、「自集団の利益第一」へと変貌した遊牧部族間での警戒圧力が高まる中で、ついに人類最初の同類闘争=略奪闘争の幕が切って落とされることになります。
 
 
いつも応援ありがとうございます。
 
 


 


実現論 第二部:私権時代 イ.人類の同類闘争=性闘争から掠奪闘争へ
 より
 
mikai.jpg [3]人類が五〇〇万年に亙って封印してきたパンドラの箱を開け、性的自我から性闘争を顕現させた遊牧派生の不倫→駆け落ち集団=邪心集団は、全集団間に警戒圧力を生み出し、遂に五五〇〇年前の乾燥期、彼らによってまずイラン高原(メソポタミアとインドの間の大高原)で、人類最初の同類闘争=掠奪闘争の幕が切って落とされ、次いで中央アジア高原に連なる遊牧部族の帯を介して、モンゴル高原(北方アジアの大草原)に伝播していった。

 
ここで重要なことは、「人類最初の略奪闘争(戦争)への引き金をひいたものは何なのか?」ということだ。
実は一般哺乳類の性闘争(メスを巡るオス同士の闘争)や、共認機能を持つ真猿の同類闘争においては、殺し合いにまで至ることはない。人類だけが殺し合いの戦争をしているという事実があるのだ。
 
そこには、人類だけがもつ「観念機能」が大きく関わっている。
 
観念機能は、極限時代の精霊信仰がその原点(実現論 第一部:前史 ヘ.人類:極限時代の観念機能 [4])であるが、人類は洞窟⇒地上に生活の場を移し、その後、集団規模が拡大していくにつれ、身振り手振りの対面共認だけでは集団を統合できなくなり、観念を共認することによって統合するようになる。(精霊信仰の共認もその一つ)
 
ところが、自集団第一となった部族においては、精霊信仰から自集団に都合の良い精霊を選び、唯一絶対信仰・守護神化していくことになる。つまり、精霊信仰が守護神信仰に取って代わってしまう。
 
自集団第一の意識を下敷きにしたこの守護神信仰は、自部族を徹底的に正当化(=他部族を軽蔑)する観念となり、これを共認することによって他集団に対する攻撃性が異常に強くなっていく。
 
そして、生存圧力が一段と高まった五五〇〇年前の乾燥期において、この守護神信仰から「自部族が生き延びるためには、他部族を殺してもいい」「逆らうものは殺してもいい」という『殺しの正当化観念』が成立していくことになり、これにより人類最初の略奪闘争の幕が切って落とされることになる。
 
結局、略奪闘争(戦争)の引き金となったのは『正当化観念』にあったということだ。
 
<参考>略奪も支配もすべて神が与えたもの [5]
 
『正当化観念』が戦争の引き金になっている構造は、現在に至るまで一貫して変わっていない。例えば現代のアメリカも「自由こそ絶対、民主主義こそ絶対」という観念によって国内を統合する一方、「自分たちは正しい」「従わない他集団は悪」として、戦争を行っている。
 
そして、略奪闘争が勃発して以降は、 

実現論 第二部:私権時代 イ.人類の同類闘争=性闘争から掠奪闘争へ [6] より
 
abraham1.jpg [7]
 
 掠奪闘争は、部族から部族へと玉突き的に拡がり、勝ち抜き戦を通じて、次第により強大な武装集団の下に統合されてゆく。こうして、数百年に及ぶ掠奪闘争の結果、ほぼ全ての本源集団が破壊されて終った。
 
元々、モグラの性闘争とサルの同類闘争は、性闘争=縄張り闘争の本能上でつながっていたが、性闘争の禁を破った人類も、本源集団を破壊し本源共認を解体してしまったことによって、いったんモグラ→サルと同じ本能レベルに後退し、性闘争を皮切りに同類闘争=掠奪闘争を繰り広げた事になる。

 
 
一度、略奪闘争の火蓋が切られると、集団間に「やらないとやられる」「やられる前にやらねば」などの警戒意識が生み出され、連鎖的に全ての集団が否応無く略奪闘争に巻き込まれていくことになる。
 
そしてこの人類の同類闘争(略奪闘争)は、その後国家の成立へと繋がっていくことになります。
 
**** 
次回の記事では、国家の成立と略奪闘争の起点となった性的自我について扱っていきます。


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[4] 実現論 第一部:前史 ヘ.人類:極限時代の観念機能: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=6

[5] 略奪も支配もすべて神が与えたもの: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=213090

[6] 実現論 第二部:私権時代 イ.人類の同類闘争=性闘争から掠奪闘争へ: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=2&t=1#04

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