2010年03月22日
2010年代はどういう時代か?第6話 ~企業が変われば、社会が変わる!~
写真はリンクより拝借させて頂きました。
前回の記事では、09年意識潮流として顕在化した「遊びの失速」が「秩序不安→探索基調」に拠るものだと述べた。
08年リーマンショックを皮切りに、欧米社会では今、幻想で塗り固められた資本秩序が音を立てて崩れ始めている〔※1〕。
通常、古い秩序が崩壊・消滅しようとする時は、一方で新しい秩序が登場してきた。しかし、現在は、秩序が崩壊・消滅しようとしているにもかかわらず、新しい秩序は登場してきてはいない。
むろん、日本も同じ状況である。
本源性の強い日本では、欧米のような暴動騒ぎは起こってはいないものの、得体の知れない不安とあせりは国民の中で広がりつつあり、「遊びどころではない」という意識潮流が顕在化している。
金融バブル崩壊はその引き金であり、時を同じくして、JALの経営破綻、トヨタの不祥事問題など名だたる大企業が綻びを見せ始めている。
※1『アメリカ、欧州で反金融の階級闘争が勃発か』