2009年09月10日

自民党は、なぜ見限られたか? ~その2

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昨日のつづきです。

この危機発の目先収束は、危機発である以上、私権体制の崩壊に伴う一時的な潮流であることは明らかである。その意味では、目先収束と特権階級・下層階級の暴走は、社会の表層に現れた先端現象にすぎない。
暴走を続ける社会の深層では、私権原理から共認原理への移行が着々と進んでいる。そして、社会の表層で進行する格差の拡大と権力の暴走は、この深層の充足志向→実現志向およびそれらが生み出した共認収束の大潮流と根本的に対立する。つまり、彼らの言動は時代に逆行したハネっ返りの反動行為そのものである。従って、特権階級が暴走すればするほど、彼らの無能さと邪心が見え見えになり、白日の下に曝け出されてゆく。

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こうして、’05年のマスコミを使ったやりたい放題の郵政選挙を経て(「マスコミの煽動報道とその最後」参照)、’09年、遂に「何が何でも自民を引きずり降ろせ」という脱自民(反特権)の潮流が顕現した。これまで好き放題に格差を拡大し、権力の乱用を繰り返してきた特権階級に対する大衆の怒りと不信と危機感こそ、自民党が見限られた理由である。その権力中毒を直せない限り、もはや永久に自民党に未来はない。この点は、次政権も同様で、彼らが権力中毒に溺れる時、彼らも忽ち支持を失うことになる。
おそらく、今回の選挙結果を受けて、財界や自民党や官僚の少なくとも一部には反省の気運が生じるだろう。しかし、何の反省もしない特権階級が生き残っている。この厚顔無恥な最後の特権階級こそ、今回の暴走をリードしてきたA級戦犯であるマスコミ人に他ならない。

以上、るいネット:岡田淳三郎氏の記事より
時代が私権原理から共認原理へのパラダイム転換にある中、その逆を行く特権階級の横暴・暴走という現象を経て、ついに自民党は政権の座からひきずり下ろされた。
そして特権階級の当事者である官僚やマスコミは、今になって大衆の強力な共認圧力に気付き、恐れ慄いている。

選挙戦の開始の段階で、自民党は、「財源(ざいげん。新政策の実行のための資金の出所の根拠)も示さないで、空論を言っている、現実を知らない民主党」と叩(たた)いた。ところが、小沢一郎が、「なーに。財源なんていくらでもある。(官僚たちが隠し持っているのを)どれだけでも見つけ出せる」と、言い放った。その途端に、青ざめて、黙ってしまった。
 以後、「財源を示さない民主党」という言葉が消えた。 官僚たちが、今、一番、青ざめている。 小沢一郎なら、何でもやる。すべてやる。自分たちの悪事や隠し金のことを、すべて知っている。と、官僚たちは、知っている。だから、官僚たちは、すでに、崩れた。
 各省の官僚たちは、今、民主党に、べたべたと擦(す)り寄って、スリスリしてきている。 あわよくば又、垂(た)らし込もうとしている。しかし、もう、今度はそうはいかない。民主党の若手の政治家(候補者)たちも、さんざん苦労して、嫌な思いをして、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の地獄のような日を生き延びてきたので、官僚どもごときの手には乗らない。
(中略)
 
 手のひらを返したようにして、自民党から離れて、次の自分たちの「ご主人さま」である、自分たちへの人事権(任免権)を持つ民主党の政治家たちに、家猫のように、スリスリしている。
自分はいつも常に政権側、体制側」というのが、官僚というオカマ(去勢された宦官=かんがん=)どもの本質的な属性である。気持ち悪い、原理で動く、時に本当に奇矯な声を上げる本質的なオカマ集団である。

以上、るいネット「民主党政権下での官僚たち」より
さらに、マスコミはというと。。。

テレビ、新聞が、選挙報道を、ほとんどしない。NHKを含めて、奇妙なほどに選挙報道をしない。 自分たちが、これまで、ずっと、自民党寄り、アメリカの手先ぶり、大企業寄り、残酷な金融資本の太鼓( たいこ)持ちをずっとやってきたからだ。彼らの内心の忸怩(じくじ)は、急激に起こった。「自分たちは、もしかしたら、国民から捨てられつつあるのではないか」という恐怖心に、今、大新聞・大テレビの幹部たちは、襲われつつある。 
 だから、それで急に、「報道の中立、公平」に目覚めて、自分たちが、これまでやってきた、奇怪な偏向報道(アメリカの買弁報道)に、はっと気付いて、それで、「今度の選挙は、極力、報道しない。報道しないことで、自民党を支援する」という態度に出た。 そして、この、卑怯なメディアの態度も、裏目に出つつある。
 国民はすでに気づいてしまった。日本のマスコミ=マスゴミは、本当におかしな、日本国民を洗脳するための道具であり、「日本国民に向けられた刃物」(評論家の森田実氏の言葉)なのだ。低劣で、愚昧極まりない、白痴お笑い番組ばかりを作って、日本国民を愚弄し続けた。 そしてだんだん見向きもされなくなっている。自業自得(じごうじとく)である。
 商業メディアで私企業であることを盾にして、このあとも、彼らは、陰に陽に、民主党政権の粗さがしをして、足をひっぱり、あわよくば、スキャンダル攻撃で、倒閣させようと、目論(もくろ)むだろう。この者たちを早めに摘発して、まずネット言論で、血祭りにあげて、次々と表面化させなければいけない。
 新聞・テレビも態度を急変させつつある。だが、そういう訳にはもうゆかないのだ。これまでと同じような、単純な国民洗脳(扇動、謀略)報道では、もう、民主党新政府を倒すことは出来ない。なぜなら、今度ばかりは、自分たちの暮らしをこんなにひどくした、自民党政治に怒りを覚えている日本国民が、監視しているからだ。 メディア=マスコミは、国民大衆を公然と敵に回すことは出来ない。だから、彼らも、腰砕けになりつつある。
 こんなはずではなかった。と、彼らは、今、慌てふためいている。官僚たちと、メディア(マスコミ)各社の幹部たちは、本当に、「こんなはずではなかった。国民が、こんなに急に、変身(変貌)して、自分たちに立ち向かって来ようとは」と震(ふる)えている。 自分たちによる国民洗脳が、急激に、もう通用しなくなったのだ、と、8月になって、ようやく本気で気づきだしたのである。

以上、るいネット「民主党政権下でのマスコミ」より

List    投稿者 heineken | 2009-09-10 | Posted in 未分類 | 8 Comments » 

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コメント8件

 ふぇりちゃん | 2010.03.03 1:51

なんでや劇場レポート、待ってました♪
ありがとうございます☆
私権時代も共認時代も、必要なのは共認形成力なんですね!
同じ『共認形成力』という表現なのに、「中身はぜんっぜん違う」って思いました。
私権時代は私権追求によりどれだけ富や武力を支配したとしても、決して充足はしなかったし、「いつ落ちるかもしれない(落とされるかもしれない)」という不安も付き纏っていたように感じました。なんか、暗~~い(>なんでや劇場レポート、待ってました♪
ありがとうございます☆
私権時代も共認時代も、必要なのは共認形成力なんですね!
同じ『共認形成力』という表現なのに、「中身はぜんっぜん違う」って思いました。
私権時代は私権追求によりどれだけ富や武力を支配したとしても、決して充足はしなかったし、「いつ落ちるかもしれない(落とされるかもしれない)」という不安も付き纏っていたように感じました。なんか、暗~~い(><) 一方で共認時代は、みんなの充足が目的!だからみんなで充足できるし、可能性に向かえる♪ 今回のレポートは3回シリーズなんですね♪ (2)も(3)も楽しみにしています☆

 cae | 2010.03.03 11:13

武力支配時代よりも市場社会の方が身分が固定しているというのは言われて納得ですね!いかに自分たちが騙されて物事の本質を見失っているか、思い知らされます・・・

 wacky | 2010.03.06 19:35

ふぇりちゃん コメントありがとうございます。
>同じ『共認形成力』という表現なのに、「中身はぜんっぜん違う」って思いました。
共認形成を図る上で現在の視点しかもてないと過去に同化しにくいですけど、特に武力闘争時代を同化すると(なかなか難しいですが…)武力、資本力が共認形成力になると気付けますし、新しい視点を持てますよね。

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