西欧発近代市場と江戸時代・日本の市場の違い
十字軍遠征以降、西欧で急拡大した「市場」と、江戸時代に日本で急拡大した「市場」。文化文芸の発展、消費階級の拡大など共通点は多いものの、根本的に違うもののようにも思えます。
欧州市場の拡大(≒商人階級の拡大)は、十字軍遠征と共に始まりました。
■欧州発近代市場の登場と拡大
キリスト教の広がり、権力化
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十字軍遠征(200年にわたる持続的な市場拡大)
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商人権力の拡大 ・・・→<ルネサンス>
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| 免罪符の発行 | |
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| 宗教改革 | |
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| 教会権威の失墜 | |
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【 市場拡大というパラダイムが絶対化 】
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近代思想の登場(ex.デカルト)
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イギリス中央銀行 ・・・→大英帝国の確立
(イングランド銀行) |
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近代民主主義国家の誕生 --→帝国主義
(ex.フランス革命、アメリカ独立革命)
十字軍遠征~大航海時代~帝国主義時代を通じて西欧市場の拡大に寄与したのは、『戦争による略奪』でした。略奪対象がイスラム→アメリカ→アジアと拡大し、略奪だけでも約700年にわたる持続的な市場拡大が実現しました。
学者・官僚・マスコミは、かくして骨の髄まで金貸しの手先に成り果てた1~日本人への提言~
新しいシリーズを始めます。
いかに金貸しが日本の特権階級(学者・官僚・マスコミ)を支配してきたか?です。
09年は特権階級の暴走が決定的になった年でした。
るいネット ’09年末なんでや劇場ノート1~偽ニッチの罠に嵌った特権階級
小沢・鳩山といった「政治主導」を掲げる政治家たちへの執拗な「司法権力(検察)の脅し」そして「共認権力(マスコミ)の中傷」。小沢に食ってかかった宮内庁官僚の発言。普天間における国益を無視し防衛利権に固執し続けるマスコミの売国的報道。菅谷さん事件のような権力犯罪。・・・・「国民のため」という大前提を喪失し、自分に都合のよい正当化観念を掲げて、己の利権拡大に固執するばかりの「特権階級」の暴走はあまりにも目に余る。なんといっても検察もマスコミも権力の一角を担う以上、絶対不可欠な「公正・中立に対する配慮」を投げ捨てて、偏向し、裁量権を拡大利用するその姿はまさに「暴走」というしかない。
写真はリンクさんからお借りしました
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失われた40年~その全面的総括
’90年代のバブル崩壊以降の日本経済の低迷は「失われた10年」と呼ばれてきたが、2010年代に入り、ついに「失われた20年」と呼ばれるようになった。
いつも応援ありがとうございます!
12/29 なんでや劇場レポート②~近代市場は近世欧州社会の特殊事情の中から生まれた~
画像はコチラからお借りしました。
レポート第2弾です。
レポート第1弾では、近代市場が拡大し市場権力(金貸し)が国家権力を上回ったことによって、それまでの古代市場では無かった特権階級の暴走が起こリ得る構造が明らかになりました。
今回は、その近代市場の拡大の原動力となった『欧州社会の特殊性』について追求され、どのようにして市場の力が国家の力を超えていったのかが議論されました。
いつも応援ありがとうございます!
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12/29 なんでや劇場レポート①~学者・官僚・マスコミは骨の髄まで金貸しの手先である~
昨年最後の第110回「なんでや劇場」のテーマは、
『学者・官僚・マスコミは骨の髄まで金貸しの手先である』
でした。
これまでの「なんでや劇場」でも、「特権階級の無能化と暴走」や「意識潮流としての秩序収束」の問題
を扱ってきました。今回は、これらの意識潮流が歴史的に何を意味するのか?
さらに掘り下げた議論が展開されました。
レポートは、2回に亘って報告します。
【P.S.】冒頭の絵は、トマス・ホッブスの『リヴァイアサン』の挿絵です。リヴァイアサンというのは旧約聖書に出てくる海の怪獣のことです。山の上から出現している巨大な人体は、よく見ると無数の人間たちの集合体になっています。これはネーション・ステート(国民国家)の先駆モデルとされています。このような西洋人の思想は、どうも日本人には馴染みにくいと思うのは私だけでしょうか。当時の人々の意識に同化してみる必要がありますね。
では、本年も応援よろしくお願いします
ありがとうございました 😀
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日本のマスコミが親戦争屋報道を続ける理由⇒マスコミは生まれながら金貸しの手先
『新ベンチャー革命』2009年12月24日の記事で、「日本の大手マスコミ人になぜ愛国心がないのか」という問題が提起されている。
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法制度をどう改造するか?~不可侵化された「検察の正義」 造船疑獄における“指揮権発動(=検察捜査強制中止)”は検察の策略だった!?~
検察は刑事司法において大きな権限を独占しているが、重大事件については、法務大臣が指揮権を行使できるように定められている。
しかし、戦後に起きた「造船疑獄」での犬養法務大臣の指揮権発動後、実質的に法務大臣の指揮権発動はタブー視されており、検察の権限は絶対不可侵化されている。
この問題についても、郷原信郎氏の著書「検察の正義」を参考に考えてみたい。
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大衆の勝利を不動のものに
●リーダーを支え育てる共認原理と、リーダーを潰す従米私権原理
新年明けましておめでとうございます。年末のなんでや劇場に参加しましたが、幸運にも、時代の転換を象徴する現象に出くわしました。
’09年末なんでや劇場ノート1:偽ニッチの罠に嵌った特権階級
’09年末なんでや劇場ノート2:学者・官僚・マスコミは、骨の髄まで金貸しの手先である
年末の劇場は、それまでとは違い、若手の新議長でした。期待されるだけの能力は持っていますが、当然、はじめての議事進行では至らないところが目立ちます。しかし、それに対する批判などは出てきませんでした。むしろ、それを補い、支え合うために、(みんなのための)事実追求へ向けた発言が目立ちました。
つまり、東京大阪合計300人規模の共認形成の場であるにも関わらず、みんなでリーダーを支える(育てる)という共認原理を感じることができたのです。他の参加者からも同様の実感を聞き、みんなも同じように感じていたのだと思います。
その点、2009年の日本社会は…、新政権への交代と大衆の期待が高まる一方で、脅しや中傷をする官僚やマスコミの存在が目立ったことが思い浮かびます。彼らは、みんなでリーダーを支える(育てる)という共認原理の足かせとなっているだけではなく、批判し合い、蹴落とし合う(そして、リーダーを次々に潰していく)従米私権原理の復活を画策する旧い存在なんだと確信するばかりです。
統合階級ほど無能になっている(社会は、真のリーダーを求めている)
今、NHKのテレビドラマで司馬遼太郎の「坂の上の雲」を放映しています。日本が欧米諸国に追いつく為に、エリートと呼ばれる人達が、各分野で、純粋に民衆(国家)の為に戦っている様を描いたものである。まさに明治は、次代を築きあげる活気のある時期であった。
30数年前、私を始め多くの若者は、「坂の上の雲」を読み、明治の指導者達の生き様に感動して、できればそのような生き方をしたいと心の奥で思ったものである。
しかし、その後30年数年経ち、日本の指導者達(政治家・官僚・財界トップ・マスコミ)は、どうなっているのか?無能そのものではないかと疑いたくなる事ばかりしている。
この現象・原因等を端的に記述した物があります。
以下を読んでください。
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対米従属からの脱却には、顕在化した違和感を事実認識へと昇華させる必要がある
相変わらずのマスコミによる鳩山政権バッシングが続いている。
最近では、内閣支持率の低下も盛んに報道されるようになった。
<参考>民主党報道とマスコミ離れ
しかし、対米従属路線、特権階級の暴走への危機感から、自民を引きずり降ろしたのは大衆である。マスコミが騒いでいるほど大衆は民主党への反感を強めているのだろうか?
少なくともマスコミの偏向報道からは大衆の意識は測れそうにない。
大衆は今、対米従属体制への危機感、状況認識はどの程度なのか?マスコミの影響はどうなのか?そのあたりを、以下の記事を元に探ってみたい。