2012年10月25日

ルネッサンスの科学(魔術)10 ~科学者の情報公開は、金貸しによる大衆支配の手段として始まった

della_Porta.jpg
デッラ・ポルタ(この画像はこちらからお借りしました)

前回は「ルネサンスの科学(魔術)9 ~資力支配という統合様式が工業生産⇒科学技術を必要とした」で、自然魔術の登場と並行して、機械論・要素還元論が復活し、この二つが融合することで自然科学につながっていくこと、そして、このような認識の変化の背景には、統合様式(支配様式)が武力支配から資力支配に変化し、その結果として、生産様式が変わり、統合観念も変わっていった事を紹介しました。

 今回は、山本義隆著「磁力と重力の発見2」より、「第一六章 デッラ・ポルタの磁力研究」を要約紹介しながら、支配様式が資力支配に変化することで、大衆を支配する法方がどのように変わったかを明らかにしていきます。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "ルネッサンスの科学(魔術)10 ~科学者の情報公開は、金貸しによる大衆支配の手段として始まった"

List    投稿者 nodayuji | 2012-10-25 | Posted in 13.認識論・科学論852 Comments » 
2012年10月24日

市場時代の取引(交換)関係から、共認時代の期待応合関係へ

「本能回帰・共認回帰⇒脱市場・脱洗脳の先に登場した意識潮流【自給期待】」では、次のことを提起した。

潜在思念の本能回帰・共認回帰の先に⇒脱市場・脱洗脳の意識潮流が生起し⇒そのさらに先端に登場した意識潮流が自給期待である。
自給期待の中身は、自分で生きていける能力⇒自分でモノを考えられる能力を身につけたいという期待である。そして、その能力の中身は認識力と充足力、すなわち共認形成力(類的能力)に他ならない。
この共認形成力(類的能力)の育成需要が各企業に対する中心的な期待となる。すなわち、相手(顧客)にどれだけ充足と認識を与えることができるかが、企業間競争の勝敗も決することになる。
当然、各企業においても類的能力を育成できるか否かが企業の勝敗(生き残り)を決するようになる、従って、それは業態革命を促し各企業に類的能力の形成を促してゆく。
この業態革命で求められる共認形成力は、必然的に生産体革命(共同体革命)を実現してゆく。
今や私権社会は終焉し、共認社会へと転換過程にある。共認形成力(類的能力)が全てを決する時代に転換したことを意味する。

このことは同時に、
人間関係の世界が、市場時代の取引関係(交換関係)から共認時代の期待応合関係に転換してゆくことをも意味する。
いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "市場時代の取引(交換)関係から、共認時代の期待応合関係へ"

List    投稿者 staff | 2012-10-24 | Posted in 12.現代意識潮流390 Comments » 
2012年10月24日

本能回帰・共認回帰⇒脱市場・脱洗脳の先に登場した意識潮流【自給期待】

「私たちは騙され続けてきた。しかし今や、洗脳からの脱却が始まっている」
「市場はもうウンザリ」⇒市場からの脱却が始まった」では、
【1】大衆の潜在思念の本能回帰・共認回帰と【2】金貸しと私権エリートの暴走によって、脱市場・脱洗脳の意識潮流が生起したことを提起した。
その先に登場した最先端の意識潮流が自給期待である。

つまり、市場から脱却して自給する、あるいは洗脳から脱却して自分でモノを考える能力を身につけようとする期待である。
例えば、週末農業をやろうといった意識であり、それに応えて貸し農園という事業も登場している。
「農と塾における業態革命~農の経営は、販路の開拓、農家の組織化、技術開発の3点セットの構造が基本」
この底流には、いざとなったら自分で耕して自給するという意識が働いているが、もっと大きく捉えれば、自分で生きていける力を身につけたいという意識の現れである。
つまり、自給期待とは、単に食糧を自給するといった次元を超えて、自分で生きていける能力⇒そのために、自分でモノを考えられる能力を身につけたいという期待である
例えば、教育業界では通信教育という業態が伸びているが、これは独学の気運の現れである。この独学の気運は、個々の教科を教えてもらうよりも、自習する能力、習慣を身に付けたいという期待である。
この独学の気運の底流にあるのも、自分で生きていける能力⇒自分でモノを考えることのできる能力を身につけたいという期待であり、これも自給期待である。
いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "本能回帰・共認回帰⇒脱市場・脱洗脳の先に登場した意識潮流【自給期待】"

List    投稿者 staff | 2012-10-24 | Posted in 12.現代意識潮流1 Comment » 
2012年10月23日

天皇制国家の源流5~北方の扶余族(高句麗・百済)に追われて逃げた倭人勢力(=加耶)が第一期大和朝廷~

天皇制国家の源流4~加耶勢力(天孫族第一派)が、出雲・近畿に先着していた新羅勢力(オオクニヌシ・ニギハヤヒ)を服属させた~では、
 
【1】最初に日本に入ったのは、九州北部に侵入した朝鮮半島南部の加耶(倭)勢力である。
【2】それに続いてor同時期に、朝鮮半島東部から新羅勢力が出雲・北陸に渡り、続いて畿内に侵入。
 
【3】新羅勢力(国つ神)が支配していた出雲・畿内を北九州の加耶勢力(高天原の天つ神)が征服し、服属させた。これが出雲の国譲りと神武東征であり、天孫族(天皇家)第一波である。
 
【4】その後、朝鮮半島西部から百済勢力が九州北西部~畿内へと侵入する。
 
という論点を明らかにしました。
今回もこれに引き続き、天皇家の源流について明らかにしていきます。
%E5%8A%A0%E8%80%B6%E5%9C%B0%E5%9B%B3.jpg

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "天皇制国家の源流5~北方の扶余族(高句麗・百済)に追われて逃げた倭人勢力(=加耶)が第一期大和朝廷~"

List    投稿者 MASAMUNE | 2012-10-23 | Posted in 04.日本の政治構造253 Comments » 
2012年10月21日

TBS会長「社会を支配しているのはテレビ」~支配の快感に酔いしれる自家中毒患者=マスコミ

「民主主義の権化=マスコミは権力の手先である。つまり、民主派の正体は私権派ではないか。」では、
これまで民主主義を唱導してきたマスコミが公平性も中立性もかなぐり捨てて権力(金貸し)の手先の相貌を露にしていることを明らかにした。
そして、そのことは民主派とは私権派であることの証拠ではないかと提起した。
ところが、当のマスコミ人たちは、権力(金貸し)の手先であるという自覚は全くない。それどころか、「社会を動かし」「世論を動かし」ているという支配の快感に酔いしれる自家中毒患者と化している。

いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "TBS会長「社会を支配しているのはテレビ」~支配の快感に酔いしれる自家中毒患者=マスコミ"

List    投稿者 staff | 2012-10-21 | Posted in 10.日本の時事問題4 Comments » 
2012年10月20日

米国の圧力と戦後日本史5 米国は占領中期には、半永続的に日本の民主主義を支配しコントロールする力を掌握した

米国の圧力と戦後日本史シリーズ4の前回の記事(「冷戦直前の占領政策。米国GHQの内部対立に翻弄される日本」)では、米国は民主主義のための観念を普及させる『装置』としてキリスト教を利用して支配を進めていたこと、しかしGHQ内も一枚岩ではなく、内部対立が存在し、その対立に翻弄されていた日本の様子が浮かびあがってきた。
今回は、米国による支配体制の確立と、占領政策の転換について見ていく。
※以下、文章引用元は全て「戦後史の正体」(孫崎亨)

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "米国の圧力と戦後日本史5 米国は占領中期には、半永続的に日本の民主主義を支配しコントロールする力を掌握した"

List    投稿者 sugaiku | 2012-10-20 | Posted in 未分類 | 67 Comments » 
2012年10月19日

企業の浮沈を握る認識(4)共同体の実現を妨げる最大の障碍が、民主主義という自己正当化観念

みなさん、こんにちは。
前回は、311大震災による根源回帰(本能回帰・共認回帰)が引き金となり、すでに芽生えていた共認収束が顕在化してくることを見てゆきました。
その結果起こっているのが『独学の気運』の生起であり、それに応えるのが『概念装置』でしたね。

%E3%81%B5%E3%81%A1%E3%82%93.jpg

今回は、共同体の実現を妨げる最大の障碍とは何なのかを追究していきましょう。
まずは応援のクリックを御願いします。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "企業の浮沈を握る認識(4)共同体の実現を妨げる最大の障碍が、民主主義という自己正当化観念"

List    投稿者 ohmori | 2012-10-19 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 
2012年10月18日

ルネサンスの科学(魔術)9 ~資力支配という統合様式が工業生産⇒科学技術を必要とした

%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E4%BB%95%E6%8E%9B%E3%81%AE%E7%A5%9E.jpg
 前回は「ルネサンスの科学(魔術)8 ~人間(金貸し)が支配する現実世界と神(教会)が支配する信仰世界を線引きした、1500年代ルネサンスの自然魔術~」でキリスト教と自然魔術との関係、キリスト教の二重真理説について紹介しました。
 今回は、山本義隆著「磁力と重力の発見 2」より要約紹介しながら、その後の自然魔術と数学との関係、当時の社会統合様式と生産様式・観念様式との関係を明確にしていきたいと思います。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "ルネサンスの科学(魔術)9 ~資力支配という統合様式が工業生産⇒科学技術を必要とした"

List    投稿者 ginyu | 2012-10-18 | Posted in 13.認識論・科学論1 Comment » 
2012年10月17日

業態革命の時代~供給者が新しい業態をつくり上げ、供給する体制をつくりさえすれば、直ちに実現していく<不動産業界編>~

   %E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg
 
共認収束への大転換⇒実現の時代へ のシリーズでは‘70年貧困の消滅に始まる共認収束の大潮流を謙虚に学び、近50年の状況を歴史段階的に読み解くことで、次代の新たな可能性の提示を試みてきました。そしてシリーズの締めくくりとして農業、教育の業界で起きている「業態革命」について取り上げました。
今回からはその延長として、他の業界ではどの様な変化「業態革命」が起きているかについて仮説も交えながら追求していきたいと思います。

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "業態革命の時代~供給者が新しい業態をつくり上げ、供給する体制をつくりさえすれば、直ちに実現していく<不動産業界編>~"

List    投稿者 yankaz | 2012-10-17 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 
2012年10月13日

米国の圧力と戦後日本史4 冷戦直前の占領政策。アメリカGHQの内部対立に翻弄される日本

%EF%BC%A7%EF%BC%A8%EF%BC%B1%EF%BC%92.jpg
 
(写真はコチラ
米国の圧力と戦後日本史シリーズ3の前回の記事(「アメリカは占領期であっても、閣僚を完全にコントロールできていた訳ではない」)では、戦後の米国による占領政策においては、米国の完全支配などというものは実現しておらず、むしろ米国の顔色を伺う日本の政治家が(日本の政治家が作り出す圧力が)、「自主独立」を目指す政治家の芽を潰してきたということが明らかになった。
今回は、米国がどのような手法で日本を支配しようとしてきたのかに着目して見ていきたいと思う。
※以下、文章引用元は全て「戦後史の正体」(孫崎亨)

にほんブログ村 政治ブログへ

続きを読む "米国の圧力と戦後日本史4 冷戦直前の占領政策。アメリカGHQの内部対立に翻弄される日本"

List    投稿者 sugaiku | 2012-10-13 | Posted in 未分類 | 2 Comments »